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音楽日記

私が触れた音楽などを紹介していきます。

いろいろあった夏

2011-09-14 08:05:03 | Weblog
9月初めに西日本を縦断した台風12号で、ここ和歌山・奈良両県は人的被害を含め、多大な被害を受け、今も各地で懸命の復旧作業が続いています。。。


私が住んでいる田辺の市街地近辺は、山や川から離れていて、幸いにも大きな被害は出ませんでしたが、3日間ほどすごい勢いで雨が降り続き、土砂災害や洪水などが起きるのでは、とさすがに怖くなりました。


そして台風が過ぎ去ったあと、被害状況が次々にわかってきました。

http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/local/2011talas_disaster/


東日本大震災に今回の台風…今年は大きな自然災害に見舞われた年として記憶に残るでしょう・・


災害はいつでも起こり得る、という心構えをもって備えておくことの大切さを痛感しました。




さて、9月ももう中旬。朝夕はだいぶ涼しく、秋らしくなってきました。

夏の記憶が薄れてしまう前に、心に残った出来事を書き留めておこうと思います。


8月5日~7日
ピースフェスタ、また色んな出会いや発見があり、充実した3日間でした。

http://www.youtube.com/watch?v=tTDLazxwknw

とくに、最終日のトークライブは珍しい試みで興味深く、映像紙芝居、そしてライブは、制作や出演で参加させてもらい少しでも見て頂いた方たちに何か感じてもらえていたら嬉しいです。



8日はヤーヤーまつり。


おからのトルティーヤという食べ物を発明(!?)して販売。

龍神村のるあんさんが毎週配達してくれるおからと特製カレー、そしてケチャップを混ぜてネタをつくり、小麦粉や米粉などを水で溶かして薄く焼いた生地で巻いたものでした。

友達2人も手伝ってくれ(メニュー考案のときから叱咤激励してくれたありがたい友達…笑)、食べてくださったお客さんたちは、一様に「美味しい!」って言ってくれて嬉しかったです。



10日は白浜の花火大会。

毎年7月30(31日だったかな?)と8月10日に白砂で有名な白良浜沖の海上で打ち上げられる花火。

毎年どちらかの花火大会には行ってます。

今年は、宿に泊まりに来られたオーナーのお友達家族、そして奈良から翌日のイベントのために来てくれたMさん、そして地元のお友達と、大人数でいきました。

ピースフェスタがご縁で知り合った白浜にある教会の方たちのお誘いで、前もって準備してくださったブルーシートに座らせてもらって、そこでも色々お話できて楽しかったです。



写真は海面付近で開く花火。スターマイン。フィナーレの写真があったら良かったのですが。。
フィナーレは大迫力でした。


11日。きらめ樹(皮むき)間伐。

皮むき間伐というのは、放置された人工林を手入れして、森を蘇らせる方法です。

ふつう、間伐された木は、その場に廃棄され、利用されることはないのですが、

(なぜなら、木はそのままでは重たくて森の外に持ち運ぶのが大変なので、木の値段がすごく下がってしまっている現代、大変な労力をかけて運び出す林業は行われていないそうです。。)

皮むき間伐では皮をむいた木は水分が吸い上げられなくなるので、立ち枯れ状態になり、1年ほどたつと半分以下の重さになって女性や子どもでも肩にかついで運び出すことができるので、その木をいすや机などの家具、そして壁や床などにも利用できるのです。

余った木屑などは燃料としても利用できます。

林業に携わっていなくても、一般の私たちにも森の手入れに参加できる方法。

この日は奈良のEさんのアドバイスのもと、地域の大人や子ども10人ほどで皮むき体験をしました。

Eさんが所属している「きらめ樹大和高原の会」http://ameblo.jp/kirameki-yamato/では、定期的に体験会を行っていて6月にその体験会に参加させてもらったのがきっかけで、来て頂けることになりました。

ほんとにまだまだ小規模な取り組みですが、この取り組みが広がっていけば、日本にたくさんある放置された森が価値ある森として蘇り、たくさんの動植物が生きられる豊かな生態系に戻せると同時に、木を材木やエネルギーとして利用することで地域活性化にもつながると期待されています。

参加して下さった人たちは「ふだんできない経験ができた」「山のことを少しでも知ることができてよかった」、そして「またやりたい」と言ってくれる子どもさんもいて、今後も続けていきたいと思いました。



きらめ樹について説明を受ける参加者の皆さん




木の根元付近の皮にのこぎりで切り込みを入れる



切り込みを入れたところから竹製のへらで樹皮をめくる


木の皮を下の方から引き上げると、中から白く美しく輝く部分が…


8月はこの日以外に、下旬に2回、なつおmeets南風のボーカル、なっちゃんのおじいちゃんの山でもさせて頂きました。

なっちゃんのブログにも紹介されています。

http://ameblo.jp/ingomautauta/entry-11001826008.html



それからお盆へ突入。お泊りのお客さんが多く、忙しくもにぎやかなお盆でした。




後半はまた後日アップしたいと思います。

田植え

2011-05-30 11:42:10 | Weblog
昨日は、台風が近づいてきている中、中辺路町のあわやさんのところの田んぼ(プチ田)で田植えをしました♪

今年ではや4年目のお米作り…毎年、初めて田んぼの中に足を踏み入れるときはドキドキワクワクします。。

参加したのはてんつくゲストハウスのオーナー桜井さんと私、そして田辺に住んでいるアメリカ人夫婦、そして夫婦の友人でオーストリア人のカップル、フランスから宿に泊まりに来たフランス人女性の7名。

田植え前には辺りを散策したり、ともきちさんのスタジオや映像作品を見せてもらったり…。

そして、AWAYAのYuさんのお手製カレー(2種類)を頂きました~。

予定されてた田植え祭用にたくさん作っておられたそうで、「食べてもらえて良かったわ!」と言ってもらえて、こちらこそ良かったです!(笑)

カレーはトマト入りだったのか赤っぽい色をしたマイルドな味のカレーと、ピリっとスパイスがきいたタイ風の黄色っぽいカレーの2種類あって、どちらもホント美味しくて、もちろんお替わりしてしまいました(笑)他にも大豆入りサラダやニンジンのサラダなどあってこれもおいしかった。。。




そのあとはフルーツ&ヨーグルトのデザートまで…外国人の皆さんも「ベツバラベツバラ…」と言いながら、ペロッと食べてしまいました(笑)

本当は台風が近づいてきているということで、ランチパーティーのみの予定だったんですが、外国人の皆さん、「ぜひとも田植えを体験してみたい!!」とのことで、ちょうど雨も小降りになっていたので、みんなでカッパを着て、傘をかぶって、Let's 田植え!







一列になって、「イチ、ニ、サン、ハイ!」の合図で三角形の枠を転がしながら、植えていきました。
みなさん、はじめての田植えで、童心にかえったように楽しんでいた様子で、「また稲刈りに来たいわ~!」と話していました。ぜひまた来てほしいです。



田植え後は、つきたてのお餅まで頂いて、みんなで満腹のお腹を抱えて帰ってきたのでした…(笑)


↓AWAYAさんのブログです(田植えの様子も)
http://awatanbo.blog93.fc2.com/blog-entry-946.html




ピース・ウォークのレポート

2011-04-19 16:52:56 | Weblog
一昨日のピースウォーク、市内外から約50人もの人たちが参加して、にぎやかに行われました。

手作りプラカードあり、楽器あり、ユニークなコスチュームあり…で、パレードのような雰囲気でした。


動画と写真を掲載しています。


写真…https://picasaweb.google.com/ijnek373/20110417

you tube動画… http://youtu.be/SfUHZRo1XVA

東北で大震災

2011-03-12 17:45:58 | Weblog
東北地方太平洋沖地震、時間がたつにつれ、被害状況がわかってきて、改めて地震の恐ろしさを痛感しています。

読売新聞の下記の記事にあるように、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110312-00000213-yom-sci
今後日本各地で誘発地震が起きる可能性もあるそうで、とくに以前から南海・東南海地震の危険性が指摘されてきただけに、これは本当に人事ではないと思います。

そして、福島第一・第二原子力発電所での異常事態の発生は、やはりこの地震国日本に54基もの原発を稼動し続けるのには無理があるということを思い知らされたような感じです。

和歌山には原発は建っていませんが(計画は何ヶ所かで持ち上がりましたが、地元住民の反対で建設には至りませんでした)、静岡の浜岡原発、新潟の柏崎・刈羽原発など、全国に原発震災の恐れが危惧されている原子力発電所が今も稼動しています。

このまま原発を稼動し続けていくことが、どれほど危険なことか、今回の地震がまさに教えているのではないでしょうか。。。

経済産業省原子力安全保安院HP https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html で、他の原発で地震対策の見直しや運転停止を行わないのか問合せするなど、他の原発震災を防ぐためにできることはあると思います。


【参考】
*原発震災が起きたら日本はどうなる!?
http://ihope.jp/no_nukes/nuclear-quake.html


*今日経済産業省前では、全原発をとめる訴えが行われたそうです。
http://www.ustream.tv/channel/iwakamiyasumi


8月~!

2010-08-15 00:45:08 | Weblog
暑い、暑い…と思っていた夏も、もうお盆を迎えて、なんとなく秋の訪れを感じる今日この頃です(…といっても、やっぱりまだまだ暑いけど…)

8月に入って、ゲストハウスが忙しくなってきて、けっこう充実した(?)日々をすごしています。

先週(7日)はお店の4周年記念日でした。
この4年間でほんと色んなことがあったなぁ~としみじみ感じながらも、実はその日、岡山の備前市というところに、初期の宿のお客さんでもあり、色々ご縁のある方の結婚式に、宿のスタッフ総出(3人+友人)で行ってきました。

司会や出し物、会場の飾りつけなど、友人たちの手作りの結婚式。それだけでも十分魅力的な結婚式なんですが、岡山での1泊2日はすごく濃い~~ものでした。

出会って4ヶ月での結婚という驚きの展開、さらにそこに至るまでにいろんな驚きの出来事があって、まさに「事実は小説より奇なり」やなぁと実感。

それから、コンサートも行われたんですが(新郎は色んなイベントの企画・運営もしてる人で顔がむっちゃ広い!)、久々に演奏を聞いて、勝手に涙が流れるくらい感動しました。

新郎が4月に和歌山でコンサートを開催したピアニストの村山卓洋さん(私も聞きに行きました)、そして岡山出身の打楽器奏者の出井紗希子さんhttp://www.city.soja.okayama.jp/shisei/kohoshi/kouhou200607/koho_2006_07_human.jsp
がデュオで演奏する「ラプソディ・イン・ブルー」。
出井さんの全身全霊のマリンバ演奏には、ほんとうに会場のすべての人が心奪われてしまったのではないかと思います。
両手にマレット(ばち)を2本ずつ、計4本もち、その間隔を巧みに開けたり縮めたりしながらの演奏。
以前、マーチングバンドで木琴をさせてもらったときに、少し試してみましたが、ほんの短い時間4本のマレットを扱うだけでも本当に大変なので、どれほどのエネルギーをこの演奏のために注ぎ込んできたんだろう…考えただけでも、もう気が遠くなりそうです。

そんな大変な演奏を、心から楽しんでいるような表情と動き(実際、すごく幅の広いマリンバなので、学生時代によく測定した反復横とびみたいな運きなのです…)にすっかり見とれてしまいました。

あとで聞いたら、出井さんが打楽器を始めたのは22歳のとき(今は30前後と見えました)で「よっぽど性にあっていたんだと思います」とのこと。持って生まれた才能なのかもしれないけれど、やっぱりすごい努力もあるんだと思います。

もちろん、村山さんのピアノもとても素敵で、マリンバの魅力を引き出しているんだと思いますが、出井さんの演奏を聞いている途中で涙が伝わってくるのがわかって、自分が心から求めてるものに出会ったような気がしました。

その夜は、新郎新婦の出会いのきっかけを作った女性がされている「すみれのお宿」というところにみんなで集まって、歌あり、アラブ音楽あり、落語あり、踊りあり…のにぎやかで和やかな会が開かれました。

ほかにも色んなエピソードがあったんですが、とても書ききれそうにありません。。。

*****

さて、宿に話はもどりますが、このところ、連日外国のお客さんが来られます。(日本人のほうが少数)
大方は、熊野古道に興味があって…というのが理由ですが、海で遊びたい、ゆっくりしたい…というような人たちもいます。

スウェーデン、イタリア、スペイン、オランダ、フランスと、ヨーロッパからのお客さんが多いです。

長い方だと、3泊くらいされるので、最後のほうにはお互い親しみがわいて、またいつか会いたいですね!って言い合ったりすることも。

田辺にいながら、色んな国の人と知り合って、お話させてもらえるのは、とてもワクワクすることだし、ラッキーなことやなぁと思います。 今は旅行シーズンだから…というのもあると思うけれど、これからの出会いが楽しみです。

*****

長くなりましたが…

最後に、8月下旬に予定されている、チベット仏教の高僧(リンポチェ)さんの講演会のお知らせです。
30日の件は、私が担当になってます。

◆チベット仏教の高僧(トゥルク・ジャミヤング・リンポチェ)の講演会◆

チベット仏教の高僧・リンポチェが田辺・龍神を訪れ、心のお話、チベットやネパールの情勢などを語って頂きます。この貴重な機会に、自分自身と向き合ってみたり、現地の状況に目を向けてみませんか。ご来場お待ちしています。

■8月14日(土) 、15日(日)
場所 : 龍神村曼荼羅美術館
(龍神村龍神203 季楽里龍神向かい 電話0739・79・0581)
14日(土) 午後6時~ 講演後音楽ミニライブ(演奏:AWAYA)を予定。
15日(日) 午前11時~ 正午よりご先祖様や終戦記念日に伴う平和への読経、
プージャ(祈祷)を行います。
【内容】 第一部 : 講話・質疑応答 
第二部 : 瞑想ワークショップ 所要二時間程度です。
※チャイ(インドミルクティー)をご用意しています。
※上記内容など一部変更する場合あり

問合せ : 正木090-8492-8886 rightwood_style@yahoo.co.jp

■8月24日(火) 
時間 : 午後1時半~午後3時半 (開場午後1時)
場所 : 田辺市民総合センター 2階会議室
主催 : つばさの会 西牟婁・田辺
連絡先: 水上久美子(090-4643-9754)
友松厚子(090-1966-0745)
【内容】
チベット、ネパールで今何が起きているのか。自由はあるのか、人権は守られているのだろうか。
人々はどんな暮らしをしているのだろう…。
チベット、ネパールの今を、そして自身の生き方をヒマラヤ地域で生まれ、チベット、インドで修行と瞑想を重ねた
ジャミヤング・リンポチェ師が語ります。

■8月30日(月)
場所 : 龍泉寺(田辺市古尾25-21 田辺江川郵便局斜め向かい) 
【内容】
心の平穏、真の幸せとは?自分自身の心と向き合い、見つめます。
①個人セッション(予約制) 午後1 時半~午後3時半        
②講演会(入場料500円、申し込み不要)
午後7時~午後8時   講演
午後8時 ~午後8時半 質疑応答
※お寺の駐車場には限りがあります。できるだけ乗り合わせか車以外でお越しください。駐車場が満車の場合は、市民総合センター(会場まで徒歩約15分)または扇ケ浜市営駐車場(同約20分)などをご利用下さい。
連絡先:田中(090-9214-8232)

トゥルク・ジャミング・リンポチェ  www.lamaoftibet.com

1977年、ヒマラヤ地域で仏教を信仰する家庭に生まれる。2歳の時に、ディプクリンポチェに彼が高僧の生まれ変わりであると認識され、さらにチベットの偉大な神として崇拝されているダライラマやペノーリンポチェ、アアチュブリンポチェにもその事を認められる。インドにて仏教の哲学を学び、その後チベットに赴き高レベルの瞑想の修行を行った後、インドのカリンポン山中にて数年、単独修行と瞑想を続ける。
揺るぎ無い心で修行を続ける信念を抱き、さまざまなセミナーや個別論議の場で真の仏教の意味を伝え続けており、人々に、自分の内なる魂の質に気付くこと、そして社会での常識を保つよう働きかけている。また、内なる平穏と幸せを見つけるための簡単な瞑想の技術や、健康な生活スタイルを取り戻すためのヨガなども教えている。
論理的な説明と仏教に基づいた科学的な定義は、インドやネパール、ブータンなどからの多くの生徒達を正しい道へ導き、また日々の生活困難にポジティブに立ち向かうように手を差し伸べている。
経済、環境問題や社会問題に大いに興味があり、どのように自身の仏教の教えが社会で起こっているさまざまな困難解決に貢献できるか日々探っている。

祝島訪問(2)

2009-10-24 01:59:25 | Weblog
祝島に向けて私が乗った漁船は田名埠頭をあとにしました。
たまたま出会った「TAYUTA」 http://www.k3.dion.ne.jp/~tayuta/index.html という
バンドのメンバーが、埠頭が見えなくなるまで手を振ってくれて、とても温かい気持ちに。
(あとで、HPなどを見せてもらったら、すごい精力的に活動してる人たちだった…!)

島が近づいてきて、だんだん町並みが見えてきました。海と山の間に肩を寄せ合うように立ち並んだ家々を見ると、ご近所どうし、互いに助け合って生活しているんだなーというのをとても感じます。

波止場では、釣りをしている人、荷物を運ぶ人、世間話に花を咲かせる人など、いろんな人たちがいて、「やってきたんだなぁ」と思うと同時に、おばあちゃんの家にやってきたような、懐かしい気持ちになりました。

友人から紹介してもらった宿の人と一緒に、荷物を置きに行きました。泊まったのは、古民家を利用して合宿所として使われている家で食事は自炊でした。

近くの商店に買出しに行くと、おばちゃんが「どっから来んさったん?」と聞くので、「和歌山です」というと、「まぁ、遠いところから」とビックリされていました。食材とおみやげのびわ茶や麦味噌などを買いました。すると、さっきも出た特産のひじきの煮物をお裾分けして下さって、細めのひじきによく味がしみていて、本当に美味しかったです。

夜、宿の人が、歩いてすぐの知り合いのお宅に連れていってくれました。そこは、蔵を改造してバーのようにお酒などをのみながら住民が集まっておしゃべりする場所で、島での生活のことや、日々感じることなどをお話してくれました。

話を聞いていて、島の人たちが自分たちのことは自分たちでするという、とても自立した姿勢を感じました。魚をとったり、野菜をつくったりして、食べ物をまかなっています。また、千年前から4年に1度行われる「神舞」という神事があるんですが、島の大切な行事として、絶やすことなく続けられていることや、「練塀」という、石積みの間に土を練りこんでつくるこの島独特の塀の補修など協力しあって行うなど、自分たちの生活は自分達で守るという考え方をしっかり持っておられるんです。

翌朝、宿の人が島の集落を案内してくれました。先ほど話した練塀は本当に独特で、なんともいえないノスタルジックな風情があって、島のイメージに欠かせないものでした。

練塀は島の石と土を利用しています。とても頑丈な造りで、台風のときなど強い風にも耐えられるように工夫してつくられています。宿の人は「周りを海に囲まれているから、島にあるものをうまく利用するすべが自然と身についたんだと思いますよ」。

歩いていると迷路のような細い坂道が多くて、(この先に何があるんだろう…)という好奇心をかきたてられました。中でもユニークだと思ったのは、仁義道(じんぎみち)と言って、人の家の庭のようなところを挨拶しながら通って行く道があることでした。

道端や軒先では、気持ちよさそうに寝そべっている猫によく会いました。

散策の途中、私とおなじように島に遊びに来ていてたまたま出会った大学生の女の子も合流し、あるお宅の建物の様子を見ようと、門から中をのぞかせてもらうと、たまたまそこにおばあちゃんがいて、「よう来てくれた。まぁ、中におあがり」と言って、コーヒーやカステラをごちそうしてくれたときは、ほんとに島の人たちの懐の広さを感じたのでした。

それは、先祖代々受け継いだ生活の知恵や文化を大切にし、住んでいる場所に愛着と誇りをもっているからこそできることなのではないかな、と思います。

帰りの船では、地元でたった3人だけの小学生のうち2人と一緒になって(学習発表会のような用事で島外へ行くところで)、一緒に写真をとってもらいました。中高生がいないから、子どもたちは島の宝。みんなで大切に育てられているなと思いました。

他の用事もあったので、一泊と半日ほどの短い滞在でしたが本当にたくさんのことを学びました。

1000年以上も前から続いてきた、このゆったりとした自然と調和した島の生活が、もし原発ができてしまったら、存続は難しくなる…。

田辺とは直接関係のない場所のことかもしれませんが、生まれ育った場所や慣れ親しんだ場所で、穏やかに、健やかに毎日を送りたいと願う気持ちはみんな同じだと思います。

この前、小学生の女の子が電力会社に抗議の電話をしたやりとりを読んだんですが、子どものほうがよっぽど常識的にものごとを考えられるんじゃないかと思いました。

祝島だけじゃなく、わたしたちの時代はあちこちで取り返しのつかないことをしてしまった(しようとしている)ということに、ほんとはきっとたくさんの大人が気付きはじめているはず…。

はやく自分の心や体、そして生きていくのになくてはならない自然…そういうものをもっと大切にできる時代になってほしいと思います。

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一昨日、また信じられないようなニュースが。。

中国電力は、「住民の理解を得られるように努力していきます」と言ってきたのに、

阻止行動を続けている島民やカヤック隊に対して「埋め立て作業を妨害させてはならない」という趣旨の申し立てを地元地方裁判所で行ったそうです。

今だにこんなことが現実に起きるなんて、ほんとに信じられない。。

祝島訪問

2009-10-24 01:57:26 | Weblog
10月4日から6日まで、山口県の田名という所と、祝島を訪れました。

前の日記でも書きましたが、祝島は今、対岸わずか4kmのところに、原発がいつ建てられてもおかしくない状況にあって、約500人いる島民の9割の反対派と全国各地で中止を求める人たちが計画をストップさせようと、毎日阻止行動を続けています。

まず、建設予定海域に設置するブイを置いてある田名埠頭へ(祝島から船で2~30分くらい離れた場所)。さっそく、友達や知人に書いてもらった布メッセージを道沿いに張られたロープに結びつけ、それから埠頭にいた人たちと色々話をしました。広島や山口の少し離れた地域の人たちなど、いろんなところから応援にかけつけています。

田名埠頭では、中国電力の台船がブイを海に運び出さないように見張る祝島の漁船やカヤック隊の人たちと出会いました。先週田辺に祝島の話をしに来てくれた子が友達を紹介してくれていたこともあり、すぐに輪に入れてもらい、漁船やカヤックに乗せてもらうことができました。

私が田名埠頭に居た2日間は、中国電力の台船が来なかったので、穏やかな雰囲気で、漁師さんやカヤック隊のメンバーと、色々話しました。

祝島の漁師さんは1ヶ月もの間気の休まる時もない生活をしているのに、終始にこやかで、冗談を言って笑わせてくれたり、島のことについて教えてくれたりと、オープンで懐の深い人たち。

原発ができたら、この人たちの生活、この穏やかな景色はどうなるんだろう…。想像もしたくない。

原発ができた町では、それまでの漁業を中心にした生活は成り立たなくなり、放射能の不安の中で、それでも原発を頼りに生活しなければならないという状況が生まれているそうです。

私がある島の人から聞いてびっくりしたのは、現地・上関町の町長は、今期で町長を辞め、その後は身内のいる上関から離れた遠い場所へ引っ越すと言ってるそうで、自分が建設を推進しておいてできた後は、その場から離れていくなんて、理解できません。

1泊目はカヤック隊のメンバーが寝泊りしている合宿所みたいな家で宿泊。全員で4人でした。

2日目は、朝6時に集合し、カヤックに乗って海の見張りに参加。途中、漁船に乗って、お刺身や海水で茹でただけのエビなどを頂き(むっちゃ美味しかった!)、さらに島のおばちゃんたちが作ってくれた炊き出しの昼食を頂いて休憩した後、また少しカヤックに乗り、夕方頃、島に帰る漁船に一緒に乗せてもらって、祝島へ出発。

去年はじめて話を聞いたときから行ってみたかった祝島。

島の名前は日本最古の歌集である「万葉集」にも登場し、古来行き交う船の航行の安全を守る「神霊の鎮まり給う島」として崇められてきた、神秘的なイメージが、なんとなく熊野のイメージにも重なるような…。

徐福伝説があるところ、「ざしずぜぞ」が「だぢづでど」になるところも和歌山に似てるなぁ(笑)と。

長くなってきたので、祝島でのことはまた次回にします。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

今日は、信じられないようなニュースが飛び込んできました。
台風で漁船やカヤックの人たちの命に関わるから作業はやめてほしいと申し入れしていたのに、中国電力は昼前に今日は作業をしないと通知してきたにも関わらず、新しく注文したブイを田名埠頭以外の場所から運んで、田ノ浦という建設予定地に設置したそうです。
嘘をついてまで、なんでそんなに作る必要があるんでしょう?
「安全です」って言われても、やっぱり信用できない気持ちになってしまいます。

祝島

2009-10-24 01:54:55 | Weblog
最近気になっているニュースがあります。
「祝島」という瀬戸内海に浮かぶ人口500人ほどの小さな島で起きていることです。

この辺りの海は、瀬戸内海最後の楽園とまで言われる美しい海で、絶滅危惧種のスナメリ(世界最小のくじら)や特に絶滅が危惧される日本固有種の天然記念物といった希少動物が住んでいるのですが、祝島の対岸約4kmの場所に「上関(かみのせき)原子力発電所」を建設するため、今月の10日から、埋め立て工事が始まろうとしていて、それを島民や全国から駆けつけた建設の見直しを求める人たちが阻止し続けているんです。

原発建設の話が持ち上がったのは28年前。その頃から、島の住人たちは「原発は要らない」と言い続けてきました。
ところが昨年、知事が中国電力に埋め立て許可を出してしまい、島民の理解もまだ得られていないのに、中国電力は埋め立て工事を開始しようとしたのです。

私が関心を持ったのは、何回もこの島に通って、農作業を手伝ったり、島民の方たちの話を聞いたりしている友人から島の魅力について前から聞いていたからです。

祝島は、奈良時代に書かれた日本最古の歌集「万葉集」にも登場していて、昔から瀬戸内海を航行する船の安全を祈る島として知られていました。1000年以上前から受け継がれる「神舞神事」という祭もあって、昔ながらの生活を大切に守り続けているそうです。

高齢化率は7割を超えていますが、島の人たちは陽気で笑いが絶えることなく、彼女が元気づけるというよりも、一緒に笑って、逆に元気づけられて帰ってくるそうです。
「シンプルに生きる」とはどういうことかを教えてくれる場所…そんな気がします。
「あの何でも笑いに変える強さ明るさ、根底に流れるおっきな優しさは、祝島の人たちの素晴らしい特徴やね。時々びっくりする位、透き通った瞳の人を見掛けるんだよね~めちゃめちゃ優しい人とか、泣けてきそうになります」
「あんな優しい人たちがこれ以上泣くのは、見たくないよ」

友達の言葉に動かされて、ネットで色々調べていくうちに、島民だけでなく、全国のたくさんの人たちがブログやHPで計画の見直しを求めて、署名を集めたり、県や国、中国電力に訴えかけたりしていることを知りました。(最近は現地へ応援にかけつける人も多いそう)

祝島の漁師さんは10億円を超えると言われる漁業補償金のすべてを拒否して、「海は絶対に売らない」「海さえあれば生きていける、子や孫のためにこの海は守り続ける。」と言ってます。
漁場は生きる糧を得る場所であり、海はそこに住む生物たちにとっても、漁師さんや島の住民にとっても、命を守りはぐくんでくれるもの、さらに言えば「命」そのものなんですよね。。。

上関原発が稼動すると、放射性物質に加え、海水よりも7度も高い温排水を毎秒約190tも排出するとか…。中国電力は「今後、電力需要が増えることが予想されるから」と建設の必要性を訴え続けているそうですが、一度壊してしまったら取り戻すことのできない自然を壊してまで、本当に必要なものなのかな、と思います。
仮にもっと電力が必要だとしても、自然エネルギーなど他にももっと安心できて持続可能な方法があると思います。

海のすぐそばで生活し、海の恵みをたくさん受けて暮らしている私たちにとっても、このことは、ひとごととは思えません。(実際、紀南にも建設計画が持ち上がったことがあったそうですが、反対の声が大きくて建設には至らなかったそうです)

いつ始まってもおかしくない状況にある埋め立て工事。
もう一度、県も電力会社もじっくりと住民の話に耳を傾けて考えてほしいです。
埋め立て許可がおりたのは去年の10月22日。
許可は1年間の条件なので、来月22日までに工事が着工されなかったら、いったん許可は取り消しになるそう…。なんとか、それまで、何も起こらないでほしい。。

ちょっとでも力になれたらと思って、布メッセージを届けようと思っています。
http://picasaweb.google.co.jp/nuclear.trick/NkdKPB#
どんな短い言葉でも、一言書きに来てもらえるか、送ってもらえたら嬉しいです。(今週の金曜まで)

また、あさって29日夜7時半から、前述の、祝島の話を教えてくれた友達がお店に来て、見たこと、感じたこと、話してくれる予定です。もし興味のある人は一緒に話を聞いてみませんか。

長い文章、読んでくださってありがとう。

http://iwaijima.jugem.jp/
http://shimabito.net/
http://new-k.livedoor.biz/
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2009/09/post-8137.html

インド旅行記[6日目]

2009-10-24 01:52:00 | Weblog
9月24日(水)

面白いことに、ちょうど一年前の日記を、今日書いてます…^^;

この日は、朝食にトマトスパゲティ(朝から…^^;)を作って食べたあと、携帯が使えなくなってることに気づきました。

日本の癖でいくら充電器に差し込んでても、いっこうにつながらない…。
(おかしいなぁ~…)
と考えていたら、
(そういえば、あらかじめ通話料金を払うプリペイドって言ってたから、料金分使っちゃったのかも)と思い出して、改めてチャージしてもらいに、携帯屋さんへ。

私が使っていたのは、「Airtel」という、インドで最もシェア率の高い携帯電話。
日本の携帯より、少し小さめで(私が使っていたのがたまたまだったかも知れないけれど)、通話とメールするだけなら使いやすさは日本の携帯とほとんど変わりませんでした。

携帯屋のお兄ちゃんはクールな感じの人でした。2回目の来店だったので、「お、また来たね!」みたいな少しフレンドリーな雰囲気を見せてくれるかなぁと少し期待もしたんですが、お客さんとの会話には興味がない…という感じで、淡々とチャージを済ませると、携帯を渡してくれました。(その後はまた使えるようになりました)

お昼からは、前の日に写真を撮らせてもらったガネッシュ君や彼の近所の子どもたちの写真(添付画像)を現像してプレゼントしたいとアナディさんに相談したら、一緒に写真屋さんに行ってくれることに。

現像代は、15枚で84ルピー(現在のレートだと、1ルピー約1.9円だから、約160円)という低価格!それから、カメラのメモリーをパソコンと接続するアダプタも購入。何ルピーだったかメモが残っていないのだけど、これもとても安いと思いました。

写真の現像は1時間ほどで終わりました。写真を受け取った後、歩いて帰る途中、スタッフのこと、これからのことなど、色んな話を聞かせてもらいました。スタッフはまだまだ足りていないということ、特に粘土団子の知識を得て、それを教えられる人が必要という話や、これから実現したいことなど、興味深く、自分も微力でも関わらせてもらえたら…という思いが自然と湧き上がってくるのを感じました。

夕方は、アニーシャさんと、アニーシャさんの友達の日本人(インド人の男性と結婚してて、子どもさんがとっても可愛かった!)と、週に一回販売に来るというオーガニック野菜の露店に連れて行ってもらいました。
通りで開いている青空市という感じで、インドでもオーガニックの野菜を専門にした八百屋があるんだぁ…と、少し意外な感じを受けました。
私はオクラや葉ものの野菜を買いました。オクラは形は日本のとまったく同じでサイズが2倍くらいありました!味は日本のオクラとほとんど同じ(だったと思う)でした。

結局その日、ガネッシュ君は留守で会えず、写真を渡すことができなかったのですが、中身の濃い話が聞けて、充実した1日でした

おやつ作り

2009-10-24 01:47:02 | Weblog
朝夕はだいぶ涼しくなって、秋の気配が近づいてきたのを感じる今日この頃です。

この夏は梅雨が長く、涼しい日が多くて、なんだか夏が不完全燃焼だったような気がしています。

でも、まだまだ素麺もカキ氷も美味しいし、セミの鳴き声も聞こえるし、まだまだ夏の気分を楽しみたいと思っています。


さて、今日は「ぴーす」からのお知らせです。

来る9月7日(月)、パビシ近くのシータスにて、下記の料理体験を企画しています。

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 簡単!美味しい♪
気軽でナチュラルなおやつをフェアトレードで!

日時:9月7日(月)午後1時半~午後4時
場所:シータス(田辺市稲成町) http://www.ctas.jp/
参加費:1800円
講師:柳澤幸代さん(正食クッキングスクール指導員。看護師)
 ※正食協会についてはこちら→ http://www.macrobiotic.gr.jp/profile/
最小催行人数:10人

★メニュー
ココアのマドレーヌ 豆腐クリーム添え
赤ワインのジュレと季節のフレッシュフルーツ
モンゴルの岩塩クラッカー
ハイビスカスティー

自然と調和し、自然の恵みを体に取り入れる
マクロビオティックの基本についてのお話もしてもらいます。

※材料のココアや砂糖、塩などはお店で扱ってるフェアトレードのものを使います。

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柳沢さんとは、2年ほどまえに国際交流関係の集まりで知り合って、

先月、紀ノ川市にある柳沢さんのお宅に遊びに行ったのをきっかけに、

今回の企画がもちあがりました。

とても丁寧に食べ物や料理のことを教えてくれる方なので、

マクロビや健康を保つための食事などについて興味のある方は、

ぜひ参加してみてくださいね~ (メールで連絡頂けたらOKです)


話は変わりますが…

先日、オープン当時から仲良くさせてもらっているお客さんたちと、4人でインド料理作りに挑戦しました。

作ったのは、インド版チャーハンと、熱した油に香辛料や水(油に水を注ぐときはほんとに怖

かった…)とマッシュポテトを加えて煮る、インド版ポタージュスープ(スープというにはかなり

ドロっとしていたけど)の2品でした。それと、インドで教えてもらったチャイを作ってみました。(写真:右がチャーハン。上に乗っている白いのはチーズです)

「Indian Fastfood」という インドで買ったインド料理のレシピ本を見て作りましたが、作るこ

とよりも、英語を訳すのに苦労しました。。(中には、つづりが間違ってて分からない香辛料も

あって、インドのアニーシャさんに教えてもらったり、ということも…^^;)

でも、みんなでワイワイ言いながら料理できて楽しかったし、美味しくできて良かったです。

また、他のメニューにも挑戦してみたいな、と思っています。