子供コロコロ産んじゃって・・・とは、後藤喜一隊長の名演説の一節である。
TV版14話『あんたの勝ち』にて、恋人にフラれた泥酔ししてボクサーに乗り、銭湯の客を人質を取っている青年に対して、説得(演説)した言葉に『子供コロコロ産んじゃって・・・』という一節がある。
その名(迷)演説の全文は以下の通り。
後藤:『あ~、あ~。 籠城中の犯人に告ぐ、聞こえるか?
この銭湯は完全に包囲されている。速やかに人質を解放し、レイバーを停止させて降りて
きなさい。』
犯人:『来るなぁ~。近づくとこのオヤジ(人質)握りつぶすぞ』
後藤:『やめなさいって。女なんて広い世間いっぱいいるじゃないの』
犯人:『うるせぇ~。てめえなんかに俺の気持ちがわかってたまるか。俺には・・・ 俺には、あ
いつしか・・・』
後藤:『みんなそう思うの。フラれた時には特に。あいつしかいないって、俺にはあいつだけだ
ったって。あいつと一緒になれない世の中なんか、ぶち壊して死んでやるって。
そういう自分を見れば、きっとあいつも俺という男をふったことを悔やむだろうって。
でもそれは、間違いな訳。そういうことは全然ないわけ。』
『バカな男のバカな死が三面記事を飾り立て、世間の物笑いの種になる頃、
女は別の男と引っ付いて、子供コロコロ産んじゃって、自転車に乗っけて
買い物なんか行ったりして、塾なんかに行かしたりして。
それで世の中、収まったりするわけ。バカバカしいと思うだろう?』
犯人:『う~ん、そりゃまあ・・・。』
後藤:『だったらもうやめようよ。』
犯人:『何なんだよ?それで説得してるつもりかよ。帰れよ。俺と対決する気が無ければ帰れ』
後藤:『だからさぁ・・・。』
犯人:『だからさぁ・・・じゃねぇ~だろ。さっさと帰れよ。それともあんたが誰かを紹介してくれん
のかよ?』
後藤:『警察はそういうことはしない。』 ※背筋を伸ばし、胸を張りながら。
犯人:『だったら帰れよ。帰えらねぇとこのオヤジ・・・』
その直後ボクサーが人質のオヤジを持ち上げ動き、イングラム一号機が人質を握っていた左ひじの関節をたたき、人質が浴槽に落下し救出する。
あぁ悲しきモテない男の現実を的確かつリアリティーを持って説明してくれた後藤隊長には感服。
もしかしたら後藤隊長の実体験なのでは・・・と思った人もいるのでは?