『歩道橋の上で』 作詞 岡本おさみ
車の音があふれる街に
きみのはずんだ声が届く
「蛍がきれいよ、見せてあげたい
指の先にも、とまっているの」
ぼくは携帯、耳に押しあて
きみの笑顔を思い浮かべてる
ヘッドライトが流れる街の
人が行き交う、歩道橋の上で
奥入瀬のそば、蔦沼あたり
夜の森から声が届く
「それから沼にね、星がうつってる
まるで星の雫みたい」
ぼくは目を閉じ、耳をすまして
星降る空を思い浮かべてる
水面に写り、きらめく星を
人が行き交う、歩道橋の上で
歩道橋の上で
秋ににぎわう木造りの宿
きみはひとりで、くつろいでいる
「俳句を読む人、淋しがりやね
だってこんなに嬉しいもの」
彼女らしいと微笑みながら
きみのことばにうなずいている
来年あたり出かけてみよう
人が行き交う、歩道橋の上で
人が行き交う、歩道橋の上で
歩道橋の上で