走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

患者に寄り添う その1

2019年03月17日 | 仕事
ツイッターでのやり取り。
私のこのブログについての感想。

そうか、「患者に寄り添って」は万国で通用する言葉ではないか。私はこの言葉は看護師の核となる言葉だと思っていたが、もしかしたらしっかりと概念化されていない言葉なのかもしれない。ちょっと調べてみよう。

で、私の返答は
患者に寄り添って、、、と聞くと、何それ気持ち悪い! と言う看護師は非常に多いですよ。北米で働く看護師にとって看護はサイエンスで理論ですから

これに対する返答は
ご返信ありがとうございます。光栄です。北米ではそうなんですね。日本において『患者に寄り添って』は非常に重要な言葉だと思っています。今の日本の看護師はベッドサイドに行けず、ステーションの中で記録をしたり、なんとか委員会で病院の経営の為に、看護以外の業務につかなければならなかったり、そうして患者と物理的にも心理的にも距離ができてしまっているようでなりません。本来ならば患者の意志や希望にそって、ケアや医療が提供されるべきで、それが当たり前だと思っています。それはアドボケトってことと言われればその通りですが、一般の看護師がアドボケトと言われて、私がいうところの『患者に寄り添って』をイメージすることができないと思ってしまいます。Dr.以上にベッドサイドにいって、患者を診る・看るが看護師であることの強みだと思いますし、それはNPとしての当然だと考えています。勉強不足で見当違いでしたら、申し訳ありません。

ツイッターでは上手伝えられないので、こちらに補足をシリーズで載せます。

北米にとどまらず海外では、としましょう。海外では看護論の進化は前進し続け看護は何かと言うのが多方面で明確にされています。英語で書かれている看護系の書籍を読めば奥の深さが容易にお判り頂けると思います。そしてそれらを受けプロフェッショナルと言う社会地位も獲得しています。例えば私が所属する看護の免許団体が看護師のプラクティス スタンダードとして掲げるのは
1. Professional responsibility and accountability
2. Knowledge-based practice
3. Client focused provision of services
4. Ethical Practice
そしてこれらは4つの看護師の分野、臨床、教育、管理、研究で実践されているものです。

「患者に寄り添う」というのはしいて言えば3に入る内容だと思います。寄り添うとは具体的に看護ではどういうことですか?と聞かれた時に貴方はどう答えますか?

続く



春旅行。カナダにも春の気配が、、、さあ、どこへ向かっているのでしょうか?

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