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南英世の 「くろねこ日記」

徒然なるままに、思いついたことを投稿します。

看過できない!

2019年04月23日 | 日常の風景

2019年4月18日、天皇が伊勢神宮に参拝した。そのニュースを伝えたNHKニュース(18日ニュース7)を聞いて仰天した。ニュース内容はNHKのアーカイブで確認できる。

https://web.archive.org/web/20190418093252/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190418/k10011887901000.html

この記事のどこが問題か?
「両陛下は、午後には、皇室の祖先の「天照大神」がまつられる伊勢神宮の内宮にそれぞれ参拝されました。」という部分である。

この表現では、皇室の祖先は「天照大神」であったと断定していることになる。従来、「皇室の祖先とされる」とか「皇室の祖先といわれる」などと表現して、断定的な言い方は避けてきたはずである。実際、同様のニュースを伝えた民放は全社そうした表現をとっていたと聞いている。

ところが、NHKだけが皇室の祖先は天照大神であると受け取られる断定的な表現をしたのである。しかも「ニュース7」だけではない。「「ニュースウォッチ9」でも同様の表現をしていたというのだ(こちらのほうは私は直接には聞いていない)。

これはアナウンサーの読み間違えというレベルの問題ではない。皇室にかかわるセンシティブな報道については、当然上のほうのチェックを受けているはずである。それにもかかわらずあえてこういう表現をしたということは、そこに何らかの政治的意図があったと疑わざるを得ない。看過できない重大な問題だ。しかも、だれもこのことを問題視しない。そのことがもっと恐ろしい。

NHKは何時から政府の報道機関になってしまったのか? NHKは国民から強制的に受信料をとり、国民のための報道機関として存在しているのではないのか。官僚に続き報道機関までが政権に「忖度」をするようになれば、民主主義はかなりヤバイ。

最近「安倍政権にひれ伏す日本のメディア」とか「NHKが危ない」と言った本が相次いで出版されている。今回の報道を聞いて改めてその感を強くした。NHKは「犬HK」であってはならない。

(追記)2019年5月9日
 NHKはこの件につきミスを認め「天皇を神格化しようという特別の意図があったわけではない」と釈明した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190509-00000093-mai-soci





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