沖縄に来てまで……。

母が長年勤めた仕事を退職した。
私が小学生のときその学校では仕事に出ている母親は珍しく、家庭訪問やPTAの役割が母の日程を確認することから始まってたなぁ……なんてことを懐かしく思ってみた。
そんな母の労を労うため、2人で沖縄へ出掛けた。

……って、久しぶりに旅行記を書こうと思ったんだけど、旅行から戻ってから沖縄の感想を友だちに聞かれて「あのね～」と話始めてみたら、気付いたら母のオトボケ話ばかりしてた。
特にウケた話を2つ、ご紹介……。

1. デジカメ、全部入り。
   今回の旅行に際し、（おそらく退職金の）臨時収入で新しいデジカメを購入したという。
   以前のデジカメは貰い物だったんだけど、使おうと思ったらSDカード等の付属品がついてなくて出先で使うことが出来なかったそうな。
   そんな失敗を踏まえて、今回はヨドバシカメラの店員さんに「必要なものを全部ちょうだい！！」と言って、集めてもらった全ての商品を購入したそうな。
   
   羽田空港で母と待ち合わせたときに、「カメラ、電池も大丈夫？」と確認すると、母は「もちろん！」と力強くうなづいて、未開封の箱ごとデジカメを見せてくれた。
   
   電池は忘れてないけど、充電してなーーーいーーー！！
   午前中に到着して、すぐに観光するのに。
   ダメじゃん！！
   
   （簡易プリンタまでご購入。「PCに接続してるプリンタで現像出来るよ」と言ったら、今回の旅行後に返品したそうな。すいません、店員さん）
   （全部持ってきたのに、液晶画面の保護シートは自宅に置いて来たという。それより簡易プリンタとUSB接続の”紐”はいらんよ）
   
   
2. 沖縄に来てまで。
   実は私、初沖縄デシタ。
   母は石垣島は訪れたことがあるけれど、本島は初めて。
   だから、観光したい場所はいっぱぁい。時間の許す限り、あちこち行きたいけれども、今回は「本島をくまなく見尽くす！！」というテーマを決めて、レンタカーでの旅行とした。
   
   ところが、旅行の初日。
   「あ。今日、ドラマの日だ！　もう帰る！」夕方のまだ日の高いうちに騒ぎ出した。母が見たかったのは、韓国ドラマの再放送で前回の放送もばっちり見ていた番組……。
   
   ホテルに到着し、放送開始に間に合うことが分かって落ち着くと、「ごめんねぇ。その代わりディナーは豪華にしようね。おごるから」と、そのホテルでもっともゴージャスなディナーを予約した。
   
   しばらくして、部屋に内線電話のコール。
   ディナーの際に行われるショウがそろそろ始まるので、レストランへ来てほしいとのご案内だった。ところが後5分でドラマが始まるという時間でもあった。
   母はその電話でディナーをキャンセルすると、「ルームサービスにしよ」だって。
   
   あーーー、あーーー。