中古のフラッグシップ機。
ディスクは読み込むがトレイの動きが悪かった。
ボンネットは何とアルミ製。
殊の外重量がかさんだので、急遽アルミで軽量化を図った様な感じかな。
これは底板インシュレーターのチープさにも現れている。
ボンネットを取り外して、トレイベルト交換に直行したが、ベルトの歯車を守っている鉄の盾を固定するボルトが緩まない。
M3なので下手すると十字を削ってしまいそうだ。
慌てて使い古しの一番ドライバーは止め、新しいドライバーを買いに走った。
ついでにゼロ番ドライバーを買った。
結局一番ドライバーは合わずゼロ番ドライバーが合ったのだが、緩まない。
これでは最悪の事態になりそうだ。
最悪の事態が脳裏を掠める、こんな物ではグラインダーは使えん、熔接なんかもっての他だ。
周りを探ってゼロ番のプラスビットを発見、ショックドライバーに装着。
叩く叩く、ドライブユニットを損書させない程度の力で叩いた❗️
二つの黒いボルトだ。
右側が緩んだ❗️ 残るは左側。
叩く叩く、緩まない、十字が削れている、もう駄目か、諦め掛けたが諦める訳には行かない、再びショックドライバーで叩く叩く叩く❗️
緩んだぞ、やったー❗️
あらかじめ買っておいたX7ESD用と称するゴムベルトと交換。
ん? 付いていたゴムベルトは下手っていない交換してあったのか?
ドライブを元の位置に戻して電源オン。
トレイの動きが悪い。
何だこりゃ、ドライブを外し二つのの内の一つだけゴムベルトを交換。
交換した箇所はゴムベルトが太過ぎて干渉の可能性が高かったからだ。
元の奴に戻す。
やはりのこゴムベルトは新しい。
動くが、やはり確実性がない。
もう一つの交換したゴムベルトも元に戻す。
しかしまだ動きが鈍い。
トレイのレールと駆動ギアにシリコンを噴いてみる。
動きが見違える程良くなった。
どうやら古いグリスが硬くなって、障害になっていたようだ。
さらにホワイトグリスも塗り重ねる。
ボルトが駄目になったので、新しい一番ドライバーのボルトにした。
ひとまず終わったので動作チェック。
ん? トレイが勝手に出てきてしまう。
ディスクを置いても読み込まない。
それまでは読み込んていたのに、何故だ急に。
ドライブを再び外したり、トレイの開閉を繰り返す内に原因が判明した。
どうやらトレイが収まり、その後ディスク受けが下に下がるのと同時に次のステップへ切り替えるスイッチに完全に触れていない様なのだ。
メンテナンスしている内に状態が変わってしまったらしい。
そのスイッチを押す部分を調整しようとしたが無理な様だ。
となるとスイッチが取り付けてあるステーを変形させて、押す部分に近付けるしか方法はない。
ステーはクランク状に二つ折りしてある。
真ん中の垂直の部分を少し寝かせれば、押す部分に近付けられる筈である。
ステーは小さな部品なので、改良は楽である。
角度変更してスイッチを取り付け、ドライブに取り付け段階で、スイッチを押す部分と調整して曲げた。
ドライブを本体に取り付け動かしてみる。
トレイがしっかり出てくる、収納する。
勝手に出て来ない。
スイッチは押されている。
ディスク読み込みもOK、演奏もOK。
現在試聴中、引き締まった硬い音。
私好みだ。
トラブルがドライブユニットだけで良かった、基板だと手も足も出ない。
X7ESDで特筆すべき点はバランス出力回路である。
専用別基板仕様となっている。
大型のコンデンサーまで使っている。
3500gではバランス出力回路はオーディオ回路と同じ基板の中に設置されていた。
X7ESDのバランス出力の音質は期待出来そうなのだ。
まあこの上には上があって、アキュフェーズのバランス回路なんか左右独立で大型だから、それなりに高価なのだ。
取り敢えずX7ESDのメンテナンスは終わり。
インシュレーターを交換して、クリーニングしてラックに収める。