アテネオリンピックは「後寝五輪」---創作四字熟語を発表

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「後寝五輪」「仙台一遇」…創作四字熟語を発表　住友生命

住友生命保険は9日、今年の世相を映した「創作四字熟語」の優秀、入選50作品を発表した。
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テレビ観戦で寝不足続きのアテネ五輪を「後寝五輪」と表現し、思わぬプロ野球チーム誕生に沸く仙台市民の思いを「仙台一遇（千載一遇）」と代弁するなど、スポーツ関連の作品が目立った。

スポーツではほかに、プロ野球選手と選手会長という1人2役で大活躍した古田敦也選手の繁忙ぶりを指した「古田イム」や、卓球の福原愛、ゴルフの宮里藍、テニスの杉山愛という3人の「あい」ちゃんの勇猛果敢な活躍ぶりをたたえた「愛藍猛娘（曖昧模糊（あいまいもこ））」も選ばれた。

また韓流ブームの火付け役となった人気男優、ぺ・ヨンジュンさんを追いかける多数のファンの姿を視覚にも訴えた「様様様様（ヨンさま）」と、過去最多の台風が上陸した「台風常陸（上陸）」はともに優秀作だった。

社会問題では、老舗旅館が井戸水や水道水を温泉と偽ったり、入浴剤を使ったことが相次ぎ発覚した様を「露見風呂（露天風呂）」と表現。牛海綿状脳症（BSE）発生で米国から牛肉輸入が禁止され、牛丼店が立たされた苦境を「危牛丼亡（危急存亡）」の言葉に託した。

政治ネタでは、年金や自衛隊のイラク派遣問題などで国民に納得いく説明をしないまま政策を次々打ち出す小泉内閣を「懲不内閣（こりずにないかく）」とやゆした。

「古田イム」は、「フルタイム」という意味に加え、「イ+ム＝仏」で「ファンが仏と崇める様」まで掛詞になってる。こういう仕掛け、かなり好き。

「様様様様」で「ヨン様」というのには笑った。私には4人（大勢）の女性が異口同音に「ヨン様～」と叫んでる様に見える。視覚的にもかなりインパクトあり。また、ペ・ヨンジュンをCMキャラクターにした商品を持つ企業と、韓国の観光協会の関係者には「ヨン様、サマサマサマサマ」だろう。
韓国では名前の後に「様」をつける呼称がウケて、おじさんたちの間で自称○○様が氾濫してるそうな。

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こういう発表があるときは、発表元が気になる。

今年の漢字　　　　　　--- 財団法人 日本漢字能力検定協会
日本レコード大賞　　　　　　--- 社団法人 日本作曲家協会
年間 CD 売り上げ　　　　　　　　　　 　　　--- オリコン
ヒット商品番付　　　　　 　--- SMBC コンサルティング
新語・流行語大賞　　--- 自由国民社「現代用語の基礎知識」
サラリーマン川柳　　　　 　　--- 第一生命
ベストジーニスト賞　　 　--- 日本ジーンズメーカー協議会
ベストドレッサー賞 　　　--- 日本メンズファッション協会
名前ランキング　　　 　　　--- 明治安田生命

思いつくままに、ピックアップした。他にもまだある。ベストドレッサーとか、めがねとか、ジュエリーとか、今年から始まった小悪魔とか。

ファンション関係や売上げに関してはその業界からの発表だけど、生命保険会社は……なんだろう、とても企画モノっぽい。
ベストジーニスト賞に1枚絡んでいる広告代理店の電通の人は、「こういう発表をすることで、主催者は『私たちはこの業界の第一人者だ』『実はこんなことも募集しちゃったりする柔らかい会社なんだ』と日ごろ接触の無い一般の方にアピールしてるんです」と言う。

なるほど。企業名を知らしめるための広報活動のの一環なんだ。
今年から流行語大賞に「ユーキャン」の冠をつけたのも、「ユーキャン」の広告を兼ねている、と。そういうことか。