走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

肺がん検診の始まり

2022年06月01日 | 仕事
3 年間のトライアルのあと、肺癌検診が始まりました。以前書いた記事はこちら。

肺がん検診 - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

肺がん検診 - 走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

現在カナダで行われているガン検診は3つだけ子宮頸がん乳ガン大腸ガン日本のような人間ドッグは倫理的な理由で行われていません。以前書いたのはこちら。この時からガイドラ...

goo blog

 


大腸、子宮頸がん、乳がんは設定年齢以上の一般人が対象となりますが、肺がんはハイリスク因子がある人のみです。そして通常のCTより放射線量の少ないCTを利用します。理由は先にあげた以前のブログに書きました。

対象者は
55〜74歳
かつ
喫煙者もしくは喫煙歴あり
かつ
20年以上の喫煙年数

となっています。対象者となる人は自分で電話をしてこのプロセスを始めることができます。電話番号は 1 877 717 5864

あら、カナダでは人間ドックとかないのですか?と思われた方、日本の人間ドックシステムは世界では批判意見があるのですよ。医療倫理に反すると。世界は全てをリスクとベネフィットで考えますからね。リスクの低い無症状の人に浸潤性の高い診断検査、例えば発がん性のある放射線による画像診断やスコープをするリスクを問題視するから。カナダでしている検診やきちんとEBPに裏付けされたもの。今回の肺癌検診もトライアルの3年間にリスクとベネフィットを調べて実現可能になったのです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。