まぁ、TVドラマの話なので大した事ではありませんが……?
昨晩の「笑うマトリョシカ」が最終回となった。
最終回になって種明かしされても消化不良を起こしています。
そもそもこのドラマのジャンルがわからない。
ミステリー?ホラー?サスペンス?はては二重人格?
元々は独裁者ヒトラーと影で操った言われるハヌッセンを題材にしている。
さしずめ独裁者は最後は総理に上り詰める若手政治家清家(桜井翔)であり、ハヌッセンは誰なのかを追及するのが新聞記者の道上(水上あさみ)という図式である。
物語は3人を中心に展開してゆく。
◆新聞記者の道上香苗(水上あさみ)。
政治家の贈収賄疑惑を取材していた報道記者の父親を自動車事故で亡くした。
若手政治家の清家一郎に違和感を感じ色々調べていく。
◆清家一郎(桜井翔)の秘書鈴木俊哉(玉山鉄二)。
政治家の贈収賄疑惑で1人だけ逮捕され自殺に追い込まれた会社社長の息子であり父親の復讐を目指している。
政治家志望だったが清家一郎を操り父親の復讐を果たそうとする。
◆若手政治家の清家一郎(桜井翔)。
幼い頃から周りから政治家になれと言われて育った人気の若手政治家で「主体性がない」(ここがポイント)と言われている。
最終回までは、「主体性がない」清家一郎(桜井翔)を操っている(ハヌッセン)のは誰かというサスペンスだ。
前半は最も怪しい秘書鈴木俊哉(玉山鉄二)がハヌッセンではないかと周辺を調査する。
しかしハヌッセンは別にいると解かった途端に週刊誌にスキャンダル(父親が犯罪者)が掲載され清家一郎(桜井翔)から辞職を強要され裏切られる。
その後は道上香苗(水上あさみ)に協力し、次々に現れるハヌッセン候補を調査していく。
父親の元官房長官和田島、母親の浩子(高岡早紀)、恋人の亜里沙を調査する。
そして最終回を迎えるのだが……?
ここからが混乱の始まり。
そして清家一郎(桜井翔)が放った言葉。
「僕はだれにも操られていない。」…ハヌッセンは誰もいなかったのだ!。
「僕には僕がわからない。けどだからといって、見くびられたくないんですよ。」
「僕自身、なにがしたくてなにをすべきか。僕には心からやりたいことなどなにもない。」
「僕は指針がほしい。ブレーンに従うつもりでした。僕には明確な意志などなにもないから」
そして官房長官から最後には総理大臣に上り詰める。
野心も無く悪者でも無くやりたいことがわからない人間が総理大臣になる。
これは何を描こうとしているのだろうかさっぱりわからない。
こんなに人が死んでるのに大事になっていかないのはおかしいし、日本をどこに持っていきたいのかが明白ではない。
しかも最後は「憲法改正」まで持ち出している。
折しも総裁選。
ほとんど「小泉進次郎」ストーリーかなぁ~とさえ思ってします。
そうなるとうがった見方をすれば自民党のプロバガンダ(政治的宣伝)とさえ思えて来ました。
たかがドラマなのに!
尚、ドラマでは主役を水上あさみに変更したとありました。
大正解です。
本当は清家一郎が主役のような気がするが、桜井翔ではいくら何でもヘボすぎる。
薄っぺらいのだ。
大空港のドラマでもそうなのだが、まるでニュースのMCをやっているのと同じだ。
「キムタクはどこまでいってもキムタクしか演じられない」のと一緒だ。
それを痛切に感じるのは堤真一。
「容疑者X」の生真面目で社会に馴染めない数学教師役。
「ファーストペンギン」での漁協の権力者に立ち向かう漁師役。
この両極端の役が出来るのである。さすが役者だと思う。
伊藤淳史もそうだ。
「電車男」での気弱でコミカルな役と「チーム・バチスタの栄光」では医療事件を追及する医師役でシリアスな役を演じている。
それに対してその人でないと表現出来ない独特な世界を持っている俳優がいる。
成田凌だ。
「降り積もれ孤独な死よ」で主演をしている。
あまり知らなかった俳優さんだが、独特の雰囲気を持っている。
何故、主役になったかわかるよう気がした。
彼にしか出来ないドラマだったような気がする。
ドラマからジャニタレが減って実力がある俳優さんが出て来た感じだ。
ヨカッタ!ヨカッタ!
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