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紀尾井町「東京ガーデンテラス」の進捗状況 2015年1月13日

2015年02月01日 08時01分00秒 | 再開発・千代田区


(仮称)紀尾井町計画「(正式名称)東京ガーデンテラス」:工事進捗率25% 2015年1月13日
江戸時代、徳川御三家のひとつである「紀州徳川家」の中屋敷の敷地であり、戦後はグランドプリンスホテル赤坂の施設の敷地となっていた場所の再開発計画です。今回の事業では、東京都の指定有形文化財である旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を保存しつつ、オフィス・ホテル・商業施設からなる「オフィス・ホテル棟」と賃貸住宅である「住宅棟」の2棟の高層ビルを建設します。紀州徳川藩や尾張徳川藩ゆかりの地として、同じ千代田区内の番町と並ぶ山の手の一つとして緑多き優雅な佇まいの住宅街の中の再開発計画となっています。

グランドプリンスホテル赤坂の閉鎖後と再開発
2011年3月31日をもって、グランドプリンスホテル赤坂の営業は終了しました。3月24日、東京都は福島第一原子力発電所事故で避難した福島県民の受け入れ施設として、新館を活用すると発表しまし、建物の解体は7月以降に行われることとなりました。建て替えに伴う地区計画について、東京都の都市計画審議会は2011年7月、緑地の割合を増やすなど周辺環境に配慮されているとして、容積率を従来の2倍の600%に設定します。これにより、該当地区の建物の高さの上限は180メートルとなり、現在の140メートルから大幅に増すことになりました。

再開発を進める西武ホールディングスは、該当する紀尾井町南地区440000平米の敷地に2棟の高層ビルを2012年から建設しています。1棟は高さ180メートルの複合ビルで、上層に200-300室規模のホテル、中層にオフィス、低層に商業施設を設けます。もう1棟は高さ120メートルのタワーマンションとなり、100-200戸の賃貸住戸となります。旧館(旧李王家邸)については、移築して活用されることになっています。

解体工事と旧館の移動
新館の解体工事は、粉塵や部材の飛散、騒音や振動を最小限に抑える新工法の「テコレップシステム」を開発した大成建設が請け負い、西武ホールディングス傘下の西武建設も参加しました。解体工事は当初2011年9月中から本格的に開始されるとされていたのですが、諸事情により工事開始は遅れて2012年6月から実施されました。解体作業は2013年5月頃まで続く予定とされたのですが、最終的には2013年7月6日に解体作業が完了しました。旧館は曳家による移動が行われました。

グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家邸)
昭和5年(1930年)、韓国皇太子として生まれ、朝鮮併合後には日本の皇族に準じた扱いを受けていた李垠の邸宅として造営された建物を引き継いでホテルとして開業しました。建物は木造2階建の洋館で、宮内省内匠寮の北村耕造、権藤要吉らが設計し、清水組(当時)により施工されました。日本の敗戦後には李垠も臣籍降下したことから、建物の大部分は参議院議長公邸などとして使用された後、1952年に国土計画興業(後のコクド、及びプリンスホテル)がこれを取得します。1客室35室が整備され、1955年に赤坂プリンスホテルとして開業しました。

再開発計画の特徴とコンセプト
本計画施設では、空地部分の大部分を緑化することで弁慶濠から清水谷公園に繋がる広大な緑の空間を生み出し、旧李王家東京邸(旧グランドプリンスホテル赤坂旧館)を再整備して「ホスピタリティ」あふれる憩いの場を提供するとともに、長期的にご利用いただけるサスティナブル(持続可能)な魅力溢れる施設を整備します。また、特に「環境」「防災」「設備スペック」の充実を図り、快適なオフィス、良質なサービスのホテル、魅力ある商業施設、高品質な住宅などを提供し、機能性と独自性のある複合施設として、紀尾井町ならではの新たな付加価値を創造していきます。

正式名称は「東京ガーデンテラス」に決定
2014年12月11日、紀尾井町プロジェクトのタウンネーミングが「東京ガーデンテラス」に決定したと発表されました。東京の紀尾井町という歴史ある立地特性をダイレクトに表現する「東京」を冠し、周辺にある木々や彩りに溢れた計画地域のゆったりとした趣を示す「ガーデン」と、弁慶濠沿いに配置するステップ状の商業ゾーンをイメージした「テラス」を組み合わせたものだそうです。


再開発計画の全景です。


グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家邸)は施設内に保存されます。

本事業の概要(今後の事業進捗にともない変更となることがあります)
所在地 東京都千代田区紀尾井町1-2
敷地面積 約30400㎡
延床面積 約227200㎡
主用途内訳 
オフィス 約110000㎡
ホテル 約28700㎡
住宅 約22700㎡
商業 約10800㎡ 他
設計・監理株式会社 日建設計
外装デザイン Kohn Pedersen Fox Associates P.C.
総事業費 約980億円
予定予定 2013年1月以降新築工事着工~2016年5月頃新築工事竣工
開業予定 2016年夏頃
<オフィス・ホテル棟の概要>
主要用途オフィス・ホテル
※ホテルは株式会社プリンスホテルが運営予定
階数 地上36階地下2階
ホテル:36階~30階
オフィス:28階~5階
商業施設:4階~1階
高さ約 180m(紀尾井町通りより)
構造 鉄骨造等(制振構造)
施工会社 鹿島・鉄建・熊谷建設共同企業体
<住宅棟の概要>
主要用途住宅
階数 地上24階
住宅:24~2階
高さ 約90m(プリンス通りより)
構造 高強度鉄筋コンクリート造(免震構造)
施工会社 西武・大林・前田建設共同企業体

ニュースリリース:ケンプラッツによるニュース 2012年9月13日
【開発】赤坂プリンス跡地に延べ床約23万m2のツインタワー、西武プロパティーズが開発
プレスリリース:株式会社西武ホールディングスによる報道資料 2012年11月8日
「(仮称)紀尾井町計画」の事業決定について



外濠通りと青山通りが交差している赤坂見附交差点前、弁慶濠の水面に架橋されている「弁慶濠橋」上から撮影した「東京ガーデンテラス」の再開発工事現場の全景です。




鉄骨の組み立て工事が順調に進んできていて、高さ約30メートルほどまで積み上がってきました。弁慶橋の北側へ伸びている紀尾井町通りを散策していきます。




ホテルニューオータニ前、紀尾井町通りに面した資材搬入口の全景を撮影しました。この日は平日だったので、工事が行われていました。




時系列的には、新宿界隈の散策と富久クロスコンフォートタワーの後に訪れていて、午後2時過ぎの散策です。既に西日となっている淡い太陽の光が照りつけてきて、ひっそりとした雰囲気が広がっています。




北西側から、ホテルニューオータニ本館前から撮影した東京ガーデンテラスの「高層オフィス・ホテル棟」の鉄骨群の全景です。




元来た道を引き返し、再び弁慶橋に戻ってきました。赤坂見附交差点の周辺は、非常に車の交通量が多いです。




再開発工事現場の敷地南側は、江戸城の外堀である「弁慶濠」の水面が広がっていて、遮蔽物が無いので再開発工事現場の全景を綺麗に撮影することが出来ます。東京都内の数ある再開発工事現場でも、撮影しやすいスポットの一つですね。




高層オフィス・ホテル棟の鉄骨群をズームで撮影しました。地上36階・地下2階建て、高さ約180メートルの高層複合ビルとなります。




再開発敷地内の東側(平川町側)で建設中の「住宅棟」をズームで撮影しました。地上24階・地下2階建て、高さ約90メートルのタワーマンションとなります。




青山通り(国道246号線)に架橋されている歩道橋から撮影した「高層オフィス・ホテル棟」の鉄骨群の全景です。




同じ場所から撮影した「住宅棟」の全景です。先日タワークレーンが組み立てられたので、鉄骨の組み立て工事が始まることになります。




ズームで撮影しました。




再開発工事現場の敷地南側を通っている青山通り(国道246号線)の歩道前には、江戸城の「赤坂見附跡地」の遺構が整備されています。背後には、工事用のプレハブ小屋が設置されています。




再開発工事現場の敷地東側を通っている「諏訪坂(諏訪坂)」前にやってきました。この界隈は政治の中枢に程近い「平河町地区」と呼ばれています。




諏訪坂前から撮影した「住宅棟」の工事現場です。工事用フェンスに奥には、保存されることになる「グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家邸)」の建物が小さく見えます。




諏訪坂の斜面を真横から撮影しました。再開発工事現場内の地形も、弁慶濠の水面へ向かって(南側へ向かって)緩やかな下りの傾斜地形となっています。




真冬の時期の、午後の時間帯の淡い太陽の光が周囲に照りつけていました。日本の中枢に程近い場所なのですが、のどかな雰囲気に包まれていました。




諏訪坂の坂上の工事用資材搬入口を撮影しました。赤坂旧館の敷地前は、資材置き場となっているみたいですね。




坂上から振り返って、諏訪坂の全景を撮影しました。江戸時代から存在していた坂らしく、諏訪坂以外に「達磨坂」と呼ばれていたこともあったのだそうです。




諏訪坂の周辺をウロウロしていると、ちょうど工事用の資材搬入口が開く場面に遭ったので、「グランドプリンスホテル赤坂旧館(旧李王家邸)」の全景を撮影することが出来ました。




北東側から撮影しました。




再開発計画の地図です。

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