Paradise for Stupids

愚者の楽園たるこの国周辺で起こる愉快なことをつぶやきます

日米のカルチャー・ギャップ 2

2013-06-04 21:17:36 | カルチャー・ギャップ
米国駐在と、その間の一時帰国において、日本らしさを感じたエピソードを紹介したい。

服装

日本在住の日本人は、本当に服装に気をつかっていると思う。お金もかけていると思うし、お洒落である。中には、センスの悪い人もいるし、気を使っていない人もいる。しかし、私が駐在していた米国の人々(米国人だけでなく、米国在住の日本人も含む)に比較すると、平均的に、お洒落である。

米国だって、お洒落な人もいるし、それなりのドレスコードを要求する社交の場がある。しかし、普段はTシャツ、ジーンズ(または短パン)、スニーカー(あるいはサンダル)で、どこにでも出かけてゆく。それなりのドレスコードを要求するレストランでも、超グレードの高い処じゃなければ、許容してくれる。ガイド・ブックには、ブロードウェーミュージカルを鑑賞するならジャケット着用が望ましいと書いていたりするが、そんな必要はない。確かにジャケットを着こなしたお洒落な紳士もいるにはいるが、おのぼりさんの多いブロードウェイあたりでは少数派だ。私はポロシャツ等襟付きシャツを着るようにはしているが、Tシャツ姿のオジサンなんかも見かけることがある。

こんな環境で暮らしていると、日本人だって服装には無頓着になってくる。最初のころは日本的な服装で過ごしていたが、いつの間にか、Tシャツと短パンにサンダル、そしてサングラスが定番の外出スタイルになってしまった。なんたってこっちの方が楽なのである。

恐いもので日々身に着ける服装は、毎日の習慣だけあって、生まれてからこの方、ずっとこのスタイルで過ごしてきたかのように、違和感がなくなる。そんな訳で、一時帰国した際に、うっかりいつものよれよれのTシャツに短パン・サンダル・サングラスという定番スタイルで銀座や日本橋の小奇麗なレストランに出向いてしまい、周りからの冷やか視線を浴びたものだ。

逆に言えば、米国に遊びに来た日本人は直ぐに見分けがつく。米国在住の日本人は、髪型から服装まで、多かれ少かれ米国風に馴染んできてしまっているので、見分けがつかないこともある。しかし、短期滞在の日本人はすぐに分かる。なにしろ服装が違うのだ。パリッとして一見新品のように見える出で立ちで、色柄が上手にコーディネートされ、センスの良い人が多い。米国人の同僚が、"日本人の旅行者はファッショナブルなので、韓国や中国の旅行者と間違うことなく、見分けることが出来る"と言っていた。全く同感だ。

ファッショナブルなことは良いことだが、異国ではかなり目立っている。旅行中に犯罪に巻き込まれないよう十分に留意いただきたい。

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