走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ランドスケープ

2018年09月09日 | 仕事
以前、論文に頻繁に出てくる英語をあげました。

私が好きな言葉はshaping landscape
これはセオリーでも患者ケアでも使えます(なーんてここで書くと意味も理解せず乱用する人が増えるのだろうか?!)

Shapeは形を作っていく。Landscapeは景観とか庭とか。

患者や医療を取り巻く様々な事がランドスケープなのです。例えば看護。スカラーが看護理論を生み出すのは看護をより深く解釈する為。そういう集合体がランドスケープになるのです。みんなであーでもない、こーでもないと議論を重ねながら形を作り上げるのです。なので参加者全員でコネコネペタペタしながら庭を形作っていく流動性がある共同作業と言う意味合いが私は好き。

過去に作られたものに満足せず、reshaping して行くのも時代や環境、そして新しい理論によって変えて行く事。誰かが作ったものをデーン!と落としてブロックのような街を作るのとは大違いです。

患者ケアも同じ。あーでもないこーでもないと、その人それぞれのケアを作って行くもの。勿論患者もその作業に参加します。景観が自分にしっくりくるかどうか決めるのは患者。私たちは脇役です。以前話したナンダはなんだは、これとは正反対の観念で作り上げた枠に患者を押し組む作業だと気づきませんか?だからナンダは北米のメインストリームから消えてしまったのです。ナンダを直接批判するスカラーもいます。と言うかナンダを今更押す人た達は看護界のトップスカラーではありません。それなのに日本で続くなんだ信仰。周りが見えなくなって狭い範囲で知っている事だけを盲目的に信じる変な宗教団体に共通するものが、、、

いったい日本の看護界にShaping Landscapeができる人ってどれぐらいいるんでしょうか?どなたか教えてください。



自然のプールで夏最後の週末を楽しむ人々。






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