前回に続いて「平成26年度史跡金山城跡現地説明会」の記事になります。今回は大手虎口に続く通路と水路になります。
※前回の記事はこちらをクリックして下さい。
〇岩盤を利用した通路
上の岩盤に比べて下の岩盤(西~北の端部)は淵が丸くなっていて、人が歩いた跡(通路)としています。南~東の端部は地山粘土層の上に1~2センチ前後の細かい凝灰岩を混ぜ込んだ土を突き固めて通路面としているようです。
幅はおよそ2.5メートルで、ここには排水路は確認出来ていません。
〇石塁と大手虎口へ向かう通路
通路南側に延長25メートルの石塁が巡っています。
通路面は石塁の基礎石より低い位置にある事から2~3期の可能性があるそうです。
〇水路と石積
水路1・・・昨年(25年度) 確認されています。
水路2・・・今年度確認された水路で、水路1より古い時代のものです。
水路2が使われなくなると、石を詰めて水路1に流しています。水路の石積みは岩盤に吸い付く形で終わっています。
〇岩盤をV字にえぐった水路
〇発掘現場の全景
当日は雨の中での参加で足元も泥濘、移動に気をつかいました。お昼過ぎには雨も上がりましたが、説明して頂いた担当の皆様は大変だったと思います。
ありがとうございました <(_ _)>
大手道の調査は今年度で6年目になります。私は発掘前と3年前の見学会に参加していますが、訪れる度に新しい発見がありいつもワクワクしてます。
来年はどんな発見があるのか、楽しみですね~(^_^)
※現地説明会のブログの掲載については担当の方から許可を頂いています <(_ _)>