走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

障害があっても

2019年06月21日 | 仕事
2日間学校の事を書いてきたからもっと書いちゃえ〜〜

日本で増えている日本在住の外国人数。少子化のためこれからも増えていきそうですね。日本語が話せない子供たちの教育をどうするか?

移民国家のカナダではこの辺もしっかりしています。母国語が英語(フランス圏ではフランス語)でない場合、半分の授業がESL (English as Second Language) になります。英語がしっかりしてきて普通授業についていけるようになるとフルタイムで通常の授業に参加するようになります。各校そのようなクラスが作れるように人員も予算も確保されている。

そしてこちらも日本で増えてきている発達障害はどうか?私の住んでいる街では自治体毎に学校専任のサイコロジストもいます。自閉症やADHDや学習障害が疑われる場合、教師が生徒を学校のサイコロジストへ紹介し、診断の検査が始まります。

その具合で学校のカリキュラムも調整されるようになります。我が家の長男はADHDがあり、その調整されたプログラムを行なっていました(早くからキーボードを使う事を許され、課題も軽量化された内容)。小学生の時はアシスタントティーチャーと呼ばれるアシスタントが教室にいてくれました。中高ではついていけない授業になるとリソース教室へ行き、少人数で教師がついてくれました。しかし成長するに従いADHDの症状が軽症化し、最後の2年は普通のプログラムへ戻りました。このように状態によって教育カリキュラムを変えることもできます。そしてかなりの重症でない限り学校を変更する必要もなし。

公立の学校でもこのようなシステムが確立されています。

調整されたプログラムでも高校卒業は卒業。母国語が違う、発達障害があっても学校を転校する事なく、中退もしなくても良い。そんなシステムが日本にも作られると良いですね。


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