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10月のテレビの番組改編で、朝の出勤前にいつも見ていた「おはようコールABC」が終了しました。現在は放送枠を拡大した「おはよう朝日です」が放送されています。それはそれでいいのですが、残念なことに、ABCの女性アナの齋藤真美さんが出演しなくなったのです。わたし齋藤さんのファンでして、毎朝ご尊顔を拝して出勤していたのですが、うーん残念です。齋藤さんと言っても、関西以外の方々はわからないかもしれませんが、とにかく、悲しいことであります。とほほ。
そんなことは置いときまして、今回はベートーヴェンのピアノ協奏曲です。私は、これまでこれらの曲は、それほどよく聴いていたわけではありませんでした。ピアノ協奏曲と言えば、やはりモーツァルト。その他には、ブラームスくらいですかね。ベートーヴェンもそれは聴かないことはないですが、それほど、でした。加えて、それ以外のピアノ協奏曲といえば、あまり聴かないです。チャイコもラフもプロコも、であります。ショパンは聴く方かなあ。
そんなべートーヴェンのピアノ協奏曲の中から、ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15であります。この曲は、1797~8年夏あたりに作曲されました。実際は、1795年に作曲された2番の方が、早く書かれました。2番はその後幾度かの改訂がなされために、出版が1番より遅れたことによるようです。まあ、3番以降に比べて、この1、2番は演奏される機会も少なく、また先人の模倣も見られると言われています。
それで、この演奏ですが、ベートーヴェンとなればバックハウスがまず登場します。バックハウスのピアノに、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮VPOと演奏。1958年10月ウィーンでの録音になります。イッセルシュテットにしてみると、VPOとの交響曲全集の録音は1960年代後半になりますので、この協奏曲全集は、その10年近く前ですね。というのも、この演奏、バックハウスも素晴らしいのですが、それと同じように、イッセルシュテットとVPOも凄いのであります。
このイッセルシュテットとVPOを冒頭から元気一杯にまくしたてます。そして、VPOのこの時期の充実振りが十二分に発揮されています。表情も実に振幅が大きくダイナミックであります。この曲はモーツァルトなどの影響がかなり大きく残っていると言われていますが、この演奏を聴くと、やはりベートーヴェンは違うぞ!ってとこがよく表現されていますねえ。この大きなスケール、剛毅さは比類なきもの。そしてVPOの美音、木管も弦も実に美しい。
一方、バックハウスもイッセルシュテット以上の凄さであります。一騎当千のVPOにひとりで立ち向かい、見事に押さえ込むというところでしょうか。やはりバックハウスでなければ、というところが随所に聴かれます。うまく表現できないのですが、オケと同様な、スケールの大きさや剛毅さは、バックハウスにも当てはまるのですが、それだけではないものが存在することが巨匠の巨匠たる所以でしょうねえ。バックハウスのピアノには説得力があります。表現や表情はそれぞれのピアニストで千差万別でしょうが、バックハウスのピアノは、こうあらねばならないという確信があり、それが実に自然に受け入れられるのであります。
第1楽章、まずVPOの美音が剛毅に鳴り響く。協奏曲よりむしろ交響曲のような響き。それにバックハウスが負けずにガップリ四つ。どちらも引かない。時折、はっとするような美音が聴かれるのもうれしい。しかし、バックハウスのピアノは粒も揃い、目を見張ります。第2楽章では一層バックハウスのピアノが大胆にかつ美しい。それにまたVPOがこれまたピアノに拮抗する。そして両者の合わせ技により、もうこれ以上不要の高みにまで達し、張感すら感じる。そして第三楽章、躍動感一杯に、オケとピアノが鳴り響く。バックハウスの低音の充実から安定感に満ち、オケも元気にあふれ、幸せな音楽が堂々と展開されるのでありました。
さてさて、先述の齋藤アナですが、9月末に一般男性と結婚されたとか。おめでとうございます。石原さとみさんの結婚も報道されていましたが、石原さんよりも齋藤アナですよ。そして現在は、土曜日に『おはよう朝日です』に出演されています。土曜日は早起きしましょう。
(DECCA 433 892-2 1992年 輸入盤)
そんなことは置いときまして、今回はベートーヴェンのピアノ協奏曲です。私は、これまでこれらの曲は、それほどよく聴いていたわけではありませんでした。ピアノ協奏曲と言えば、やはりモーツァルト。その他には、ブラームスくらいですかね。ベートーヴェンもそれは聴かないことはないですが、それほど、でした。加えて、それ以外のピアノ協奏曲といえば、あまり聴かないです。チャイコもラフもプロコも、であります。ショパンは聴く方かなあ。
そんなべートーヴェンのピアノ協奏曲の中から、ピアノ協奏曲第1番ハ長調作品15であります。この曲は、1797~8年夏あたりに作曲されました。実際は、1795年に作曲された2番の方が、早く書かれました。2番はその後幾度かの改訂がなされために、出版が1番より遅れたことによるようです。まあ、3番以降に比べて、この1、2番は演奏される機会も少なく、また先人の模倣も見られると言われています。
それで、この演奏ですが、ベートーヴェンとなればバックハウスがまず登場します。バックハウスのピアノに、ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮VPOと演奏。1958年10月ウィーンでの録音になります。イッセルシュテットにしてみると、VPOとの交響曲全集の録音は1960年代後半になりますので、この協奏曲全集は、その10年近く前ですね。というのも、この演奏、バックハウスも素晴らしいのですが、それと同じように、イッセルシュテットとVPOも凄いのであります。
このイッセルシュテットとVPOを冒頭から元気一杯にまくしたてます。そして、VPOのこの時期の充実振りが十二分に発揮されています。表情も実に振幅が大きくダイナミックであります。この曲はモーツァルトなどの影響がかなり大きく残っていると言われていますが、この演奏を聴くと、やはりベートーヴェンは違うぞ!ってとこがよく表現されていますねえ。この大きなスケール、剛毅さは比類なきもの。そしてVPOの美音、木管も弦も実に美しい。
一方、バックハウスもイッセルシュテット以上の凄さであります。一騎当千のVPOにひとりで立ち向かい、見事に押さえ込むというところでしょうか。やはりバックハウスでなければ、というところが随所に聴かれます。うまく表現できないのですが、オケと同様な、スケールの大きさや剛毅さは、バックハウスにも当てはまるのですが、それだけではないものが存在することが巨匠の巨匠たる所以でしょうねえ。バックハウスのピアノには説得力があります。表現や表情はそれぞれのピアニストで千差万別でしょうが、バックハウスのピアノは、こうあらねばならないという確信があり、それが実に自然に受け入れられるのであります。
第1楽章、まずVPOの美音が剛毅に鳴り響く。協奏曲よりむしろ交響曲のような響き。それにバックハウスが負けずにガップリ四つ。どちらも引かない。時折、はっとするような美音が聴かれるのもうれしい。しかし、バックハウスのピアノは粒も揃い、目を見張ります。第2楽章では一層バックハウスのピアノが大胆にかつ美しい。それにまたVPOがこれまたピアノに拮抗する。そして両者の合わせ技により、もうこれ以上不要の高みにまで達し、張感すら感じる。そして第三楽章、躍動感一杯に、オケとピアノが鳴り響く。バックハウスの低音の充実から安定感に満ち、オケも元気にあふれ、幸せな音楽が堂々と展開されるのでありました。
さてさて、先述の齋藤アナですが、9月末に一般男性と結婚されたとか。おめでとうございます。石原さとみさんの結婚も報道されていましたが、石原さんよりも齋藤アナですよ。そして現在は、土曜日に『おはよう朝日です』に出演されています。土曜日は早起きしましょう。
(DECCA 433 892-2 1992年 輸入盤)
さて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番ですが、大好きな曲の一つです。もちろん、バックハウスのこの盤も、持っています。先日、聴き直してみたのですが、第2番とのCDだったので、両方を聴いてみました。イッセルシュテットの指揮による、この全集は、交響曲全集と共に、名盤ですが、協奏曲では、後期の曲より、やや、モーツァルト的な、初期の曲のほうが、合っているような気がします。「皇帝」などは、ピアノ、オーケストラとも、もっと良い演奏がありますが、この第1番、第2番は、見事な出来映えです。イッセルシュテットのモーツァルトは、あまり聴いたことがないのですが、ベートーヴェンより、得意なのではないでしょうか。第1番と第2番では、第2番のほうが、少し、録音が良く、音に迫力があり、鮮明に聞こえます。バックハウスのピアノは、本当に自然ですね。そして、強い意志が、感じられます。本当に、名盤です。宝物です。
マリーンズ、もはやCSも無理ではないかとおもう惨状です。これ以上あろうかというくらいの貧打であります。こんな状況では、仮にCSに出ても仕方あるまいと思うのであります。
また、ご教示ください。