てまえみそ日記

布ぞうりを作ったことやその他のことなどを記す。
年に一度はばあさんの手解きで味噌造りをしている。

源氏物語ー明石の君はシングルマザー?

2018-06-11 | 
紫の上の時は三日目に惟光に命じて三日の餅を用意させていた

今回は惟光がそばにいながら命じない、そればかりか三日続けて通うことをせず、後朝の手紙も目立たせないように届けた

女は結婚のしきたりがわかっているから自尊心を傷つけられ心配してた通りになったと思い悩むことが増える。

源氏は時々通うだけで都落ちしてる間の愛人の一人として扱い、紫の上への手紙には「明石でよけいな夢を一つ見ました」と送っている。新しい愛人ができたことをほのめかしているが、これで一人寝の寂しさが紛れたわけではなかった。この手紙を明石の君が見たらもっと傷つくだろう。

京からにわかに宣旨で帰洛の知らせがあった。このころは毎夜通うようになって女は妊娠しているようすがみられた。

京へ旅立つ前、いつもより早く女のもとへ行き今まではっきり見なかった女が身分以上に高貴なさまや端麗さが備わっていて捨てて行き難い気がした。はっきり顔を見るまでは残していく気でいたらしいということだ。美人だとわかったから京へ迎えようと気が変わったとはいつもの身勝手なことだ。末摘花のような容貌だったら捨て置かれただろう。

別れ際に琴と上着を形見に渡しきっと京へ迎えると約束したが本当にそうなるのか信用しているのではないが期待してないわけでもないという不安な気持ちが募ってくる。

妊娠がわかってから2~3ケ月が経つ頃なのに明石へ捨て置かれて悲しみに満たされた心ながら他人には気取られないように気丈にするがわが身の薄幸なことを思うと捨てていく源氏が恨めしくなる

京へ行けなければ海へ身投げしようと思うがそのころ子供が生まれていいたらどうしようか
本当に京へ行けるのか一人で思い悩んでいる。正式な結婚をしないまま子供が出来て世間体も悪くなってきた。

入道夫婦は娘につらい思いをさせてしまったと苦しみ乳母からもかわいそうなことをしてしまったと嘆かれるありさま。 入道は呆然とすることが多くなった。

およそ2年半ぶりに京へ着いた源氏は女たちに手紙を送るが紫の上を憚り訪ねることはしない。だが内心は行きたくてしょうがない

さて明石の君は無事に出産できるだろうか、そして事実婚?の別居状態は解決できるのか親子は幸せになれるのか??

源氏物語ー明石-2

2018-05-29 | 
源氏

先の帝の次男坊にして今帝の弟である。不都合があって都を下ってきたが、一人寝がいくら

寂しいからと身分の低い女のもとに訪ねて行けるか。

「目立たぬように献上させよ」明石の入道殿

自分から進んで仕える形にして世間体を繕えられないものかな、でも紫の上に聞こえたらや

ばいな。

身分不相応に気位の高いのも扱いにくいものだが、きっと召人にしてやろう。

ラブレターを出しても靡いてこないので内心やきもきさせられるこれまでとタイプが違う

女だった


明石の君

噂には聞いていたが実際に姿を拝見したらすばらしい方だった。一時都を下ってきた方の甘

い言葉につられて契るなどと軽薄なことはできるものではない。

田舎の卑しい身分の女など物の数にも入れないだろうから、はなはだしいもの思いをするよ

うなことはできない。いずれ都へ戻る時が来るだろうその時、一緒に行けたらよいが自分だ

けここに残ったらどうしよう。弄ばれて捨てられたらカッコ悪い。

ここにいる間は文のやり取りはしても側近くに参上するなどしたくはない。

明石入道の妻

身分高い夫人をたくさん持つうえに、帝の夫人に対して非難されることをするとはいかにす

ばらしい方でも、一人娘の初めての結婚には相応しくない。悪い噂が地方にまで伝わってい

るのだから。妻の一人に認めてくれない場合かわいそうだ。

明石の入道

娘を高貴な方へ嫁がせたい気持ちに変わりはない。今を逃したらチャンスはない。
説得を聞き入れない娘の頑固さには困った、源氏の君からは催促が来て困った。

そうだ!手引きしよう。

「あたら夜の月と花とをおなじくはあはれ知れらん人に見せばや」
注記によれば今夜、娘のもとに来てください逢わせましょうという意味らしい。


源氏は着替えて馬に乗り惟光を伴い夜深くなってから出かけた。
月光差し込む妻戸から明石の君の部屋に近づき、「いつもの琴を聞かせてほしい」など話し

かけるが、違うだろー!
前生からの深い縁で結ばれているのだから中に入れてほしい

無理に入るようでもなさそうだが障子を開けて入った。

忍んで入るのはいつもしてることだから源氏は落ち着いていただろう。
明石の君は心臓がバクバクいってたろう。地元の若い者が近くに忍んできたことはあったろ

うが中に入れたことまではなかったかな?いったいこれからどうなってしまうのか不安であ

り恐ろしくあり、まさか父親が手引きしたとは考えもつかなかったろう。

で、それからどうなったの?を想像し妄想してみるのです

独り寝するときにこんな物語を読んだら眠れねくなってしまわないかな、独り寝の物悲しさ

を感じるだろうからこの物語は夫婦の寝物語に違いないと思うがどうかな。

さて「オンガクオコル」のか

源氏物語ー明石1

2018-05-21 | 
京を去って一年が過ぎた三月のある時嵐が来た。その夜故桐壺院が夢枕にたった

嵐が去ると明石の入道がお告げにより迎えに来たことを知ると供の者4,5人を連れて明石に移り都の大貴族と変わらぬほど華奢が尽くされた屋敷に住むことになった

かつて入道の一人娘の噂を聞いたことを思い出し、明石へ来たのは前生の縁に引き寄せられたかと思うものの、興味があるようなそぶりは見せないが関心がないのではなかった

もっと若い時ならきっと忍んで行ったに違いないはずだが少しは大人になったのか

昔、空蝉の寝所に忍んだり花見酒によってはじめて会った朧月夜に前生の縁とかなんとか言ってやおら抱き上げて、、、、、京を去る原因を作った

四月。久しぶりに琴を出して「広陵」という曲を弾いた。これをきっかけに入道が来て琴談義が弾み酒などを飲み興が深まるにつれ入道は問わず語りに一人娘のことを話したのは入道から源氏へのプロポーズだったんだ

娘にはよい配偶者を与えたい。京の貴人に娶ってほしい。結婚できないときは海に身を投げろと遺言してある。

これを聞いた源氏は 前世からの深い宿縁があった。なぜ早く言ってくれなかったのかと思う。
これこそ棚ぼたというものだ。これで心細いひとり寝が慰められるとして結婚を承諾した

入道は念願の高貴な人に娶せたい希望が叶うことが出来ると「限りなくうれしと思へり」

大丈夫なのかいずれは京へ戻るだろうしたくさんいる愛人の一人になるだけで遊ばれて終わったなんて事もあることだから母親が賛成しないのは当然だ

須磨を選んだ理由の一つがこれだったのかなと思ったがよく一年もおとなしくしてたな。明石は須磨に近い。
かねてより聞いていた明石の入道の一人娘を覚えていたんだろう。また、雨夜の品定めの話の中に隠れたところにすばらしい女性が居たりするなどを覚えていたか。

紫の上の心配が本当になった。それにしても一年間よく我慢できたもんだ

さて翌日からどうやって明石の君を口説き落とすんだろうか親が公認したのだから簡単にいく?かな


源氏物語を読むー須磨

2018-05-10 | 
京に居辛くなった源氏は須磨へ下る決心をしたが須磨を選んだ理由は近いからか、いつでも

帰れて手紙のやり取りができるから、呼べば女たちがすぐに駆けつけられるから?

紫の上は知らないところで浮気をするのではないかと疑うのも当たり前だ

着いて数か月もすると寂しく退屈し、残してきた女たちのことが気にかかり手紙のやり取り

があるが弘徽殿の太后の鹿を馬と諂う者がいるのは不届きとの話に縮み上がってそれもなく

なる

趙高や王昭君の故事があったり漢詩を吟じるなど漢文漢詩の影響が見られる

漢文の素養があるならだれがどんな業績を上げ仕事をしたかわかっているはずだが源氏のそ

れは全くわからない出てくるのは踊り楽器の演奏詩歌ぐらいで遊び人になってるのはなぜか

女たちを源氏とかかわらせて人生に転機を起こさせる触媒ではないかな、源氏より女たちに

注目する読み方のほうが面白いか

さて源氏との不倫がばれてしばらく謹慎していた朧月夜は朱雀帝に仕えるが体は帝の傍だが

心は源氏のもとにあることを帝は知りながら傍に置くのははなんと辛いことだろうがそれは

朧月夜も同じことで致し方がないが

しかし源氏はいやらしい、我が子夕霧を見舞った後で亡き葵上の侍女で召人中納言と一夜を共にしたのはどういうつもりか女への愛情は厚いが我が子への愛情が薄い

これまで関わりのあった女たちには手紙をやりそれ以上のものには訪問して別れの挨拶をし

たのは大変なエネルギーの消耗だったろう、そして末摘花はどう扱ったのか気になるところ

ではあった

須磨でのやもめ暮らしはこれからどうなっていくのか

そうだ伊勢に行った六条の御息所からふみが届いてうれしくなり互いに別れたくなかったん

だ、それなら須磨に呼べばよかったのにと思うが、呼べばきっと来た

そこに明石の姫が現れるとまた生霊が祟って源氏が煩悶して物語としては面白くなると思う

がそうはならなかった

一時は出家したいなどと考えたんだからしばらく女のいない生活で出家した気分になればい

いだろうがそこに付け込んだのか「うちの娘はかわいいぞ」てなこと言われてその気になっ

て女房にした結果はお楽しみ

すきもの源氏にしたら手間が省けたということになった

平成の世では理解しがたいことだらけで読み進めることがこんなんでしょうがない

せいぜい疑問を書き連ねていこうと思う

次は明石だ

源氏物語ー花散里

2018-04-08 | 
右大臣方のパワハラが強くなり落ち込んでいることが多くなった、父桐壺院が健在だったころに宮中で時たま逢瀬を重ねた相手が花散る里であった。

昔を思い出して訪れ懐かしく語り合った。それだけのこと

落ち込んでいて鬱の状態なら人に会いたくはないから訪れたのは少しは下心があったろうとみたい

古風でセンスの悪い末摘花は選択肢になっかったのはわかる

五月雨の上がった良い夜にいい寄るまでの気力はなかったらしいとは源氏にしては珍しい、それだけ右大臣方の圧力が強力だった

この短い巻は後の物語りの布石にでもなるんだろうかあっけなく終わった




源氏物語-賢木

2018-04-05 | 
ようやく賢木の巻きを読み終わった、今回は時間がかかりすぎた

最終場面のあたりで朧月夜が登場したので初出はどこのどんな状況だったのかなど確認するのに手間取り

ああでもない、こうであろう、いや違うなど、いろいろ妄想もし想像もしているうちに時間ばかりが過ぎてしまった

そういうところが面白いのですよ

楽しみは 読み返したり 調べたり わからぬことを 理解すること

簡単にわかってしまったらつまらないということかな


げんじものがたりを読むー賢木

2018-03-17 | 
何度か同じところを読んでいてはっとしたところがあった

弘徽殿の太后は源氏ら一派を恨み仕返しをしたいと思って実行する辺りで

 故桐壺院  = 高祖劉邦

 弘徽殿太后 = 呂太后

 朱雀帝   = 孝恵帝

 藤壺宮   = 定陶戚姫

「呂后本記」を意識してないかと思って検索してみたら漢籍と関係があった

「呂后本記」では呂太后は、人と為り剛毅なり。

弘徽殿の太后は呂太后ほど剛毅な人物にしなかったので藤壺宮は人テイ(人豚)にならず出家できていいね

と、勝手に想像力をたくましくして読むのも楽しみです

物語はまだ全体の2割に近づいたかんじ、晶子訳を読んだ時のことも踏まえると死人が多いと思った

死に着目して読んでも面白いかな、柏木とか宇治十帖とか、(だが専門家によって研究済みだろう)

それだと寝物語にしては重い。


楽しみは 光源氏の もの語り 唐の国から 和歌の国から

げんじものがたりを読むー賢木

2018-03-17 | 
桐壺院が崩御したことで弘徽殿の女御の子が朱雀帝になると太后と呼ばれる

わが子朱雀帝は若く政治経験もないことから太后が実権を持ち右大臣たちも政権を盛り返す

太后になれば命じたことは実行され禁じたことは守られ、なんでも思い通りになる

 藤壺が男子を生んだことはわが子にとって代わられる心配があり目障りだった

 藤壺は太后に何かされないか心配で顔を合わせたくない 

 妹の朧月夜の君とひそかに関係してる源氏が癪に障る
 
 源氏と左大臣一派を政権から追い出したい

太后が実権を持って、、、、というところは

 母后と成りて子主と成れば、、、ほしいままにして疑われず。

韓非子の備内篇と関係づけるのは誤りか

げんじものがたりを読むー夕顔

2018-03-16 | 
気になったのでもどって夕顔を読んだ

夕顔の死因は物の怪の祟りとはおかしい

ちょいといい女がいるので調べさせたら友人の愛人だった。

ナンパが成功して一晩泊った後で知人の別邸に連れ込んだ夜中に物の怪がついて死んだことになってるがここが違うと思うのだ。

この別邸ではドラッグと酒などを提供する会員制の怪しい秘密のクラブだったのではないか。

中国からいろいろたくさん入ってきた中の不老長寿の仙薬や秘法などと共にひそかに紛れ込ませたものがあったのではないか。

さて夕顔が急死して困ったのは源氏だ、家臣に命じてひそかに処分させ、家族には知らせなかった。

夕顔は近親者に弔われることなく逝った、かわいそうです

権力をもてあそんでいるとしか思えない

夕顔や葵上が物の怪にたたられて死んでいく様子だけを想像するとホラー映画のようだ

物の怪になった六条の御息所の喰い殺さんばかりの恐ろしい姿、女は苦悶に髪振り乱し脂汗のつぶつぶが消え入りそうなろうそくの明かりを吸い取って光が跳ねる悶える

紫式部の意図は何?

げんじものがたりを読むー賢木

2018-03-16 | 
父桐壺の院が崩御し七七の法事も終わらせた次に源氏が関心を向けたのは義母の藤壺だ

父が亡くなって間もなく再び義母と関係を持とうとする強い執着心に藤壺は嫌っていることをまだ気が付かずに恥ずかしがっているのだろうぐらいにしか思っていない

源氏がよこした歌に嘆きながら返した歌にあなたの心はいい加減なんですよ知りなさいにショックを受けて寝込んでしまったというが、本当か

そのように見せかけて同情させチャンスが来るのを待っているように見える

そして藤壺は出家をしてしまう

本当に嫌っていたんだと気づくのが遅いんだな

しかし、その間に政権が変わり朱雀帝が就任するがまだ若いので母親の弘徽殿の太后が実権を握ることになる

女に気をとられているから女でしくじった源氏は左遷させられることになるのだ

政治には関心がないが性事には無関心でいられないという生まれついての性癖だからとは周りの女房達のうわさである

わからないことも多いが、物語は面白くなっていく

テレビを見るより妄想力と想像力が豊かになってボケにくくなると思うんだが


今日は朝から雨、午後やんだので少し歩いた


雨あがる 山のふもとの 農道は スギ花粉舞い 風やむを待つ

つらいのは 晴天なのに 引きこもる 鼻水洪水 もの語り読む