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被災動物のボランティア

2016-04-21 22:10:27 | JASA&ミグノン
被災ペットのボランティアについて

東日本大震災の時に奔走していた方が書かれていました。参考までに。


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これから被災動物のボランティアへ行こうと思っている方もいらっしゃると思います。

5年前の震災をきっかけにボランティアをしてきてみて、行く前に知っておいて欲しいかな。と思うことを書き出してみました。

だいぶ長いのですが、少しでも、これから行こうと思っている方の参考になれば幸いです。


………ボランティアに行く前に………

○ 犬=噛む。
噛み癖のある犬は意外と多くいます。
特異な環境による不安から、ちょっとしたことで噛んでしまう犬もいます。
転んだ、足を捻ったなども付き物です。
ボランティアに行くなら、多少の怪我の覚悟を持って…ボランティア保険も忘れずに。

○ 被災犬にも家族がいます。
被災犬は、家族のお迎えを待つためにその施設にいて、その施設は、家族がお迎えに来るまで、健康に過ごすための場所です。
人が癒されに行くための場所ではありません。

○ 子どもにも「ボランティア体験」?
お子さんにもボランティアを体験させたいと思う方もいると思います。でも、小さい子どもは、パワーも、とっさの対応力も弱いのが現実で、それを犬が見て動くのも現実です。
誰かの大事な家族の命、お子さんが預かれますか?

○ 「犬の世話なら簡単そう。」ではなく…
犬にも心があって、犬との接し方・扱い方にも技術やコツがあります。
「瓦礫や土砂の片付けは大変そうだけど、犬のお世話なら簡単!」
というわけではありません。
どちらもそれぞれの大変さがあります。

○ 犬を飼ったことないけど…。
受け入れ開始からすぐは、ボランティアがたくさん集まり、受け入れる側も大変です。
犬の扱いを一から教えている余裕はあまりないかもしれません。
大丈夫ですか?

○現地調達はできない。
カッパ(上下)、長靴、手袋、帽子、タオルは、最低限揃えて行ってください。
行った先で、買う・借りるはできないと思った方が良いです。

○ 自分の犬は大丈夫?
ボランティアのために、愛犬をお留守番させたり、どこかに預けたり。
被災した犬たちも気に掛かりますが、まずは、自分と暮らす犬を大切にしてください。

………ボランティアに行ったら。………

○ とりあえず、ルールは守る。
一見、非効率だったり、不条理に見えるルールがあると思いますが、いろんな都合があってのことかも知れません。
勝手にルールを変えずに、必ず受け入れ先の人に相談してください。

○ とりあえず、カメラは置いておいて。
スマホやカメラで写真を撮って、被災地の現状を!…という気持ちもわかりますが、まずは、目の前にいる犬に、手と目を向けてください。
写真は、あとから手の空いた時間にでも…。

○ その犬は「うちのコ」ではありません。
・いきなり触らない。
・無理矢理抱っこしない。
・自分勝手に「しつけ」をしたり、オヤツやオモチャをあげない。
自分の犬なら平気でも、その犬にとってはイヤだったり、事故の原因になることもあります。
犬に対してもマナーを持って、一頭一頭の性格を大切にしてください。

○ 散歩はコミュニケーション。
犬は、人間との信頼関係が心の拠り所。
散歩の回数や距離、排泄だけに気を取られずに、歩きながら会話をしてみてください。

○犬は、あなたが好きではない…かも。
人と犬の間にも相性があります。
犬の表情や姿勢をよく見て、嫌がられていたら、一歩引くことも大切です。
その分、気が合う犬がいたら、いろいろ話してあげてください。

○ 犬と犬は「お友達」ではありません。
同じ施設にいても、犬同士の仲が良いとは限りません。
「犬が近寄りたがるから。」「同じ犬種だから。」と言って安易に接触させないでください。

○ 何か変だと思ったら、報告を。
ボランティアは基本的に短期間で入れ替わるので、犬の異変に気が付きにくい面があります。
・足を引きずっている。ふらついている。
・ウンチ・オシッコに血が混じっている。
・頭を傾けたり、振ったりしている。
などを見かけたら、施設の人に報告してあげてください。

○ 思ってたコトと違うことも。
犬に触れない作業をお願いされることもありますが、犬が健康に過ごせる環境を整えるのも必要な作業です。
また、天候やボランティアの人数などによっては、やること・できることがないこともあります。
「せっかく来てあげたのに!」は、心の中に留めておいてください。

………

受け入れ先によって様々な考え方があり、犬以外の被災動物もいます。
なので、これが全てではありませんが、心のどこかに置いておいて頂ければと思います。
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