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『街~運命の交差点~』PSP版のレビュー

2006-06-25 | レビュー・書評
久しぶりにゲームのレビューを。

数年前から、ゲーム好きの友人に「俺の知ってるゲームで、確実にベスト3に入るゲームソフト」として薦められたにもかかわらずやらずにいたら、PSPの移植版が発売されるやいなや、すぐに貸し出してくれた。で。私が「貸してくれたゲーム、極めたみたいよ~」とメールで報告した途端、「早く俺もやりたい、返せ」と返却を急かされた。

そっか、自分ではまだ久しぶりのこのゲームをやっていなかったのね。私がゲームをいったんメインのゲームをクリアした後、もう一度やり直したって報告した時には、さぞかし焦れたことだろう~な~。

■『街~運命の交差点~』とは
  1. 『弟切草』、『かまいたちの夜』に続くサウンドノベル(音入りの小説 + プレーヤーが分岐点の選択をして8人の物語を変更するアドベンチャーゲーム)という形態のゲーム。
  2. 『弟切草』、『かまいたちの夜』とは違い、画像が実写である。
  3. 東京の渋谷という街を舞台にして、面識のない8人の行動を分岐点で選択して操作する。選択によっては自分の行動に、もしくは他のキャラクターに影響が出て、物語が最後まで読むことが出来ない「BAD END」を迎える。(……とはいっても必ずしもそのキャラクターにとって悪いENDDINGじゃなかったりするけどね)
  4. 予算の都合上、有名な俳優は使えなかったそうだけど、お笑いコンビ「北陽」の伊藤さおり(細井美子役)、窪塚洋介(ADのサギ山役)、ダンカン(市川文靖役)、竜雷太(暴力団・白峰組組長役)が出演してるのは私にも分かった。
  5. 初出は1998年1月(セガサターン)。つまりは今から8年前の渋谷が画面に登場してるわけで……。郷愁を感じるのはこのためかも。

■ ストーリー
全ての物語は、東京都の渋谷で、10月11日の御前0時から15日の午後8時までに、起きた(牛尾・馬部のみ13日までの物語となってるが、その後も他のキャラクターの話に出演する)。
※ ネタバレあり

    ▼ ゲームのメインとなる、互いに面識のない8人の物語。


  1. 『オタク刑事走る!』 主役:雨宮桂馬(渋谷警察署に勤める25歳のゲーム・PC好きの刑事)
    少年課に勤める刑事の雨宮桂馬は、渋谷駅周辺をパトロール中に見た、オーロラビジョンに一瞬だけ映った意味深な文章を警察を挑発した爆破予告だと直感する。上官は桂馬の不安を一蹴するが、憧れの存在である麻生しおり先輩と資料室のヌマさんは、桂馬と同じように爆弾予告を懸念する。そこに爆弾犯と思われる者から、桂馬たちに不審な情報が届く。

    犯人から次々と寄せられるクイズと暗号、そして爆破予告に桂馬たちは5日間を渋谷中走り回ることになるのだった。

    → 【感想】主人公が異なる8つのストーリーで、これがメインの物語だと思う。なんつったって、一つ選択を間違えただけでスグに渋谷中が爆発してしまうし。でも、BAD ENDを全て爆破にしてしまうのは、ちょっと芸がなくな~い?なんて、思ったりして。つか、本来の仕事をしようとすると、まず必ずBAD ENDに向かうんだけど……。
    物語りも終盤になると、選択ミスによるおしおきは、爆発だけではなくしおりさんのパンチが炸裂したり、宇宙人が襲来したりとワケが分からなくなるあたりにちょっとシナリオの荒さを感じた。あと、公衆電話からパソコン通信を繋ぐシーンに、時代を感じて鼻の奥がツーンとした。

    物語中のクイズや暗号はかなり難しいが、桂馬の(一般人にはついていけない)ウンチクと用意された選択肢により、難解さに比例せずにあっさりと解けてしまうのが残念。その分、本当の犯人を選択肢ではなく文字入力式で聞かれたときは、ちょっとビックリした。
    容疑者の一人として「南国少年パプワくん」で有名な漫画家柴田亜美が顔写真で登場する。(個人的には小室哲哉をパロディ化した「TKman」を彼女の代表作としたい。)
    サウンドプレーヤーに渋谷中を走り回る桂馬をイメージしたBGMに『独走最前戦』というタイトルが付けられている。『独走最前戦』は馬部が演じているドラマタイトルでもある。


  2. 『七曜会』 :主役:篠田正志(ネズミ講のような脅迫団体「七曜会」の一員。「金曜日」と名乗る。21歳)
    大手企業(隆士の父・厚士が重役を勤める企業)に内定を貰い、残りのキャンパスライフを悠々自適に過ごしていた正志だが、10月11日に「七曜会の日曜日」と自らを称する謎多き美女に「これがバレるとアナタは就職先を失う」と脅迫される。脅し取られた金額が少額だった事と、「日曜日」が大変な美女だった事、「日曜日」の仲間である「水曜日」に一目ぼれしたことから、正志は「七曜会」に入会し、「金曜日」を名乗る事になる。

    もともと楽観主義者である正志は次第に脅迫する事を面白く感じ始め、青ムシ、元政治家(市川の実父)、暴力団白峰組組長と脅迫していく。だが、同時に「七曜会」の存在とその目的に疑惑を持ち始める。

    → 【感想】「日曜日」の目的を暴くラストシーンで、8つの物語にあまねく関わる不思議な新興宗教「キャベツ教」の存在意義まで一気に分かってしまった事には、圧巻を覚えた。
    だけどさ。肝心なところで必ず姿を現す「日曜日」とか、正志以外の人物は放ったらかしの「日曜日」とか、その他モロモロ、とにかく「日曜日」についてはまだまだ解明されてない謎が多くてしっくりこなかった。

    物語の中盤で、昼は銀行員で夜はストリッパーの保科が正志に「七曜会」の解明と乗っ取りを持ちかけるけど、そっちのストーリーをもっと膨らましてほしかったなぁ。


  3. 『で・き・ちゃっ・た』 :主役:飛沢陽平(高校3年生の18歳。生徒会長を務めたこともある人気者で、女好き。とにかくモテル)
    教師の受けも良く、自分の学校だけでなく他校の生徒の間でも人気のある陽平には、有名企業令嬢の彼女・美奈子がいるが、たびたび女の子に呼び出される。10月11日、いつものように呼び出された女性に会うが、彼女が誰だか思い出せない。その彼女・亜美から陽平の子どもを妊娠したと報告されて驚く。その様子を見ていた学校一のキラワレ者の青井則生(通称:青ムシ)は、陽平の弱みを握った事を喜び、事あるごとに絡んでくる。
    そこに2年前に付き合い、突然姿を消した元彼女のユキが、陽平の子どもを連れて再び陽平の前に現れる。
    さらに、美奈子の叔父(暴力団、白峰組の組長)が、強引に15日に美奈子と陽平の結婚式を挙げることを決定する。

    → 【感想】誰にでもいい顔をする陽平に問題があるというストーリー展開は、「そりゃあ自業自得だ」とは思うんだけどね。
    だけど笑ってみていられないのは、2年前に突然姿を消して子連れで再び姿を現した元彼女のユキや、強引に結婚式を進める美奈子一家(実は彼女も、当時酒を飲んで正体を無くした陽平との間に関係が出来て、子どもが出来てしまったという結末だけど)の考えがコワいから。
    亜美を含めた3人共が陽平のキャラクターをキチンと把握しないで結婚を迫ってるのは、「そりゃあ、誰との仲も上手く行かんだろう」と思った。最後の選択肢で、この3人の誰を選んでも短い結婚生活で終わってしまうのは、そういうことなのデショウ。

    というか、その場限りのエンディングで終わってしまったラストは、その後どのように収拾したのだろう。そっちが気になる。


  4. 『迷える外人部隊』 :高峰隆士(フランス外人部隊に所属。25歳)
    フランス外人部隊に所属する隆士は、3年ぶりに故郷の日本、実家のある渋谷へと帰ってきた。だが殺人の記憶に苛まれて気持ちが落ち着かず、家族や友人、元恋人とも上手く接することができない。部隊に戻る事にも抵抗を感じ、自分の心休まる場所を探して街を彷徨っては、血の気の多い若者と喧嘩をする。

    → 【感想】目的のない徘徊を続ける隆士の行動に、イラチな私は少しイライラさせられた。
    最後に、生きる希望を見出し、日本から旅立つことを思いつくが、何者かに狙撃されて命を落とす。8つの物語中、もっとも救われない。このゲームがなぜ15日の午後8時で終了するのかは、隆士の父・厚士の物語で明らかになる。


  5. 『The wrong man 牛』 :牛尾政美(半年前にヤクザから足を洗ったばかりの36歳)
    宝石店に勤める高峰綾に想いを寄せる牛尾は、彼女にプロポーズをしようと宝石店にやってきた。そこに、暴力団員時代に舎弟だった孤島三次が店に現れて強盗をし、牛尾を巻き込む。綾にまで犯人だと誤解された事を悔やむ牛尾は、三次と分かれて逃走した先で、渋谷でドラマの収録をするロケ班に紛れ込む。なんと牛尾にそっくりの俳優・馬部が行方不明になっていたのだった。馬部と取り違えられた牛尾は、三次が警察につかまるまで慣れない演技を続ける事になる。

    → 【感想】他人に間違えられる! なんてスタンダードなシナリオ!!
    ……って決してバカにしてるわけではなく、期待してた内容ってことで、喜んでおりマシタ。元暴力団・白峰組の代貸なので、ヤクザ役の啖呵を切る演技が板についており、ギクシャクした馬部の恋人のみちるとの仲もそれと知らずに取り持ち、ロケを見学しにくるミーハーな刑事から三次の情報などもチャッカリと得たりする。プレイしていて一番しっくりと来たキャラだったけど、馬部と出会ってからあっという間に物語が終了してしまった。ちょっと物足りず。それから、高峰綾に彼氏がいると知ってから、みちるへと気持ちが移るけど、そこは譲らずに、高峰綾にアタックし続けて欲しかった。


  6. 『The wrong man 馬』 : 馬部甚太郎(気が弱く、売れない役者。36歳)
    チョイ役や斬られ役専門の役者である馬部に、人気ドラマ『独走最前戦』のヤクザ役という大きな役が回ってきた。しかも、ドラマには馬部の彼女・椎名みちるも出演している。だが、演技がことごとく上手く行かず、みちるにも愛想をつかされる。自信を失って一人佇んでいるときに、宝石店を襲ったばかりの孤島三次に会い、牛尾と間違えられる。三次をエキストラだと勘違いし後についていった馬部だが、本物のヤクザ・白峰組から追われることになって人違いに気付く。しかし、別人とバレたら殺されると、命がけで「元ヤクザの牛尾」を演じる。

    → 【感想】最初にゲームをプレイし始めたのは、このキャラクター。始めていきなり死亡するシーンから入るものだから、このゲームを理解するのにしばし時間が掛かった。白峰組組長の一人娘・るい子は牛尾だと思って馬部にアタックしまくるが、別人だと気付くとあっさりと馬部に乗り換える。牛尾と違って、こっちはこれで納得が行くところもアリ、と。


  7. 『やせるおもい』 :細井美子(洋一の彼女のままでいたいフリーター。20歳)
    とにかく大食いの美子に、恋人の高田洋一は「5日間で17kg痩せなければ別れる」と言い放つ。さまざまなダイエット法を試すが、方法が間違っているため、翌日にはリバウンドしてしまう。七曜会の月曜日が美子にホれたり、美子の住む部屋の真下の部屋に桂馬が血眼で捜している爆弾犯の最重要容疑者が住んでいたり、美子の隣の部屋が陽平の子を身篭った亜美が住んでいたりする。

    → 【感想】どんな選択肢を選んでも結局は食べ物に執着するし、ダイエット中なのにも関わらず、食欲のタガが外れると高カロリーの食事を大量に一気食いするなど、プレーヤーとしては非常に操作しづらいキャラクターだった。


  8. 『シュレディンガーの手』 : 市川文靖(ドラマプロットライター。38歳)
    「寝ている間に小人が仕事をしている」そんな物語のような事が、市川文靖には現実に起こっていた。小人の作品はテレビドラマとしては大ヒットを連発している(『独走最前戦』も市川の作品)が、いずれも低俗極まりない。テレビ人として、良質な純文学作品を書こうとするが、いつも作業の途中で強い眠気に襲われ、作品を破棄される。あるとき、市川は夢の中で自分の左手が手首からなくなり、指が5人の小人となって俗悪な作品を作っているのを見てしまう。左手の悪魔を封じようと手袋をし麻の紐でくくるが、彼をあざ笑うかのように、小人は今日も活動していた。

    → 【感想】このゲームが18禁なのは、市川の妄想シーンが猟奇的でグロいからだろう。「シュレディンガーの猫」は、ある選択肢を選んだときのみに登場するTIPSなので、実はあまり関係ないんじゃないかと思う。隆士の元恋人であり、現在は市川の友人(恋人?)である末永は、物語の後半にこの2人の選択によって命を落とす可能性が高い。また、物語全般を通して、他のキャラクターが間違い電話をかけてしまうとき、相手は必ず市川になる。ちょっと安直なBAD ENDな気がした。


    ▼ 上記8人の物語を終了したときに見られる2つのシナリオは以下の通り。PSP限定で見られるもので、キャラクターの運命を決めるようなゲーム性は全くない。

  1. 『サギ山編』 主役:サギ山(テレビドラマ『独走最前戦』のAD)
    このドラマで初めてこの世界に飛び込んだので、右も左も分からない状態のサギ山は、助監督や俳優達にこき使われて、早くも「辞めてやる!」が口癖になっている。口説き中の女子高校生・深町(実は「七曜会」の水曜日)がこのドラマのエキストラとして参加することを知り、張り切って仕事をするつもりが、事あるごとに大きな誤解を生んでしまう。何もかもが嫌になったサギ山は口うるさい助監督を倒して職場放棄をするが、自宅に戻っても仕事が気になり、助監督が怪我で不在となった撮影現場に戻ってくる。いきいきと仕事をするサギ山に、病院から怪我の治療を済ませて復帰した助監督も認めるようになり、ドラマの撮影が終了しても、サギ山を離そうとしなくなった。

    → 【感想】牛尾・馬部編の終了後のドラマロケ班の物語。専門用語がてんこもり。
    悪くないけど、これだったら馬部たちが出演した『独走最前戦』を見せてくれた方が良かったかも。牛尾編のTIPSで細切れ状態でだいたいのあらすじは読めるけど、あれって読みづらくて……。


  2. 『ダンディ編』 主役:サー・パトリック・ダンディ(結婚詐欺師)
    陽平や青ムシが通う高校の教師である小糸亜弓は、また恋に破れた。その様子を見て彼女に声をかけてきたのがダンディ(坂野じゃないよ。ゲッツ!)。どう見ても日本人なのだが、自分は高い階級の米軍パイロットだと言って聞かない。歯の浮くような甘いセリフと、尻が痒くなるような間違った英語を駆使して亜弓をくどいて、くどいて、くどきまくり、ついに婚約までする。だが「結婚前にどうしても多額のお金が必要だ」と亜弓に話を持ちかける。その頃、過去にダンディに騙された女が、ダンディを見つけて結婚詐欺だと騒ぎ立てる。

    ダンディに出会う前に亜弓を振ったのは、テレビドラマ『独走最前戦』の主演男優で、恋に落ちる頻度の高い亜弓を「釣堀」だと青ムシは皮肉る(で、漫画のネタにしている)。ダンディの転落人生の原因を、「七曜会」の日曜日が正志を脅迫する際に語っている。

    → 【感想】イラチな私は、あからさまに怪しいダンディと結婚しようとする亜弓の2人に、やっぱりイライラした。ダンディが嘘をついていると知っても、結婚資金の全額をダンディに預ける亜弓とかがイライラポイント。

    ▼ 8人の物語を終了したときに見られる、ボーナスステージのような2つの物語。ただし、金のしおりは全てのBAD ENDを探さなくては表示されないため、100以上あるBAD END中5つしか見ずにほぼストレートに8人の物語を終えてしまった私は、もう一度8人の物語を初めから見直すはめになってしまった。青ムシ編を見るためだけに……。

  1. 『花火』(要ピンクのしおり) :高峰厚士(高峰隆士の父親で会社重役。56歳)
    幼い頃の隆士は花火が好きだった……そんな夢を見た。3年前フランスから葉書を送って来た息子の隆士は、その後3年もの間音信不通だったが、突然家に帰って来た。隆士の姉・綾も母も彼の帰宅を喜ぶが、父である厚士だけは目の前に立つ不遜な男を許せず、口論の末家から追い出してしまう。隆士に殴られた傷を癒すため入院したが、ベッドの上である計画を思いつき、部下に「必ず従うように」と指示を出す。

    15日の午後8時に病院に来るように言われた綾と母は、その時間に打ち上げられた季節外れの花火を父と共に眺めてつぶやく。「そう言えば10月15日午後8時は、あの子が生まれた時間でしたね」

    → 【感想】この物語を読んで初めて総てのストーリーが完結した気持ちになった。最終日に不自然に打ち上がる花火は隆士の父・厚士によるものだったんだと。「どこにいるか分からない隆士のために、同時刻で日本全国に花火を打ち上げた」と父は語ってたが、葉書がフランスから届いたことを考えたら、それだけじゃ足りない可能性も否定できないよね?と思った。結果的に隆士はまだ渋谷にいたから良かったけど。


  2. 『青ムシ抄』(要金のしおり) :青井則生(陽平と同じ高校に通うアニメオタクな18歳。スケベな漫画を描いて儲けているが、編集者には頭が上がらない)
    この物語だけが実写ではなくアニメーションになってる。と言うのもアニメや特撮もののパロディがふんだんに含まれている事と、感情表現が大げさなシーンが多いからだと推測される。

    青井則生は友だちがいない。友だちになるためには相手の弱みを握る事だと思っているため、友だちができない。彼女がいるのに他の女の子を妊娠させてしまった陽平の秘密を握って彼に絡むが、同時に彼に嫌われたくないのでそれが自分の弱みとなり、「七曜会」から脅迫されることになる。

    「砂無猫」のペンネームでスケベ系の漫画を描き儲かっているが、横暴な編集者の趣味に従って代々木公園でカップルをターゲットにしたサバイバルゲームをすることになる。そこを徘徊していた隆士と対峙することになり、以来、どこかしら怪我をしての登場となる。だが、15日午後8時、モデルガンだと思って引き金をひいた銃で、隆士の左胸を打ち抜くことになる。

    → 【感想】BAD END、普通にクリアする以上に大変だったよ、ホント。でも、メインの8人のBGM集「サウンドプレーヤー」で、陽平の楽曲が他のキャラクターの2倍近くもあり、曲のタイトルも青ムシがらみのものがあったので、『青ムシ編』は絶対に収録されてるな~と気付いたら見ないと悔しい感じがして頑張ったサ。

    さて、物語はガンダム、999、ギャバン、ウルトラマン、一休さん、フランダースの犬etc……漫画・特撮もののパロディがてんこもり。実写では陰気で姿勢の悪い内股気味の悪いキャラクターだったのが、ここでは(中身はともかく)カワイイ系の三頭身キャラになってしまってる。ちょっとキャラクターのイメージが一致しない。



■ ゲームの感想
キャラクターの行動が時間軸で読める機能がついていたことが、私にとってはゲームの難易度を極端に下げていたと思う。でもBAD ENDをほとんど踏まずに物語を終えると「もう一度やりたい~」という感想はなかった。BAD ENDは極力たくさん見た方が良いね。『青ムシ編』見られるし。そうそう。『青ムシ編』にもBAD ENDがあるんだよ。8人の物語で誰の運命も左右しなかった選択肢が、実は青ムシの運命を左右してたりする。ここまでやってちょっと面白くなってきた。

桂馬の最初の選択
桂馬の最初の選択


正志(「七曜会」の金曜日役)を演じた役者である草野康太のブログを発見した。PSP版が発売された頃に、2回に渡ってこのゲームのことを語ってるけど、本人はこのゲームをプレイした事がないそうな。

「今日は金曜日ですね。そして僕のことも『金曜日』と呼ぶ人達がいます。……この『街』を通して僕を知ったという人がかなり多いらしいのです」という記事を読んで、少し不思議な気持ちになる。

ゲームの終わりに、映画のスタッフロールのように音楽が流れて、キャストやスタッフを紹介してるんだけど、NG集というかキャストが動いているオフショットを見せてくれている。それがピクサーアニメで『モンスターズ・インク』のサリーやマイクがエンディングに見せているものと被ってしまって、キャストの皆さんが実在する人物だということを、どこかでうっかりと忘れていたことに気付かされたからなんだ。本当に失礼な話かもしれないけれども。 


右上に時間が表示されて、ZAPのときに他のキャラクターが何処にいるのかが地図上で表示されるのがイイ感じ。操作性を試すものだろうけれど、実際のゲームよりも話の前後が分からない作りになってるのは難点。

    → ゲーム『街 ~運命の交差点~』についての詳しい説明
  • Wikipedia

SS版やPS版と、PSP版のシナリオの違い等をここでチェックした。……シナリオ、変更前の方がキワドくて、ゲーム的には面白かったらしい。


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