走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

15年かけて

2020年06月16日 | 仕事
以前にも書きましたが私が働く保健機構ではナースプラクティショナー(NP) の命令系統の図式は複雑。プログラム毎のオペレーションディレクターとNP部門のリードとそして看護部と。ナースと言う名前が付いていてもやっている業務は診療。なので他の看護師とは違う。しかし働く場所は精神科とか救急外来とかオペレーションディレクターとも密に連絡を取らなければならない。ナースがベースなので看護部にも属し、診療をしているので医師と同じくメディカルプログラムの元にも入る。命令系統だけではない。予算も複雑なのだ。

で、今まで仕事の評価をするのはオペレーションディレクターでしたがそれがNP部門のリードへ変更されました。これに伴い予算もNP部門で行うことに。これは大進歩です。もちろん今まで通りオペレーションディレクターとはプログラムについて会議を行なって行きくので繋がりがなくなるわけではありません。しかし一番重要なポイントはオペレーションディレクターはNPでないので基本NPの評価をするのが難しいと言われていたからです。NPによりNPのための評価。これは勝利!

そして私の仕事は1度もディレクターに振り回されることはありませんでしたが、NPによってはあっちへ行ってこれもして頂戴、と無謀な事を命令された人も。そう言う事が防げるようになったのです。

そして予算です。NPの為の予算を他に回してしまう悪徳ディレクターがいたとか。それも防げるわけです。

126人もNPが働く大所帯だからこそ成り立つ図式。しかしここまでくるのに実に15年。弛まない努力で進化があるのです。イエーイ


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