ART COMMUNICATION IN SHIMANE みるみるの会の活動報告

島根の美術教育関係者が集まって立ち上げた対話型鑑賞の普及に努める「みるみるの会」の活動情報をお知らせするブログです。

「みるみると見てみる?」レポート第3弾です!(2017、1、14開催)

2017-01-31 23:13:23 | 対話型鑑賞
1月14日(土)島根県立石見美術館 展示室A あなたはどう見る?関連イベント「みるみると見てみる?」
作品名:「緑の静物」1955年 山崎修二 130×80㎝
鑑賞者:13名(内みるみるメンバー6名)
ナビゲーター:金谷直美


<はじめに>
〇この作品を選んだ理由
・鮮やかな色使いが印象的な、何だか気になる作品。
・130×80㎝の作品で、10名前後でもみやすいのではないか。
・作品をよくみて描かれていることを話しあいながら考える楽しさのある作品だと思った。
〇ナビをするにあたって
・鑑賞者の方の思いをしっかり聴くことができるように、必要に応じて質問をする。
・なるべく短い言葉で、鑑賞者の方の意見などを伝え返す。

<鑑賞会より>
・作品の左下にある器の下に、雑誌らしきものが敷かれているのは、なぜだろうか?
・敷物の柄など作品の地となる部分には、縦じまやひし形の格子模様が描かれ、その上に丸い器などが置かれている。直線と曲線の組み合わせがこの作品の魅力になっている。
・左下の丸い器の下に雑誌が敷かれていることで、〇と□のバランスをとっているのではないか。
・左下の丸い器のガラスの透明感を出すために、下に白い物(雑誌)を置いたのではないか。中央右側にある、ガラス製のコンポートとの対比も意識されているのではないか。
・作品の上部には縦じま模様でみる人の視線を下へ促し、中心部分は様々な大きさや形のもので混沌としていて、最下部は小さな丸い形のものが5つ横に並べられ、視線が下に流れるのを止めている。見る人の視線の動きを意識した構図ではないだろうか。
・物の配置や配色などから、作者は実験的な作品として描いたのでは。
・この作品の(遠近法の)消失点は、作品よりもずい分上方にある。
・置かれているものをそれぞれ見ると、みる視点(目の高さ)がそれぞれちがう。セザンヌのように、様々な視点からみたものを一つの作品に構成しているのではないか。

<鑑賞会のナビをふりかえって>
・鑑賞者の発言の中の一番大切な所を、とらえられるように心がけた。話の要点を端的にまとめて、伝え返すことも数回できた。
・色彩や構図の話が何度も出てきたが、深めたり、作者の思いなどにつなげたりすることができなかった。

<みるみるの会メンバーから>
・空回り気味なところがあった。作品に迫る雰囲気をつくり、意見をもっと丁寧にひろっていくことができるのでは。
・自分本位なナビ(me!me!me!) に、なっていたのではないか?もっと、「鑑賞者」の意見を聴くこと。
・すぐ隣に、展示してあった風景画「山懐の早春」(山崎修二)と組み合わせて鑑賞をすれば、もっと色彩や構図の面などでも、よりリッチな時間になったのではないか。2作品をみようか、というタイミングもあったが、時間的に遅すぎた。
・作品保護の面からも、ポインティング(作品への指さし)は、ナビが行う。
・ナビの小まとめが弱かった。小まとめをすることで、作品全体として、共通してみえてきたことは何かがわかる。
・ナビとして、用語の整理をすることも必要。聴き返す中で整理をして、話の焦点を探る。
・作品に描かれている、目にみえるものだけではなく、みえていない作者の思いにもつなげていくようなナビをする。鑑賞者の言葉の中に、作者の思いに至るきっかけとなるものがあったのに、つなげられず残念。

<おわりに>
 みえるものだけでなく、作品の奥にある「思い」につなげられるナビを目指したい。そのためにも自分本位にならず、鑑賞者の方々の話をしっかりと「聴く」ことをより意識したいです。
参加してくださったみなさま、ありがとうございました。 


次回の「みるみると見てみる?」は2月11日14:00~です。石見美術館で皆さまのお越しをお待ちしています!
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「みるみると見てみる?」第2弾レポートをお届けします!(2017年1月8日開催)

2017-01-22 07:26:44 | 対話型鑑賞

島根県立石見美術館で開催中のコレクション展「あなたはどうみる?-よく見て話そう美術について-」関連イベント「みるみると見てみる?」の第2弾レポートをお届けします!


鑑賞会レポート  みるみるとみてみる?グラントワ 展示室A(2017.1.8)  
鑑賞作品「髪」(山崎 修二 画1939年/昭和14年)131cm×97cm  
ナビゲーター:上坂 美礼  参加者 6名(内みるみるの会員 5名)

<はじめに>
①大きめの作品で、数名で囲んで鑑賞するのに適したサイズ。
②何が描かれているか具体的にわかり易く、状況を推察しやすい日常的な人物画。
 鑑賞作品は上記の2点を理由に選んだ。作品名を確認せぬまま鑑賞会をスタートしたが、他者の話に耳を傾けることで次第に思考が変容し次第に作品の魅力や謎が解き明かされ、面白い展開となった。作品に描かれた女性は、鏡の前で度の強い瓶底眼鏡をかけ、長い黒髪を整えている。その様子に注目し、モデルの内面や画家との関係性についてなど、大いに盛り上がった。不思議な違和感を抱かせる作品で、謎への探究心を刺激する魅力も大きかった。
 ナビを担当するにあたり、適度な声量と、鑑賞者の思考を促す効果的なパラフレーズ(言い換え)の2点を課題に臨んだ。およそ30分間の鑑賞会の録音を確認すると、声の調子や語尾を改善できるとよいと反省する。鑑賞会の展開については、振り返りの会でも出た意見だが、対話型鑑賞に慣れた集団だからこそ自ずと他者の発言に促され、活発な意見交換の場となったといえる。今回の鑑賞会では、パラフレーズ(言い換え)と問いかけに関して自分に合うアプローチの仕方が少し掴めた。そこで、実際に、対話型鑑賞に慣れない集団に対し、ナビは如何に効果的な働きかけをしたらよいかという視点で振り返りのレポートを試みたい。

<鑑賞者の発言とナビの働きかけ>
 まずは、鑑賞者の鋭い鑑賞眼と巧みな語りによって、鑑賞会は心理面にせまる深みのあるものになったので、幾つか紹介したい。人物の顔のラフな描かれ方に着目し、描きこまれた周辺と比較して、絵画作品の違和感に関する話題が早い段階で挙がった。また、鏡台が部屋の隅ではなく、違和感のある位置にあるという指摘も続いた。そして、描かれた女性は容姿に自信がなく、そのことは右から差し込む陽の光が髪の美しさを照らしているのに対し、顔は陰になっていることからも象徴的で、人物の内向的な性格が伺えるという発言。鏡の配置と、顔以外が描きこまれているという二つの違和感の謎に関連させて鮮やかに語られ、その後の展開に続く局面の一つとなった。一方で、目を明確に描いていない要因として、髪を整えるためには眼鏡が必要であり、眼鏡の度の強さ示す物理的な側面に着目した発言も出た。眼鏡の他に、鏡台の後ろに置かれた絵筆の入った壺へと話題が広がり、画家が人物画を描くということや、モデルへの画家の眼差しについて丁寧に語られた。また、眼鏡を外すと実は女優のように美人だったらいいなぁという意見に和やかな笑いも起こりつつ、当時の女性が、度の強い瓶底眼鏡までして鏡を見て身だしなみを整える行為に関し、切実な乙女の心情も察せられる見解が多様に挙がった。そして、描かれているのは鏡台の裏面だが、右奥にちらりと見える椿の背景が鏡に写るイメージについて語られ、どよめきも起きた。他にも紹介したいコメントが多数あり、先日の録音した鑑賞会の音声をこの場で再現提示できないのが残念である。

 ナビゲーターのパラフレーズ(言い換え)と問いかけを中心にふりかえる。
・無意識ではあったが、具象的な絵画であるため、「何が見えますか。」とは問わずに、「気づきはありませんか。」と投げかけた。「顔はぼんやり描かれている」「鏡台があるべき部屋の隅ではなく、斜めに置かれている」という二つの違和感が気づきとして話題となり、後に、「二点の違和感について話が出ています。」と小まとめして再提示できた。
・丁寧に長く語られた推論は繰り返さず、「小見出し」や「キーワード」で対応した。「モデルの行動に着目してのお話でした。」「光の当たり方から、モデルの内面が伺えるというお話でした。」等の概要説明でパラフレーズ(言い換え)を試みため、鑑賞者が本当に言いたかったこととズレが生じた!?と気まずい雰囲気になる場面が発生した。
・パラフレーズ(言い換え)の段階で発言者の推論を取りこぼした際には、しばらく後に小まとめや問いかけでフォローを試みた。
・努めたのは、話題を少し前に戻して問いかけたことで、その後、より詳しい話を聴くことができた。充分とはいえないが、何度か問いかけし、話を掘り下げようと試みた。
また、みるみるのメンバーから、振り返りの時間に下記のように貴重なアドバイスをいただいたので、学校などでも試みたい。
・パラフレーズ(言い換え)が効果的な場面もあったが、ズレが生じる場面もあった。
・挙手が続くと連続で指名する傾向がある。発言を受けて、整理しながら指名するのがナビの務めと心得て、慌てないことが大事。
・もう少し小まとめをして、整理しながら進めてもよかった。
・パラフレーズ(言い換え)で発言者の意図とズレを生じさせる場面ができてしまうことに関して、ナビは「~ということでしょうか。」と相手の発言内容を確認しながら進める方法がある。
・鑑賞者の発言内容を一度で理解できない折には、率直に「もう少し詳しく教えてください。」と問うことで、より詳しい内容を引き出す機会となる。次の発言を促すことで他の鑑賞者にとっても、より理解が深まる可能性があるので心がけてはどうだろうか。

<おわりに>
 「ここで整理しますね。」と前置きして小まとめすることも、メリハリのある展開にするための課題の一つだと感じた。録音で確認すると、発言を受けて「~という話題が出ました。」「~というお話でした。」というような実況中継的な語尾でのパラフレーズ(言い換え)が目立った。中立性をめざしての試みだったが、アットホームな雰囲気を失わせ、ズレを是正できぬまま進んでしまう危険もあると大いに反省した。今回の鑑賞会での最後のパラフレーズ(言い換え)では「~ということでしょうか。」と言っていたのが救いで、今後は、相手の意図を確認するような語尾にも留意したい。
 作品の魅力に迫る貴重な30分にしてくださった皆様に、心から感謝申しあげます。



次回の「みるみると見てみる?」は、1月29日(日)14:00~ 島根県立石見美術館 展示室A にて。
みなさまとトークできることを楽しみにしております。

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新年第1号 石見美術館「みるみると見てみる?」のレポートです!

2017-01-12 23:32:56 | 対話型鑑賞

2017年のみるみるの会の活動は、石見美術館での「みるみると見てみる?」でスタートしました。
第1回目にナビゲーターをした、春日さんのレポートです。



2017年1月8日(日)14:00~島根県立石見美術館A室
鑑賞作品:「宇宙Ⅰ」堂本尚郎1978年作 200×600㎝
ナビゲーター:春日美由紀 鑑賞者19名

 石見美術館で「みるみると見てみる展」を始めて6年目を迎えることになる初回の作品は、おそらくA室の一壁面を占有するであろう堂本尚郎氏の大作でやろうと決めていた。この作品は画像でもお分かりのように抽象絵画である。画面全体を斜めに波紋のような曲線が横切り、その中に△〇□が浮かび上がるような構成となっている。色は赤・青・黄の三原色が用いられ、重色により複雑な色相を呈している。また、浮かび上がる△〇□は仙厓(仙厓義梵(せんがい ぎぼん、寛延3年(1750年)4月 - 天保8年10月7日(1837年11月4日))は江戸時代の臨済宗古月派の禅僧、画家。禅味溢れる絵画で知られる:出典Wikipedia)が描いた禅画を思い起こさせる。仙厓が描いた「〇△□」には画賛が無く、禅画の中でも最も難解とされているが、この世の存在すべてを三つの図形に代表させ、「大宇宙を小画面に凝縮させた」ともいわれている。

「〇△□」仙厓義梵 出光美術館蔵

 また、〇△□と聞くとヨーロッパで起こったキュビズムも思い出す。セザンヌは「この世界は円柱、球、円錐によって成る。」と語っており、円柱や球、円錐は真横からみれば「□〇△」であり、洋の東西を問わず、この世を構成しているものの究極の形は「〇△□」というシンプルな形状に集約されるのだということを考えていると言える。
 堂本氏は日本画家堂本印象氏の甥であり、若いころには日本画をたしなんでいたが、昭和30年にヨーロッパにわたって油画を始め、アンフォルメル運動(フランス語:Art informel、非定型の芸術)は、1940年代半ばから1950年代にかけてフランスを中心としたヨーロッパ各地に現れた、激しい抽象絵画を中心とした美術の動向をあらわした言葉である。同時期のアメリカ合衆国におけるアクション・ペインティングなど抽象表現主義の運動に相当する:出典Wikipedia)に参加し、その後独自の抽象画へ発展した画歴を持つ。画面に飛沫のような絵具の痕跡があるのはアンフォルメルの名残だろうか…。また、アンフォルメルの運動に参加し、具象を捨てた堂本氏が表現の究極を求めた時に「△〇□」に辿り着いたのだとしたら、仙厓の描く禅画の「大宇宙を小画面に凝縮させた〇△□」の作品やキュビズムの先駆けとなったセザンヌの言葉とこの作品のタイトル「宇宙Ⅰ」には少なからず関連があるのではないかと考えていた。しかし、これはあくまで私の解釈であり、そこに話題が進むとは限らない。どのような発言が飛び出すのか、そういう意味で、このナビをするのはドキドキだった。というのも抽象作品を鑑賞し、ナビゲーターを務めるのは初の試みだからである。しかし、5年を終え、6年目の節目の初発の作品のナビゲーターを務めるのであるから、挑戦をしなければこの会を主宰する意味がない。また、語り合うことで難解と思える抽象作品が身近なものとして感じられるようになるならこれ以上の対話型鑑賞の醍醐味はないと思う訳で、ナビは鑑賞者の発言に身を任せて繋ぐことに全身全霊を傾ければよいのであるからと腹をくくり、鑑賞者主体、あなた(鑑賞者)任せなところがナビとしてはお気楽という思いで挑戦した。

 さて、対話が始まったが、いきなり経験値の高い美術館ボランティアの方から「この〇△□にはどんな意味があるのでしょうか?」という疑問が投げかけられた。のっけから核心に迫る発言である。(いきなり来たぞ。ヤバい!!)と感じながら、(みんな同じことを思っているはずだから)と思い、「その疑問についても作品をみながら皆さんで考えて行けたらよいなと思っています。」とかわした。
 初めのころは描かれているものの形態や色に関する発言が多く出た。波状の曲線、下地に描かれた多くの円、飛沫のような絵具の痕跡、色の重なりによる色の見え方の違い、大きく浮かび上がる正三角形、円、正方形…etc.ひとつひとつをポインティングしたり、パラフレーズしたりしながら齟齬がないかの確認を繰り返し、みえているものを共有していった。中には言われないと真ん中に円があることに気付かなかった方もいたようである。それらの形態や色から「温かみがある」「面白い」「楽しい」「明るい」などの感情に関わる言葉が告げられたので、「どこからそう思う?」から「そこからどう思う?」へ舵を切った。
 そうすると、△は「山」に見え、□は「浜辺ないしは陸」そして真ん中の〇は「水面、水の流れ、だから自然を表している」と話される方や、△は「ピラミッド」□は「地中海」真ん中は「海」で、「ピラミッドは宇宙と交信するものでしょ?だから宇宙も表している」というタイトルに迫るWORDも飛び出してきた。また、「〇△□を掛け軸に描いたお坊さんがいたと思います。それを思い出しました。」という発言も出たので、仙厓を紹介し、禅画でこの世を表すと「絵にも書にもかけない。すべてのものは〇△□である」といった逸話を披露した。他にも「物質はすべて粒子でできていると聞くが、地には無数の円が描かれているので、物質の根源を感じる。」や「身体を超える大きさの作品であるし、この作品はもっと外に広がっているものをここだけ切り取ったような印象を受けるので、この世界全部を表そうといているのではないか?」といった発言も出された。「△や山?□は陸?で、真ん中に水が流れていて、自然(ナチュラルなもの)を表している。生命を感じる。」この発言が出されたときに、ナビの私の眼には繰り返される波状の形態がDNAを表す二重らせん構造にみえてきた。そこで、鑑賞者に「みなさんのお話をきいていると広大な宇宙から粒子の世界までをこの作品にみていらっしゃるようですが、そこから、この波状の形態があるものにみえてきました。みなさん、この波状が私には何にみえているかお分かりになりますか?」と逆に質問をしてみた。そうするとしばらく間があったが、挙手があり「遺伝子をつくるDNAの二重らせん構造に似ていると思います。」と発言していただいた。そこで「そうです。私にはそんな風に見えてきました。みなさんのお話をきいていると、みなさんはこの幾何学形態の中に宇宙や自然や物質の根源や生命を感じていらっしゃるようです。」と作品から感じていることをまとめていった。
 この時、高校生で参加してくれている女の子がまだ一度も発言していないので、ぜひ話してほしいと思い、発言を促すと、色についての印象を語ってくれ、最後に「ずっとみていても見飽きない作品。」と評してくれた。ここで、ほぼ予定していた40分を経過したので「最後にお話ししたい方はいませんか?」と促したが挙手が無かったので、「この作品は幾何学形態が繰り返し描かれている抽象作品ですが、色や形態から様々なことを感じ、さらには、宇宙や自然、生命、粒子といった広大なものから小さな世界までも表している、みていても見飽きることのない作品であるといったお話ができたのではないかと思います。ありがとうございました。」と締めくくり鑑賞会を終えた。

アンケートの記述から
作品について
☆単に〇△□とうねりの繰り返しだと思っていましたら、他人の意見を聞いて宇宙からDNAから山浜、海とか人の見方は色々で驚きました。
☆幾何学模様の連続は見ていて退屈になる。変化をつけたくなる。実際に(※)回転寿司のお皿のタワーが何本も立っているのをみて、緊張感を図案化したくて描いてみたことがあったので自分の体験をうっかり声に出してみたけれど、色の構成を考える機会があって良かった。
☆(イ)ただ観て感じる絵と(ロ)考えさせられる絵があり、みるみるの会は(イ)(ロ)双方の楽しみ方があります。
☆自分の生き方、赤の∞に表して、赤そのもの→他と一緒に→まざりあって
☆複雑ながらも深いところがあって、何パターンもの見方があって、世界が広がるような作品だった。

今日のトークの感想
☆自分の考えを話したら共感された方もたくさんいて、他人の意見は違うものもあって、一つの作品でも色々だなと思った。
☆人の意見で自分の考えが変わるのが楽しい。
☆説明される内容がはっきりして聞き易く理解しやすいので有難いです。
☆こういう世界があるんだな!!
☆自分の意見も持ちつつも、他の人の意見を聞いて、また違う感覚を得ることができました。
☆時にはこういうことも良いかも…。

みるみるメンバーとの振り返りから
☆アンケートの記述からの※印の発言について、自分がナビしていたらどう返そうかとドキドキしながら聞いていた。春日さんがどう返すのかとても気になった。
→※について→回転寿司の話が出た時には何を言い出すのかと思ったが、何が言いたいのだろう、何を伝えたいと思っているのだろうと思って耳を傾けたら伝わってくるものがあるので、それを聴くことが大事だと思う。今回伝えたかったのは、回転寿司屋に積み上げられた皿のタワーの規則正しさが微妙にズレているところに魅力を感じていて、それが、作品の波状の形状が微妙に均一でないところに通じていることが伝えたく、そのズレや微妙に均一でないところに安心感を感じるということも伝えたかったのだと理解した。パラフレーズで確認したが、間違っていなかったと思う。
☆抽象作品は発言者の発言も長くなり、パラフレーズするのも大変だと思うが、どうだったか?
→発言が長くなると、「言いたいことは何か?」を聴き取ることに細心の注意を払う。そして、正しいか不安な時は「~~~で、よかったですか?」と「~~~とおっしゃっておられたと思うのですが、間違いないですか?」と確認する。今回も何度か繰り返して確認したが、どの方もうなずかれたので、聴き取りに間違いはなかったと思う。
☆みんなの解釈は同じではないかも知れないが、それぞれの参加者が満足できるゴールだったのではないか?
→ひとつの解釈に集約されていくような感覚はもてなかったが、参加者がそれぞれに宇宙、生命、自然などを作品から感じ、解釈できたことに満足しているような雰囲気は感じられた。ダイナミズムを感じた。作品と通じるような大きな空気感があった。この感覚は、ナビしていて初めてだった。

自身の振り返り
 冒頭に記述したような切り口で作品を捉えていたが、あえてその方向に誘導しようとは思っていなかった。しかし、鑑賞者の発言の中にそこに触れるような言葉が出てきたときには繋げていこうと考えていた。うまくパラフレーズできているか不安な時には前述したように、「~~~でいいですか?」と確認しながら進めたので、大きく間違うことはなかったのではないかと思う。鑑賞者は色をみたり形をみたりしながら発言者の発言をきき、作品の向こう側にあるもの(作品の意味)をみよう(感じよう)(考えよう)としていたので、一人でみたらたどり着けないところにたどり着けたので満足できたのではないかと思う。ナビとしては、長い発言をどう意を汲んだ短いパラフレーズで返すかに腐心しながら、作品に表されているものの向こう側へみんなを連れていくことができればと考えながら進行していた。そのため「そこからどう思うか?」と作品から受け取るイメージから、さらに、そのイメージから何を感じ、考えるかを考えてもらうように促した。この作戦は成功したのではないかと思う。難解と思える抽象作品であるが、参加したみるみるメンバー以外の鑑賞者の皆さんの感想を読むと、対話を楽しみ、作品を解釈できたことに喜びを感じて帰ってくださったようであるから、今春第1回目の「みるみると見てみる?」はまずはよいスタートが切れたのではないかと思う。



次回の「みるみると見てみる?」は・・・
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文京学院大学セミナーレポート その2です!

2017-01-10 00:12:56 | 対話型鑑賞
文京学院大学VT(ヴィジュアルシンキング)セミナーレポート その2

 みるみるの会の金谷です。文京学院大学経営学部 馬渡ゼミの学生さんを対象に、講義あり実践形式あり、そして対話型鑑賞のナビゲーター体験ありのVTセミナー<2日目 実践編>について、参加した学生の皆さんの感想とともにレポートします。

<2日目 実践編>
 12月11日 参加者:学生9名
①ナビゲーター デモンストレーション 作品:「靴」ゴッホ(金谷)
②対話型鑑賞のナビゲーター体験(2グループに分かれて)
③シェアリング(全員で)
④ナビゲーター デモンストレーション 作品:「ゴッホの椅子」ゴッホ(春日)

※以下の本文中で「」で括られた太字の箇所は、参加した学生の皆さんの感想からの引用です。

①ナビゲーターのデモンストレーション(金谷)
 12月に、東京都美術館で開催されていた「ゴッホとゴーギャン展」で展示されていましたゴッホの「靴」でナビをさせてもらいました。
昨日の理論編で取り上げられていた、4つのフレーズ(声かけ)と「明るい声、優しい表情(!?)、わかりやすいことば」を意識してナビをしましたが、いかがだったでしょうか?
 では、実際にナビをやってみましょう!と、この後は2部屋に分かれてナビゲーター体験へ。

②対話型鑑賞のナビゲーター体験
 A・B、2つのグループに分かれ、実際にナビをしてもらいました。
 今回鑑賞した作品は、以下のとおりです(「作品名」作者)。今後、幼児を対象に実践を行うということでしたので、このようなラインナップとなりました。
1、「径」 小倉遊亀
2、「鳩と少女」 ピカソ (Aグループのみ)
3、「孫に本を読んで聞かせるカサット夫人」 メアリー・カサット
4、「カントリースクール」 ウインスロー・ホーマー
5、「誕生日」 藤田嗣治

 初見の作品で、いきなりナビゲーター!それも初ナビ!!という、かなりハードな体験でしたが、セミナー参加者全員がナビにチャレンジ。本当に頭が下がります。馬渡ゼミ生のみなさんナイスチャレンジです!
約30分間、作品鑑賞&ナビをしたあとふり返りをしました。ナビをやってみて、わかったことや、鑑賞者として思ったこと、ナビのよかった点や課題などを伝えあいました。
今度は、こうやってみようという思いをもって役割を交代し、次の作品鑑賞に取り組みました。


<ナビを体験して>
 「ナビゲーターは自分が思っていた以上に頭を使い、しっかりと受け手の声を聞いてから次にどうすればいいのかを考える。
 ナビゲーター側と受け手側の両方の非認知スキルの向上が見込めるなと深く思いました。」(3年生)

 「実際に自分がナビゲーターの立場になり進行をしていくと、どうやったらみんなに良い質問を促せるかなと、とても難しかったです。
 言葉づかいや表情、目線など気にすることが多かったです。(中略)対象は園児ですが、人に思ったことを伝える、または促すことの難しさを改めて感じました。」(3年生)
 
 「絵を見ることだけで終えるのではなく、そこから発展して他の知識も身につけられるという点で、とても有意義だと感じた。
 セミナーに参加し、実際にナビゲーターを体験することでよく考えること、そこから発展した考えに至ることはとても重要だと感じた。
 また、他の人の意見をよく聞くことで、自分の考察もさらに深まっていくことも感じた。」(2年生)

 「他の子がナビゲーターするのを見て、活動の相手によって話の進め方が変わっていくんだなと思った。
 この活動は継続して行うことが必要であると考える。普段の生活にも応用できたらいいなと思う。」(2年生)

 「鑑賞する側とナビゲーター側の両方を体験することができてよかったです。改めて、ナビゲーターは重要な役割であり、難しいと感じました。
 慣れたらたくさんの面白い意見を聞くことができるし、スムーズに進めることができると思いました。」(3年生)
 

小学生の時に、VTを体験した学生さんもおられました。
 「VTに参加する方はとても楽しいと思っています。でもやはり、本当に自分でやると難しいです。(中略)実は小学校の時にVTに参加することがあったので、流れとかよくわかっています。
 でも参加する方とナビをやる方は、流れは同じだけど全然違います。」(3年生)


<鑑賞者としての気付き>
 「鑑賞者としても発見だらけで、自分が思っていたことと、他の人が感じとったことが全然違ったりするので、それを共有するVTは新たな発見、新たな視点を得る上で有効だなと感じました。
 また、作品をよくみているつもりでも、他の人が発言をして初めて気がつくところもあったりして、みているようでみていない部分があることに気づくことができました。」(3年生)

 「私は今まで絵を見て感じたことを言葉にして発言することがあまりなかったので、良い経験でした。
 また、周りの人たちの意見を聞いて、思うことが増え、たくさん意見が出たので面白いなと思いました。」


<子どもたちとの実践に向けて>
 「子どもに向けてやるときの言葉づかいや、話のふくらませかたが難しい。子どもが言ったことを自分で理解してしまわないで、子どもに「どうしてそう思ったのか」などをきくことが大切。
 空間をうまく移動して目線をそろえるのが大切。見ているところがバラバラだと、ワチャワチャになってしまう。」(1年)

 「自分も何度か絵を見に行く機会があり、絵を見ることによって、人間の発想力や考え方はすごく深めることができると思っています。
 それを幼児を対象にして絵を見せるというのはすごくいいことだと思います。幼児の発想・想像に驚かされることもあると思っています。
 いろんな意味で、いい経験になると思うのでこれから頑張りたいと思います。」(1年)


③全体でシェアリング
A・Bグループが集まり、ナビを体験しての気付きをシェアしました。


④ナビゲーターのデモンストレーション その2(春日)ゴッホの椅子

学生のみなさん自身もナビを体験してからの、対話型鑑賞でした。
春日さんのナビの中では、様々な「技」が自然に盛り込まれていました。みなさん、気づいたかな?
・ポインティング
・動作化、ジェスチャー
・言い換え(パラフレーズ)
・発言をつなげる(コネクト)
・小まとめ(サマライズ)
・質問   等々

デモンストレーション後に、学生のみなさんからナビに関する質問がありました。
 Q、「椅子」も確認するんですか?
 A、思い込みも確認する。
   本当に椅子にみえているか?「これ椅子でいい?」できたら素材をきいてもOK!

 Q、小まとめのタイミングは?
 A、臨機応変。どんどん手を挙げるようなら、まとめなくても。
   でも、散漫にならないように。

 Q、テンポよく進めるには?
 A、(意見に対して)短く一言でも返す。でも大事なことはガッツリと。
   感嘆のリアクションも大事。「なるほど」「すごいね」等々。受容と称賛。
   みつけてくれたことをほめる。
   情報の取捨選択も大事。

<セミナーのふりかえりアンケートから(n=9)>
・そうおもう(4)・ややそうおもう(3)・ややそう思わない(2)・そう思わない(1)

①しっかり講義をきくことができた ・・・(4)9名
②講義の内容は理解できた     ・・・(4)8名、(3)1名
③作品をしっかりみることができた ・・・(4)7名、(3)2名
④作品をしっかりみて考えることができた・(4)7名、(3)2名
⑤自分が考えたことを言うことができた・・(4)7名、(3)1名、(2)1名
⑥仲間の意見をしっかり聴くことができた・(4)7名、(3)2名
⑦仲間の意見を聴いて、自分の考えをより深めることができた
                        ・・(4)8名、(3)1名
⑧ナビゲーターの体験は有意義だった・・・(4)8名、(3)1名
⑨ナビゲーターをやってみたいと思った・・(4)8名、(3)1名
⑩このような活動は園児の非認知スキル向上に有効だと思った
                        ・・(4)9名

<おわりに>
 今回縁があって、文京学院大学にて、「非認知スキル向上のための『みる・考える・話す・聴く』」というセミナーを開くことができました。
 このセミナーのお話を頂いてから、「非認知スキル」ということばや「子どもの貧困とVT」という研究など、今まで知らなかったことに出会うことができました。
また、一番驚いたのが、このセミナーのオファーが(大学の)教育学部ではなく、経営学部(経営コミュニケーション学科)からだったことです。
 私が図工の時間に対話型鑑賞をするなかで、子どもたちの豊かな発想や主題に迫るような発言に驚いたり、子どもたちの成長に心が動いたりすることが多々あります。
「楽しくて、ためになる!」と取り組んできた対話型鑑賞が、「幼児教育に取り入れることで、教育格差解消へ!」なんて、目から鱗でした。
 経営学部からのオファーということで、今までの自分にはなかった切り口で、対話型鑑賞について考えることができました。いや、考え始めました(学部のパンフレットや紹介していただいた本を読みながら、正直、「経営学」というものの幅の広さや奥深さに驚きおののいています)。
 今私は、小学校教員という教育現場の最前線で働いています。目の前の子どもたちに、VT、そして対話を通した深い学びをどうデザインしていくかが、私の課題の1つです。
今回のセミナーの感想の中に「今後も今回得たことを引き継いで、実践までに活かしたい」「この活動をこれから、もっと多くの人たちに広めたいです。楽しかったです!」ということばがありました。
私も学びながら実践するなかまの一人として、これからも楽しみながら学びを深めていきたいと思います。
 
 馬渡先生をはじめ、勇気をもってみるみるの会に連絡をとってくださったKさん、ゼミ生のみなさん、学ぶ意欲にあふれたすてきな2日間でした。
また、迎えや見送りなどのお心遣いもうれしかったです。ありがとうございました。
 
 そしてこの長いレポートを読んでくださったあなた!最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。



<お知らせ>
みるみるメンバーとともに、VT体験しませんか?
島根県立石見美術館 コレクション展「あなたはどうみる?-よく見て話そう美術について-」関連イベント「みるみると見てみる?」
日時:平成29年1月14日(土)、1月29日(日)、2月11日(土)、2月26日(日)いずれも14時~(40分程度を予定)
会場:島根県立石見美術館 展示室A
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文京学院大学レポート その1です!

2017-01-07 19:36:42 | 対話型鑑賞
みるみるの会の金谷です。
平成28年12月10、11日に文京学院大学(本郷キャンパス)にて「非認知スキル向上のための『みる・考える・話す・聴く』」というセミナーを春日さんと開催してきました。


<はじめに>
文京学院大学経営学部の馬渡ゼミでは、学生さんの研究の一環として、ヴィジュアルシンキング(以下VT)を幼児教育に活かす形での提案作成を進めておられます。
非認知スキルを高める手法としてVTを学び、その重要性や有効性を体験を通じて理解するために、対話型鑑賞の技法を教示してもらいたい、ということで「みるみるの会」に声をかけてくださいました。
みるみるの会を知るきっかけとなったのは、京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターの先生方と制作した教科書副読本「みる・考える・話す・聴く 鑑賞によるコミュニケーション教育」だったそうです。
そこから、関係する方々から情報を得て、このみるみるの会のブログにたどりついたとのこと。
島根を中心に活動する私たちと、東京の学生さんたちとがつながることができるなんて、ゼミ生のみなさんのアンテナの高さ、副(福)読本、そしてSNSに感謝です!

さて、馬渡ゼミの学生さんを対象に、講義あり実践形式あり、そして対話型鑑賞のナビゲーター体験ありの文京学院大でのセミナーについてレポートします。

<文京学院大学セミナーのプログラム>
1日目<理論編>
12月10日 参加者:学生12名、馬渡先生、ゲスト参加者:平野智紀さん
(1)講義「非認知スキル向上のための『みる・考える・話す・聴く』」(春日)
(2)実践1「みる」トレーニング:「あなたはどのひまわり?」(金谷)
(3)実践2「伝える」トレーニング:「ブラインドトークに挑戦」(春日)

2日目<実践編>
12月11日 参加者:学生9名
(1)ナビゲーター デモンストレーション 作品:「靴」ゴッホ(金谷)
(2)対話型鑑賞のナビゲーター体験(2グループに分かれて)
(3)シェアリング
(4)ナビゲーター デモンストレーション 作品:「ゴッホの椅子」ゴッホ(春日)

<1日目 理論編>
(1)1日目は、春日さんによる講義「非認知スキル向上のための『みる・考える・話す・聴く』」でスタートしました。


 〇講義の概要
 ・非認知能力とは、「学びに向かう力や姿勢」とも言い表せる。(白梅学園大学教授 無藤隆氏 これからの幼児教育2,016ベネッセ教育総合研究所より)
 ・幼児を対象にVTを行うと、目標や意欲、興味・関心をもち、仲間と協調して取り組む力や姿勢を育むことができる。
 ・対話型鑑賞は、保育園や幼稚園で簡便にできて、費用がかからない。
 ・幼児を対象にしたナビゲーター(以下ナビ)の声かけ(4つのフレーズ)
  ①何がみえますか?
  ②どこから そう思いましたか?
  ③そこから どう思いましたか?
  ④さらに 発見はありますか?
 ・ルールを伝える
  ①よくみる
  ②しっかり考える
  ③話すときは黙って手を挙げる
  ④友達の話はよくきく
 ・子どもたちは(対話型鑑賞を通じて)認められることで、自己肯定感も高まり、集団所属の安心感も生まれる。→さあ、ナビをやってみよう!

(2)続いて実践1「みる」トレーニング:「あなたはどのひまわり?」

 ゴッホの「ひまわり」をみて自分はどのひまわりか、自己紹介を兼ねて理由ともに発表していただきました。
 思いもかけず自己開示をしていたり、身近な人の意外な一面を知ってしまったり、同じ花を選んでいても選んだ理由をきくと、それぞれ違う捉え方をしていることに気がついたりと様々なことが起こります。
そのような中、お忙しいにもかかわらず、参加してくださった馬渡先生が選ばれたのは、なんと「壺」!ゼミのみんなが花咲くよう、どっしりと支えているとのこと。流石です!参りました。
このセミナーを開催することができたのも、個性豊かなひまわりたちをまとめ、支える馬渡先生がおられたからこそ。ありがとうございます!
 さて、この「あなたはどのひまわり?」には、ある仕掛けがあります。「自分はどれかな」と考えながらみたり、同じ花でも違う捉えをしていたりすることを踏まえて、またみる。ただなんとなく、ぼんやりとみるのではなく、「意識をもってみる」ことが楽しみながらできるように仕掛けられていたのです。
 さあ、あなたはどのひまわりを選ぶのでしょうか?


(3)実践2「伝える」トレーニング:「ブラインドトークに挑戦」
 ブラインドトークは、ペアで行います。1人がアイマスクを付け、もう1人がスクリーンに映し出された作品をみて、それがどんな作品なのかアイマスクを付けた人に伝えるものです。
 1作品目を伝える体験が終わって、アイマスクを取ると「オー」という声が上がりました。
 お互いの体験をシェアリングして、伝えるポイントをまとめました。
 〇うまくいったこと
  ・(描かれているものについて)全体から、物の配置や大きさについて伝える。
  ・(アイマスクをして)見えていない人が、きく(質問をする)。
 〇うまくいかなかったこと
  ・言わなくても分かっている、伝わるはずと思っていたが、相手には伝わっていなかった(→ことばにすることが大事)。

 1作品目のポイントを踏まえ、アイマスク役を交代して、2作品目へ。作品が映し出されると今度は「えーっ!?」という声が…。しばらく黙り込んでしまうペアもありました。
 2作品目の体験後のシェアリングでは次のような意見が出されました。
  ・伝えることの難しさを感じた。
  ・双方向が大事。一方的に伝えるのではなく、お互いに聴きあうことが大切。
  ・同じものをみていても、受け取り方が違う。
  ・どう伝えたらいいか分からなかった。でも、(アイマスクのペアの人が)きいてくれると話しやすかった。

講義と実践形式の研修を通して、目と脳をフル活用してVTを体験して頂いた1日目でした。


※2日目の様子については、「文京学院大学セミナーレポート その2」にてお伝えします。



<お知らせ>
みるみるメンバーとともに、VT体験しませんか?
島根県立石見美術館 コレクション展「あなたはどうみる?-よく見て話そう美術について-」関連イベント「みるみると見てみる?」
日時:平成29年1月8日(日)、1月14日(土)、1月29日(日)、2月11日(土)、2月26日(日)いずれも14時~(40分程度を予定)
会場:島根県立石見美術館 展示室A
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