走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

正確な診断のために

2017年08月04日 | 仕事
前回のウエスト クートニーの旅。ダムも沢山見てきました。コロンビア ベイスン と呼ばれる地域でダムを作るのに格好な土地柄のため多くの水力発電ダムがあります。これもそのうちの1つ。大きそうに見えるけど、BC 州1のダムは同じ源流のもっと上流にあります。生産される電力は遠くカリフォルニア州まで送られています。



昨日、問診の難しい患者さんの事を書いたせいか今日は前者の患者さんに当たりました。質問に答えない方。はい か いいえ とか1か2で答えるように質問しても、全く的外れな事を答えます。

質問Aから答えBが出てきて、そこからCを思い出しCを教えてくれているのだろうか?と思いたくなります。AとCは関連性がないので聞いている側は???となります。でも患者さんにとってはCも大事なことなので、もちろん私に伝えたいのだろうけど、その調子では問診は宇宙のように広がって行くのです。

問診は傾聴とは違うので、ある程度の目的がこちらにあります。目的は診断です。診断の95%が問診で決まると言います。所見や検査は問診の裏付けと言われます。なので問診をいい加減にはできません。しかし患者さんにとっては診断は所見や検査で決まると思い、いろいろ聞かれるのを嫌います。

医療者の質問には正直にシンプルに答えましょう。正確な診断に結びつく一歩です。


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