
お洗濯を干しているおかあさんの手が止まりました。
「この時間になると見えるの」と言って指をさした先には、きれいな飛行機雲がかかっていました。
いつも10時半頃に東から西の方に向かって、遠くの空を飛行機が飛んで行くのです。
その時できる飛行機雲が消えるまで、おかあさんはずっと見ています。
「どこへ行くのかなあ、どんな人が乗ってるのかなあ」といろんなことを想像してしまって、おかあさんの頭は時空を越えてしばらく戻ってきませんでした。
おかあさん、現実から逃避してもいいから、わたしのごはんは忘れないでね。
「この時間になると見えるの」と言って指をさした先には、きれいな飛行機雲がかかっていました。

いつも10時半頃に東から西の方に向かって、遠くの空を飛行機が飛んで行くのです。
その時できる飛行機雲が消えるまで、おかあさんはずっと見ています。

「どこへ行くのかなあ、どんな人が乗ってるのかなあ」といろんなことを想像してしまって、おかあさんの頭は時空を越えてしばらく戻ってきませんでした。

おかあさん、現実から逃避してもいいから、わたしのごはんは忘れないでね。

ココちゃんちから飛行機雲がみられるの いいにゃー。
ぼくは一度も見たことにゃい。
ぼく本当は屋根に上がって鳩さん追いかけたり、空も
みてみたいにゃ、うちの二階の物干しや、窓からは広い
空は見えないにゃん。
それでもえふ母さんは夜のお月様は時々ながめてるにゃ。
さすが絵本作家の感性の持ち主だわ。
こうでないと、いけませんねえ。
私は仕事で文を書くこともあるけど、
どうにも現実的でいけませぬ。
あやかりたいっす。
おかあさんもお月様もお星様も見るのが大好きですよ。
夜、雨戸を閉める時、ついうっとりしてしまうんですって。コロちゃんのお母さんと一緒に夜空を眺めたいなあって言ってました。
トラネコさん
「キョウシュクです」っておかあさんが言ってましたけど。おかあさんは昔から空想癖があるので、ついぼんやりしてまうようです。感性と言って頂いてくすぐったいそうです、ハイ。
アリスちゃん
あの飛行機雲は、本当に青空じゃないと見られないみたいねえ。「詩人」なんて言ってもらって恥ずかしい~を連発してるおかあさんです。アリスちゃんのお母さんだって、時々素適なことを自然と言ってるはずよって、おかあさんが教えてくれました。