
上野公園の新緑の並木道を北側へ向かって歩くと、「上野韻松亭」の建物が見えてきました。懐石料理の飲食店であり、多くの人が行列を作っていました。

上野韻松亭の敷地北側に広がっている「上野大仏」の小丘内を散策していきます。大仏のそばには、薬師仏を祀るパゴダ様式の祈願塔と志納所が併設されています。

上野大仏の丘陵地帯のすぐそばには西洋レストランの「上野精養軒本店」の建物が建っています。1872年(明治5年)に創業下という歴史ある西洋レストランです(上野本店は1876年に開業)。

1876年(明治9年)に欧米視察より帰国した岩倉具視の勧めにより、創業者北村重威が上野公園開設に伴い、園内の食事処と社交の場を併せ持つレストランとして支店となる上野精養軒を不忍池畔に開業しています。

この西洋レストランのハヤシライスが有名ですね。すぐ近くにある東京大学医学部附属病院の新入院棟内にも支店があり、私はいつもそこで食事をしています。

元々この場所には大仏が設置されていたのですが、関東大震災で頭部が落下したり、太平洋戦争中には胴体部分が軍需金属資源として供出されたりして、現在は顔面部分だけが残されています。

上野大仏の敷地内を出て、再び北側へ向かって歩いて行きます。

噴水広場(竹の台)へ近づくにつれて、人通りが段々と増えてきました。観光客や、上野動物園目当ての家族連れなどの姿が目立ちます。

新緑のトンネルの散策道を北側へ向かって歩くと、視界が開けて広大な噴水広場(竹の台)が見えてきました。この噴水広場のある一帯が、上野公園の緑地帯の中で最も賑やかな場所です。

噴水広場の全景を南側から撮影しました。2009年から2012年にかけて、上野公園では「上野恩賜公園再生整備事業」という名前の再整備工事が行われていて、見違えるほど綺麗になりました。

「竹の台・文化施設エリア」の再整備工事としては、噴水・オープンカフェ・園路の再整備と樹木伐採工事が実施されていて、以前の竹の台広場とは景観が一変しています。

この日の上野公園の散策の目的は、東京都美術館で開催中の「生誕300年記念 若冲展」のチケットの購入と、混雑状況の確認のためです。案の定、東京都美術館周辺は大混雑となっているようですね。

噴水広場の南西角に整備されている「小松宮像」の全景を撮影しました。

噴水広場の敷地東側(JR線路側)の新緑の木々を撮影しました。再整備工事以前はもっと木々が生い茂っていたそうですが、現在も緑の壁としては健在のようでした。

若冲展が開催されている東京都美術館の敷地へ向かいます。ふと前方を見てみると、上野動物園の正門が工事用フェンスで閉鎖されているのを発見しました。
