走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

お人好し

2022年04月15日 | 仕事
ああああ、自分が嫌になる。お人好しというか、

先日保健局から電話が入った。シェルターで感染症が起こっていて、接触者に抗生物質の処方が必要。シェルターに聞いたらあなたはインハウスドクターと聞いたから。

へ?シェルターと契約があって定期的に診察に行くけどハウスドクター(その施設の医療的役割を一気に引き受ける人)になった覚えはない。しかし他に頼める人がいないから、と。ただ処方すれば良いのよ!と彼女はいいます。ただ処方ってね、それだけではないのが診察というもの。それに今週は全て予約がびっちり埋まっていて、診察時間を延長しているほど。緊急を要する仕事を受け入れる事はできません、と伝えるが押しに負けてしまった。予防的な抗生物質の処方だから、電話診療で済ませるようにしようと腹を括った。

で、その患者リストをもらってすぐ取り掛かった。 しかしそのうちの1人が頑固として私を嫌がる。救急で診てもらうんだから必要ない!と。その必要はないと伝えても彼の決意は変わらない(そんな理由で救急へ行けば8〜10時間待ちは間違いなし)。一度目は話の途中で電話を切り、二度目はこのような結果になった。トライはした。その旨を保健所へ伝えた。これで終わりだと思った。

続く

冒頭写真:凍った湖ではスケートやクロスカントリースキーや散歩をする人たちで賑わっていました。11月に来た時のように氷まで掘り起こすことができないほど雪の層ができてい
NPのバックグラウンド - 走るナースプラクティショナー   ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

NPのバックグラウンド - 走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

働いている保健機構のナースプラクティショナー(NP)枠が広がったのでオリエンテーションの依頼が続々とくる。ケースバイケースだけれど大体1人2〜3日私と過ごす。で、先日の...

goo blog

 
ました。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。