走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

手洗いが一番の予防です

2020年02月15日 | 仕事

新患の彼は難治の蜂窩織炎があります。彼は週に3回フードバンク(無料で食料を配給する団体)へ行き食料を調達します。

フードバンクから来場を断られた。理由は蜂窩織炎があるから、と。

はあああああ?

足にある傷は定期的に看護師が包交している。浸出液がダラダラ漏れているわけではない。彼の前医はなかなか治らないから壊疽性筋膜炎ではないか、と彼に言ったらしい(アホか?!壊疽性筋膜炎なら今頃入院で切除術を受けてるでしょ!)。それを彼はフードバンクで伝えたそうだ。抗生剤が必要になり、その時にはMRSAと言われたので、その事もわざわざ伝えたらしい。その結果締め出しを食らった。彼はフードバンクへ行ってはいけないのか?行ってもいいならフードバンクのマネージャーに医療的な助言をして欲しい、と言う。

私は患者の彼に話した。傷はドレッシングで塞がれているから外出しても構わない。しかし感染してると言えば人は良いように思わない。隔離や特別な指導がない限り、自分の病気を宣伝する事は勧めない(How are you?と聞かれたから、正直に言ったらしい。どうだ!凄いだろう〜的な感覚で。。子供かいな?!)

で、このフードバンクのマネージャーがかなりの曲者だった。変な知識ばかりあり、新しい情報は頭に入らない。私の患者はマスクにガウン、手袋をして来るべきだ、他の人に感染したら責任を取ってくれるのか?とか。一般的にどんな病気でも誰もが手洗いをする事が一番の常識です、と言っても全く通じない。そこのボランティアが診療所で働いていて、医師に状況を話したら、彼とは握手をするべきでない、と言ったが、美加は医師より自分が正しいと言っているんですか?とか全くわけわからない。あああああ、

インフルエンザのシーズン。私は誰とも握手したくないんですけど。いやいや年中通して握手を求められると「げっ」と毎回思うんですけど。断るときもあるし、しかなくするときは後に速攻で手を洗います。貴方は誰とでも躊躇なしにするんでしょうね、、、、、私は病気のない潔白な人間ですと顔に書いてあると思って。

保健所へ行って手洗いや感染症予防のパンフレットをもらい、それを熟読することを勧めて電話を切りました。はああ、、、




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