走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

さすが!

2020年04月23日 | 仕事
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エキジットプランについてBC州のボニーヘンリー博士がレストラン協会に意見を求めた。どうやって規制を緩めるべきかアイデアが欲しいと。

ああああああああ!なんて優れた方なんだろう!!!!

以前にも書きましたが、カナダでは医療の企画会議に多方面の方が招待されるのがトレンドになりつつある。患者や家族が呼ばれたり、病院と言う枠を超えて地域のNPOと協働したり。主役を抜いて立てる政策は絵に描いた餅に(昨日も使いましたね)なりやすいからだ。しかしこの人はBC州の公衆衛生医の頂点の方。そんな方が餅は餅屋へと言う姿はレストラン業界への敬意と共感を感じる。レストラン側だって上からの命令に従うだけでないから、新政策にプライドが持て、協力体制も上がると言う事。

患者にあれしろ、これをしろと命令的な患者教育をするのか、患者主体に計画を立てる違いですね。

しかしレストラン側が一番心配しているのは、倒産寸前の経済状況から、規制緩和で再開。解雇した従業員を雇い直し、仕入れを始め、再開したら感染者が増えたので、昔に戻します。仕入れした食材を無駄にしてしまう事を2度も行えば倒産一直線のシナリオだ。どうすれば人命と経済のバランスが取れるのか?新しい局面に遭遇しているようです。

今日からしばらく雨。あちこちで桜の花びらが寂しそうに雨に濡れています。


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