今は猫とべったりな生活だけど、
田舎暮らしのときは、
猫と人間はある一定の距離感を保っていた。
我が家は、猫を家の中には入れなかった。
子猫や年老いてきたり病気の猫だけは、
特別に私の部屋に入れていたけど、
他の元気な猫たちは、外に適当な寝場所を見つけて
そこで寝ていた。
母屋とは別に、
同じくらいの広さの小屋があり、
いろいろな農機具や
古くなった服やいろんなものが
ゴチャゴチャと置いてあり、その中で暖かかったり、
風通しのいいところを見つけて、
そこで寝ていた。
人間が起きて、
動き始めるのがわかると
どこからか起きてきて、
裏の入口前で
ご飯を待っていた。
ご飯はやはり残りご飯だけど、
残りが少ない時は、特別におかかを足して
あげていた。よろこんで食べていた。
おっきいという猫がいた。
常に距離感を保った猫だった。
でも私が家の近所を散歩する時には
いつも一緒について来ていた。
家の周りは畑ばかり、
ゆるやかな山の斜面に、
段々と広がっていた。
その間を縫うように小さな農道があり、
そこをゆっくり歩く。
おっきいは私の前を行ったり、
後ろからついてきたり、
時々草を食みながら
チョコチョコと歩いていた。
私が疲れて座れば、
自分も少しはなれて休む。
決して一人で何処に行ったりしない。
夕暮れ時、そろそろ帰ろうというと、
今来た道をトコトコと先頭立って歩いてく。
時々私を振り返りながら、
私の歩幅に合わせて歩く。
家に着いて、
お疲れさんと頭を撫でると、
少しゴロゴロ言って
自分の居場所に帰っていった。
おっきいは
13年生きて、
ヨボヨボのお婆ちゃんになって、
最後は痩せてしまってたけど、
ご飯はいつも残りご飯で、
ある日静かに姿を消しました。
田舎暮らしのときは、
猫と人間はある一定の距離感を保っていた。
我が家は、猫を家の中には入れなかった。
子猫や年老いてきたり病気の猫だけは、
特別に私の部屋に入れていたけど、
他の元気な猫たちは、外に適当な寝場所を見つけて
そこで寝ていた。
母屋とは別に、
同じくらいの広さの小屋があり、
いろいろな農機具や
古くなった服やいろんなものが
ゴチャゴチャと置いてあり、その中で暖かかったり、
風通しのいいところを見つけて、
そこで寝ていた。
人間が起きて、
動き始めるのがわかると
どこからか起きてきて、
裏の入口前で
ご飯を待っていた。
ご飯はやはり残りご飯だけど、
残りが少ない時は、特別におかかを足して
あげていた。よろこんで食べていた。
おっきいという猫がいた。
常に距離感を保った猫だった。
でも私が家の近所を散歩する時には
いつも一緒について来ていた。
家の周りは畑ばかり、
ゆるやかな山の斜面に、
段々と広がっていた。
その間を縫うように小さな農道があり、
そこをゆっくり歩く。
おっきいは私の前を行ったり、
後ろからついてきたり、
時々草を食みながら
チョコチョコと歩いていた。
私が疲れて座れば、
自分も少しはなれて休む。
決して一人で何処に行ったりしない。
夕暮れ時、そろそろ帰ろうというと、
今来た道をトコトコと先頭立って歩いてく。
時々私を振り返りながら、
私の歩幅に合わせて歩く。
家に着いて、
お疲れさんと頭を撫でると、
少しゴロゴロ言って
自分の居場所に帰っていった。
おっきいは
13年生きて、
ヨボヨボのお婆ちゃんになって、
最後は痩せてしまってたけど、
ご飯はいつも残りご飯で、
ある日静かに姿を消しました。