生かして生かされて生きる

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なんの女王?

2007年10月09日 | その他
マスコミの「女王」とか「カリスマ」なんて言葉ほど適当なものはないと思う。
旬が過ぎればお終いの消耗品の言葉だ。
それにしても、21歳の娘っ子に本物の女王キャラを求めるのは無理がある。
ヒールキャラにもそれなりの成熟と人との関わり方がある。

権威主義的パーソナリティから仮定して考えてみる。
S的気質はそれを支持するM的気質がないと関係は成り立たない。
互いの要望が沿って互いの関係が作られ成り立つ。
つまり女王キャラを支える周囲なくして一方的に崇拝させてゆくという事はできない。
マスコミでは本人だけが取り沙汰されているけれど、
視聴者や周囲の期待感やマスコミの煽りにも女王キャラを形成していく原因があるということも見逃せない。
それらを背負い込んで、本来の自分は内に閉じ込められてゆく。
ますます自分に殻を作り武装して、強い姿にすがる周囲の期待に応えようとする。
一度バッシングが起これば、勝手な期待を立てた周囲はあっさりと見放す。
そんなバランスの付き合い方が本当の人の付き合い方だろうか。

そして強さと善悪の目立つ言葉。
一見強く見えるはっきりした二極化した意見は周囲をひきつける要素になる。
精神的に不安定なときや若いうちは善悪二分化するわかりやすさに惹かれる事があるとしても、それ自体を貫けばいずれ矛盾が生じるものだ。
けれども「それを崇拝している大人たちがいる」ということも見逃せない。


自分ひとりで生きているわけではない。
生きていくってことは一人ぼっちではない。
これを教える大人が周囲にいないんかな。


よぶんな殻をはずしたら、人一倍努力家でまじめな女の子じゃないだろうか。
そのまじめさゆえに女王キャラという周囲の期待におおまじめにハマッて自分を追い詰めたんじゃないだろうか、なんて仮定もたててみる。
もし本当に女王気質があるとしたら、それもまた女優さんにとっては賜物かもしれないと思う。
まだまだこれから。上手く活きるように応援したい。