診察室の衝立の向こうに、いつも若い先生がいて、
診察の記録をパソコンに打ち込んだり、
検査の予約を取ったりするが、
1年前から、入院中担当医だった先生がやっている。診察が終わり、隣の部屋からMR検査予約に呼ばれ、
Y先生の診察よりも時間を掛けて話した。
私が、
「答えられないことは答えないでいいですから」
と、いろいろ聞いてしまったからだが。
Y先生に付いていく人とK大学に残る人とどちらが多いか。
若先生、数えていなかったようで、しばし考えて答えた。
だが、本当のところはわからないし、
他の患者に関わることなので、記述を控える。
私はどちらを選ぶ方が良かったと思うか。
若先生、こちらも逡巡し、答えた。
私の答えは既に出ている(K大学に残る)から、
それに反することは言わないよなあ、と後で気付いた。
若先生の答えは、
Y先生に付いていくのもいいが、私の場合は、
腫瘍再発より機能の問題を重視した方がいい。
放射線科でも腫瘍はきれいに取れていると言うし、
万一再発しても、年齢的に増殖のスピードは落ちてくるし、
手術ではなく放射線になるだろう。
顔面麻痺は、末梢神経系だからまだ回復し得るし、
年単位で良くなるだろうが、
今後、形成外科手術を受けることになっても、
耳鼻科、形成外科と全てある総合病院と繋がりを
残した方がいいと。
…再発リスク重視ならY先生に付いて行く方がいい、
とも聞こえる。
Y先生のことは、
本当に手術が好きで、上手く、
(もう手術はしないと言っているが)どこかでやると思う、
手術を見ていて一度もまずいと思ったことがないと。
…こうしてまとめると、若先生、突っ込みどころのない説明だ。
もし突っ込みどころがあった場合は、ここに公開しないが、
実際、なかったのだ。
この辺りも~一般に~医者は地頭がいいと思う所である。
最後に、若先生も3月末で他に移るとのこと。
どこか聞くと、県名だけ言われ、
知っている病院名を言うと、ビンゴ😲
「脳外科ではなく、……科なんですよ」
そこは…
顔面麻痺の治療に迷い相談した大学の同級生、
の医師が、現在、在籍している。
だから、県名を聞いた時、その病院名が浮かんだのだ。
…世間は狭いなー😲
よくお礼を言い、退室した。
最後にお約束の、
病院入り口のY吉胸像の、
頭部右側(顔面や耳、私の患部に当たる箇所)を
「良くなれ、良くなれ~」と、いじりまくるのは、
今回はコロナがあるので、拝むだけにした。
(おしまい)