シマウマに「うま」という名前がついてるからって
乗馬クラブに預けても
シマウマは
仲間意識なんかもたないよ。
だいたい、
麻酔を打って
川に逃げ込んだら
朦朧として
溺れちゃうことくらい
解るだろうに
(`ヘ´)
(`ε´)
まだ二歳の
シマウマくん。
人間として
ごめんなさい
乗馬クラブに預けても
シマウマは
仲間意識なんかもたないよ。
だいたい、
麻酔を打って
川に逃げ込んだら
朦朧として
溺れちゃうことくらい
解るだろうに
(`ヘ´)
(`ε´)
まだ二歳の
シマウマくん。
人間として
ごめんなさい
しまうまは怖くて怖くて、逃げ出したのに、
全部とは言わないけど、
中にはおもしろおかしいトーンで流れるニュースには
いたたまれない。
人間が勝手に連れてきて、逃がしてしまっただけなのに。
勝手につれてこられて暮らす多くの野生動物にも
こんなつらい目にあわせているのは
うすうす感じてはいるけれど。ごめんなさい。
でも死ぬところまであんなにニュースで
取り扱うことはないじゃない、と思う。
ごめんね、しまうまさん。
こわかったね。
びっくりしたね。
いたかったね。
ごめんね。ごめんね。
ゆっくり休んでくださいね。
最期、せめて蘇生措置をしてくれる獣医さんで
よかった。
ごめんね、ごめんね。
トラネコさんも同じ思いでいて下さったことが
シマウマくんにも届いたらうれしいです。
だいたい、あのニュースを面白可笑しく伝える側も、
それを観てケラケラ笑うコメンテーターも
野性動物に関して「無知」に等しいとしか
言いようのない情けなさを感じ、
人間が大きな顔をして、地球を征服していることに、
とてつもなく憤りを感じます。
手塚治虫さんの著書にこんな一文があります。
『つまり、人間なんて、地球の歴史上では新参者もいいところということです。
それがどういうわけか、いまや我が物顔で゛万物の霊長”と自賛しつつ、欲望のおもむくままに自然を破壊し、動物たちを殺戮しつづけています・・・・
たとえ月着陸を果たし、宇宙ステーション建造がどんなに進もうと、環境汚染や戦争をやめない限り、゛野蛮人”というほかないのではないでしょうか。」
ー「21世紀の君たちへ ガラスの地球を救え」(光文社)よりー