緑には、東京しかない

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!!

真夏のパレスサイド散策:祝田橋を渡って皇居外苑(皇居前広場)へ

2012年07月30日 12時53分11秒 | 皇居周辺・城西


桜田濠と凱旋濠の間に架けられている土橋「祝田橋」を渡って皇居前広場へ入ります。皇居前広場を縦断している内堀通りは大変交通量が多く、常に車列が途切れることはありません。全国的に見ても皇居前広場のような都市部の広大な緑地帯の中を縦断している幹線道路というのは珍しいのではないでしょうか。




祝田橋上からJR有楽町駅方向を撮影してみました。満水状態に近い日比谷濠と日比谷交差点周辺に立っているビル群を見渡すことができます。東京都心部の中枢でありながら、どこか郊外の緑地帯の中を散策しているような気持ちになります。天気も快晴で雲一つなく、散策していて最高です。




正面のビルは「DNタワー21」、その右側のビルは「ザ・ペニンシュラ東京」です。DNタワー21の手前の「第一生命館」は昭和13年(1938年)に竣工した第一生命保険の本社ビルですが、終戦後は占領軍に接収され、1952年(昭和27年)に返還されるまで連合国最高司令官総司令部として使用されていました。その後の1990年代に農林中央金庫有楽町ビル、第一生命館をそれぞれ部分保存の上、解体・再構築し、第一生命保険と農林中央金庫の頭文字からDNタワー21と名付けられました。




祝田橋交差点の横断歩道を渡って桜田門寄りの歩道を歩いていきます。桜田濠と凱旋濠の石垣に囲まれて「切通し」のように見える内堀通りの先を見ると皇居外苑の広大な緑地帯が広がっています。緑地帯といっても上野公園や代々木公園のような鬱蒼とした木々に覆われているのではなく、芝生や黒松の木できれいに整備されてる程度です。




ズームで撮影してみると黒松の木々に覆われている緑地帯の奥に「丸の内ビル」「新丸の内ビル」を始めとする東京駅丸の内・大手町の行動ビル群が整然と並んでいます。2000年代の中盤から丸の内や大手町は高層ビルの建設が進んできたので、皇居前広場から東京駅にかけての景観がこの10年間に大きく変貌しています。




日露戦争の戦勝を記念して架けられた祝田橋によって日比谷濠は二つのほりに分断されましたが、桜田門寄りの濠が「凱旋濠」です。水面の突き当りに見える築堤の上に「桜田門」が建っています。




凱旋濠に沿った桜田通りの向こう側には「法務省」と「警視庁本庁舎」の特徴的な建物が見えます。警視庁は桜田門の前に立っていることから「桜田門」という俗称で呼ばれています。昭和6年(1931年)に豊後杵築藩松平家屋敷跡に建てられた旧庁舎は昭和52年に解体されて、昭和55年(1980年)に現在の新庁舎が竣工しました。




凱旋濠の畔に組み立てられている石垣をそばから撮影してみました。実際にそばで撮影すると石垣は非常に高さが高く、石垣の上には黒松の木々が植えられています。




徳川家康が関東地方にやってくる以前の江戸城については未だにどこにあるのかはっきりとはしていないそうです。東京都心部周辺の土地を収めていた地方豪族である太田道灌の江戸城は一説には東京地下鉄東西線竹橋駅の直下、地下30メートルの位置に埋まっているという情報もあるそうです。




上野公園などの鬱蒼とした木々に覆われている都心部の緑地帯とは違った雰囲気の「皇居外苑」の中を散策していきます。緑地帯を南北に内堀通りの大通りが縦断しており、たいへん広々とした雰囲気の中を歩くことができます。内堀通りをこのまままっすぐ歩き続ければ竹橋駅まで到着することができますが、脇へそれて二重橋へ向かいます。




2012年5月17日に建て替え後にグランドオープンした「パレスホテル東京」など大手町の高層ビル群が天皇陛下の住まう皇居脇「パレスサイド」の素晴らしい景観を作り上げています。東京が日本全国に誇ることができる景色の一つだと思います。




皇居外苑の新緑の緑地帯の背後には再開発工事がほぼされ尽くした(残りはJPタワーのみ)東京駅丸の内の高層ビル群が、大手町の高層ビル群と一体になる形で南側へ続いています。




皇居外苑の見所の一つであるのがこの黒松の木々と広大な芝生広場です。綺麗に手入れがなされている黒松の木々に目が行きがちですが、木々の根元を見回してみると、40000平方メートルの芝生が目の前に広がっています。




東京都心部の洗練された緑地空間なので、東京を観光するコースの中にも含まれている皇居前広場。当然散策する際は多くの観光客で賑やかだろう・・・、と想像していたのですが、この日は平日であることも関係しているのかほぼ「無人」でした。




正面左側に写っている門は「桜田門」、つまり皇居前広場というのは江戸城の本丸の内に相当し、明治維新後は皇室用地となっていましたが、戦後は国民公園として開放されました。




祝田橋から皇居外苑の敷地へ入ります。内堀通りから少し西へそれて「二重橋」へ向かいます。

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