笑の輪  ~えみのわ~

「大工集団 楽居」の家づくり
~家づくりのあれこれ・楽居の日常~

軒・庇のススメ

2011-04-29 11:01:14 | ふと考える事
こんにちは 楽居の西澤です。

こんな感じのタイトルで、以前も書いたことがあるような気がします。



きのうは、25度でした。4月の終わりにこんなに気温が高くなるなんて
これから来る夏は、どうなるのでしょうか

暑くて大変なんだろうな・・・とか

日差しが強くて・・・とか

ふと考えていました。

日中家の中にいて、夏の日差しをうまく取り入れるには
どうしたものか?

最近、楽居では庇工事のご相談がよくあるためか

パッと浮かんできたのは軒・庇・・・・・庇かな?

昔の家は、庇が付いていて夏と冬の陽の入りをうまく使っていた

夏の高いギラギラとした陽の時間は、
直接的な陽が家の中に入らないよう遮ってくれる。

庇を利用して簾を掛ける。

そのかわり冬の低い陽の光は室内にうまく取り込んでくれる。

そして軒や庇は、家を少々の雨などがあたらないように守ってくれる。

昔の人はよく考えたものだ。

日差しの事や、長雨の時季に家を雨からまもり、快適に過ごすには・・・・なんて考えたのでしょうね。


確かに少々の雨が降っていても、軒や庇が付いていることにより
窓を開けておく事もできますね。
昔は、冷房や除湿機能をもった機械なんてなかったですからね。



この写真は、江戸東京たてもの園内の一軒ですが軒が深く
陽の光からも雨からも建物をしっかり守っています。
雨が降っている日でも、家の周りの三和土も濡れないでしょう。というくらい深いですね



こちらは、武家屋敷 雨が降っても濡縁(雨戸の外側にある縁側のこと、雨ざらしだからヌレエン)を歩くことができますね。



葉山N邸です。軒も精一杯深く出しているため、少々の雨では建物は濡れませね。
玄関ポーチのスペースは、広くゆとりがあり、雨降りの日でも
傘の支度や、玄関のカギの開け閉め余裕ができますね。



葉山W邸です。玄関ポーチの庇を長く付け、玄関までの通路を
照らすために、庇の中に照明を取付ました。



材木座M邸です。数寄屋づくりの家。軒と庇が外壁、建具を守っています。
きっと夏には、心地の良い 間接的な陽の光が入るでしょう。



長谷H邸です。3階建てです。できる限り軒を深くとり
庇も、できる限り深くとりました。 長谷H邸は 2階と3階のバルコニーが
庇の役目をはたしています。



浄明寺K邸です。陽の光と雨の日でも外に出れる空間という事で
既存の家に庇を新設しました。

雨の日でも外で庭を眺めることができたり、お茶をすることが
できたりと、家の中に新たな空間ができました。



こんな風に家の中だけではなく、外も生活空間に取り入れ、上手に利用することができるって
素敵ですね。



インターネットから引っ張ってきた、アイアンを使った庇
木の庇もデザインいろいろですが、このアイアンの庇を見て

アイアンを使った庇も面白いなぁ・・・・と思いました。

庇は新築工事のときでなければ 取付れないものではないので
陽の光や、雨除けを考えて 新設することができるので

陽の光や、雨除けでお悩みでしたら、お気軽ご相談ください。

庇は、デザインも、形状も多様です。

建物のデザインに合ったものをオススメします。


 それでは 




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