小学校のセンセに「総合学習」の授業で「ネットマナーについて語りたいが、自分の考えはあってるだろうか」と相談を受けた。
それをキッカケに、ちょっと考えてみる。センセの考えから私が引っかかったお言葉を。
「自分のホームページは自分の部屋(家)のようなものである」
このとき、センセはホームページを「公開」されてるWebコンテンツの意味で言っていて、ブログも含めるという考えだった。mixiなどの会員制コンテンツ、閲覧者限定のコンテンツはここでは含めてはいなかった。
センセの話に限った事ではなく、PCやWebの技術を説明する時に、身近なものに例えることは良く行われてる。例えば「デスクトップ」とか「ごみ箱」とかは、機能を端的に表してる見立ての好例だと思う。
「Webコンテンツ」が「自分の部屋(家)」とイコールだという発想も、見立ての一つだろう。
ちょうど自分の部屋(家)を掃除して、飾り立てて、不必要なものを捨てて、お客さんを招待するのと同様に、自分でコンテンツを整理して、飾り立てて、場合によっては削除して、閲覧者を招待できるから。”ホーム”ページって言う呼び名も、理由の一つにあげられるかもしれない。
でもさ。それって見立てとしては上手くないんだ。
だって、機能の一部しか表せてないから。
基本的に「公開」されている「Webコンテンツ」は、管理人が想定していない閲覧者にも「公開」されている。全ての閲覧者は管理者の許可なく訪問が技術的に可能で、全てのコンテンツを閲覧・利用でき、さらに再び訪問できるように印(ブックマーク)をつけられる。コンテンツの内容によっては、他のWebコンテンツで紹介される。
本当の「部屋(家)」で、そんなことってある?
しかも利用してるサービスによっては、管理者が意識していなくとも、部屋(家)そのものが、更なる閲覧者を増やすために、RSSサーバに更新のシグナルを発してたり、あるいは検索エンジンに見つけられやすいように、してるんだよ?
「Webコンテンツ」が「自分の部屋(家)」とイコールだという発想の限界だと、私は思う。そもそもイコールではないものだから。
ちなみに”ホームページ”とは、ブラウザを立ち上げたときに最初に表示される画面のことを言うのが一般的で、自分が作成したWebコンテンツを表現するのとは違うと、言われてる。
技術的な仕組みを理解しやすいように、PCやWebコンテンツの一面のみを例えたのが、いつのまにかコンテンツの全体を表す概念になって、その概念を信じてる人が、Webコンテンツの「公開」という前提とも言える特徴を受け入れられなくなっている。
センセはこうも言ってた。
「こないだ生徒Aから聞いたトラブルがあって……、見知らぬBさんのホームページから自分のホームページに、承諾なしにリンクをはられたって言うんだ」
生徒Aさんは、Googleなどのポータルサイトが検索結果として自分のホームページを紹介されることも、許さないのかな。その対策はしてないのかな。
「しかもTOPページじゃなくって、●月●日の日記のページにリンクをされてたって。直リンはマナー違反だって、とっても怒ってて」
生徒Aさんのホームページはブログだった。TBは使用できなくなっていたけれども、パーマネントリンクは表示されるようになってた。Bさんは自分のホームページ上でパーマネントリンクを<a href>タグで指定してたそうな。
私の考えでは、Bさんの行為は特に誹られるものではないのだけれども。
さらに、直リンとは「他人の記事や画像を、自分のWebコンテンツ内であたかも自分が作成した内容であるかのように表示させる行為」で、著作権違反だと私は理解している。
直リンがマナー違反なのは同意するけど、ブログの一記事にリンクを張られたのは、直リンとは言わない。
「でも、自分の部屋(家)の玄関以外から勝手に上がられたようなものでしょ」
で、この例え。
やっぱり変だよ。
「自分の部屋(家)」だから、見知らぬ人が「勝手に上がる」のは許されないという考えは、一瞬納得してしまいそうだけれども、ちょっと待って。
そもそも「全て」の内容が「公開」されているのだから、「誰でも、いつからでもどこからでも入り、利用できる」という機能や仕組みが前提であるべき。ブログに至っては最新記事が「TOPページ」の役割を兼ねてるケースが多いけど、キーワード検索で辿り着いた人は、最新じゃない記事から読むことだってある。
そうなると「自分の(プライベートな空間である)部屋・家」という例えは……ないデショ?
ホラ。
その見立て、上手くないよ。
……なんて。
話を聞き始めて、早々に思ってしまった。
まだまだ、センセの話は終わってないというのに。(ガックリ/疲)
※ Web業者には「Webコンテンツはバーチャルなお店」と説明する人もいる。
管理人が作成した記事を、興味を持った閲覧者がブラウジングして、時にはコメントして、購入して、再訪問を約束するからだと言う。それぞれ店主による商品の仕入れ、お客さんによる品定め、お店の人とのおしゃべり、アフィリエイトでの購入、ブックマークを意味してるそうだ。
そして、人気が出れば客足(PV数)が増えるというのも、どちらも同じだ。
この例えの方が、「公開」の意味を説明できてると思う。
それをキッカケに、ちょっと考えてみる。センセの考えから私が引っかかったお言葉を。
「自分のホームページは自分の部屋(家)のようなものである」
このとき、センセはホームページを「公開」されてるWebコンテンツの意味で言っていて、ブログも含めるという考えだった。mixiなどの会員制コンテンツ、閲覧者限定のコンテンツはここでは含めてはいなかった。
センセの話に限った事ではなく、PCやWebの技術を説明する時に、身近なものに例えることは良く行われてる。例えば「デスクトップ」とか「ごみ箱」とかは、機能を端的に表してる見立ての好例だと思う。
「Webコンテンツ」が「自分の部屋(家)」とイコールだという発想も、見立ての一つだろう。
ちょうど自分の部屋(家)を掃除して、飾り立てて、不必要なものを捨てて、お客さんを招待するのと同様に、自分でコンテンツを整理して、飾り立てて、場合によっては削除して、閲覧者を招待できるから。”ホーム”ページって言う呼び名も、理由の一つにあげられるかもしれない。
でもさ。それって見立てとしては上手くないんだ。
だって、機能の一部しか表せてないから。
基本的に「公開」されている「Webコンテンツ」は、管理人が想定していない閲覧者にも「公開」されている。全ての閲覧者は管理者の許可なく訪問が技術的に可能で、全てのコンテンツを閲覧・利用でき、さらに再び訪問できるように印(ブックマーク)をつけられる。コンテンツの内容によっては、他のWebコンテンツで紹介される。
本当の「部屋(家)」で、そんなことってある?
しかも利用してるサービスによっては、管理者が意識していなくとも、部屋(家)そのものが、更なる閲覧者を増やすために、RSSサーバに更新のシグナルを発してたり、あるいは検索エンジンに見つけられやすいように、してるんだよ?
「Webコンテンツ」が「自分の部屋(家)」とイコールだという発想の限界だと、私は思う。そもそもイコールではないものだから。
ちなみに”ホームページ”とは、ブラウザを立ち上げたときに最初に表示される画面のことを言うのが一般的で、自分が作成したWebコンテンツを表現するのとは違うと、言われてる。
技術的な仕組みを理解しやすいように、PCやWebコンテンツの一面のみを例えたのが、いつのまにかコンテンツの全体を表す概念になって、その概念を信じてる人が、Webコンテンツの「公開」という前提とも言える特徴を受け入れられなくなっている。
センセはこうも言ってた。
「こないだ生徒Aから聞いたトラブルがあって……、見知らぬBさんのホームページから自分のホームページに、承諾なしにリンクをはられたって言うんだ」
生徒Aさんは、Googleなどのポータルサイトが検索結果として自分のホームページを紹介されることも、許さないのかな。その対策はしてないのかな。
「しかもTOPページじゃなくって、●月●日の日記のページにリンクをされてたって。直リンはマナー違反だって、とっても怒ってて」
生徒Aさんのホームページはブログだった。TBは使用できなくなっていたけれども、パーマネントリンクは表示されるようになってた。Bさんは自分のホームページ上でパーマネントリンクを<a href>タグで指定してたそうな。
私の考えでは、Bさんの行為は特に誹られるものではないのだけれども。
さらに、直リンとは「他人の記事や画像を、自分のWebコンテンツ内であたかも自分が作成した内容であるかのように表示させる行為」で、著作権違反だと私は理解している。
直リンがマナー違反なのは同意するけど、ブログの一記事にリンクを張られたのは、直リンとは言わない。
「でも、自分の部屋(家)の玄関以外から勝手に上がられたようなものでしょ」
で、この例え。
やっぱり変だよ。
「自分の部屋(家)」だから、見知らぬ人が「勝手に上がる」のは許されないという考えは、一瞬納得してしまいそうだけれども、ちょっと待って。
そもそも「全て」の内容が「公開」されているのだから、「誰でも、いつからでもどこからでも入り、利用できる」という機能や仕組みが前提であるべき。ブログに至っては最新記事が「TOPページ」の役割を兼ねてるケースが多いけど、キーワード検索で辿り着いた人は、最新じゃない記事から読むことだってある。
そうなると「自分の(プライベートな空間である)部屋・家」という例えは……ないデショ?
ホラ。
その見立て、上手くないよ。
……なんて。
話を聞き始めて、早々に思ってしまった。
まだまだ、センセの話は終わってないというのに。(ガックリ/疲)
※ Web業者には「Webコンテンツはバーチャルなお店」と説明する人もいる。
管理人が作成した記事を、興味を持った閲覧者がブラウジングして、時にはコメントして、購入して、再訪問を約束するからだと言う。それぞれ店主による商品の仕入れ、お客さんによる品定め、お店の人とのおしゃべり、アフィリエイトでの購入、ブックマークを意味してるそうだ。
そして、人気が出れば客足(PV数)が増えるというのも、どちらも同じだ。
この例えの方が、「公開」の意味を説明できてると思う。