おけましておめでとうございます

　　　　　　　　　　　　　　　　　今年の自作の年賀状

我が家は昔　農家だった　

由緒正しい　貧乏な小作人だった


横浜の下町なのに我が家は農業　

周りは殆どが会社員の家庭だったし

近所でも評判のド貧乏だった

小学校で職業を聞かれて　農業と答えるのが嫌だった



父母はそれでも　牛車を引っ張って僅かな　痩せこけた土地を耕して　

大事に育てた作物を市場に出し生計をたてながら　５人の子供を育てた



世の中、地位や名誉が大好きで

大して役に立たなくても叙勲されたり　家中が額だらけにして自慢する人もいる


欲も無く　ただ働いて　誰に褒められる訳でもなく

感謝状も表彰状も一枚もなかった父　


着るものはいつも同じ　何の楽しみがあったのだろうか？

それでも　そんな父は　誰よりも偉大に思えた

でも　

そんなつまらない生き方だけは　したくないと

毎年　今年こそは

大統領のように働いて　hiyo_do/}

王様のように遊ぼう　なんて思いながら　

一年を振り返ると　

やっぱり　父の生き方と同じみたいに　ひたすら働いているようだ

今年こそは

今年こそはと　


そうだ　今年こそは