調合味噌とは、二種類以上の味噌を組み合わせて使うことですが、
昔から『味噌は遠いものをあわせる』と言い伝えられ、産地の異なる味噌を合わせることで、より味噌のおいしさを引き出すことができるとされてきました。
味噌の種類は産地、原料、および原料の配合によってそれぞれ風味が異なります。
距離の離れたところで造られた味噌ほど、その風味や味も異なるわけで、それらを合わせることにより、お互いの風味の極端な特徴が打ち消され、また逆に不足する風味を補い合うわけです。
二種類以上の味噌を合わせることで、より一層コクが出るのです。
現在では、工業生産の味噌が主流で、昔の味噌ほど個性の強いものは少なくなってきていますが、それでも味噌を合わせることによって、味とまろやかさとコクが出ることに変わりはありません。
ちなみに、豆味噌と米味噌を調合した味噌を『赤だし味噌』と呼んでいます
(参考文献 みそ健康つくり委員会)
味噌汁なんかにすると、深みが増すのが特徴です。
調合みそは色の薄いもの、黒いもの、原料が麦のもの、米のもの、など多種多様に組み合わせが出来るので、お味噌を使った料理の幅が広がります。