世界の移民政策、移住労働と日本

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金融危機>世界各地で出稼ぎ労働者の「逆流現象」

2009年06月11日 | アメリカの移民政策
とあるリサーチによれば、在米の移民が帰国する主な理由として2点を上げている。ひとつは↓のとおり、母国にビジネスチャンスがあること、そしてもう一点は移民した国で自分が正当に評価されていない、またはマイノリティーである自分を生かすチャンスが比較して少ないと感じたときだという。

逆流現象はすでにインドや中国政府の促進策によってすでにここ10年ほどでそのルートが確立されてきた。金融危機でそれがさらに拍車をかけるのであれば、それはアメリカに何らかのメッセージを投げかけているに違いない。

<金融危機>世界各地で出稼ぎ労働者の「逆流現象」、最多は中国とインド―香港紙
6月10日7時5分配信 Record China


7日、世界的金融危機の影響で出稼ぎ労働者の帰国が相次いでいると香港紙が報じた。30年代の世界大恐慌以来、最大の「逆流現象」だという。写真は5月に北京で開かれた就職面接会。
2009年6月7日、香港紙・文匯報は、世界的金融危機の影響で出稼ぎ労働者の帰国が相次いでいると報じた。30年代の世界大恐慌以来、最大の「逆流現象」だという。

記事によれば、中国人とインド人の数が最も多い。発展途上国から先進国への移民の数も、数十年来で初めて減少に転じた。今年1月~3月、メキシコから米国へ移住した人の数は昨年同期比13%減、ポーランドやチェコなどのEU新規加盟国から英国へ移住した人も同55%減となっている。


米ハーバード大学で移民の動向を研究する維韋(ウェイ・ウェイ)研究員は、「昔なら米国への移民はそのまま帰国しないことを意味したが、今は違う」と話す。同研究員の調査によれば、米国に移住した中国人の72%、インド人の56%が「祖国には良いビジネスチャンスがある」と回答。また今後5年間で、過去20年間の累計10万人をはるかに超える20万人が中国とインドに帰国すると同研究員は推測している。(翻訳・編集/NN)


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