みじんこのお家

気が付かないうちに流れ去っていく時間の中でほんの少し交差する時間
グルメ・写真・旅行&猫

元亭

2010-02-16 02:15:57 | 生活
母がアルツハイマーと判明してから
10年近くが過ぎた
母の頭の中からいろんなものが消えていく
毎日電話がかかってくるのだが
必ず私のことをフルネームで尋ねる

話の内容がなんだか変だ
娘と話してるのか
自分の妹と話しているのか

はたまた、妹まで自分の娘と思っているのか
  (私は一人っ子なので姉妹はいないのだが・・)

   ・・・・・・・・・

こっちの頭の中まで混乱してしまう^^;;

ある日、母の一番下の妹が古い
家族写真を抱えてやってきた
母に見せてみるのだが

どうにも思い出せない人物が約一名

何度説明しても
記憶が戻ってこないらしい

それは、なんと、
18年一緒に暮らした

  別れた亭主ww

いいですねぇ、

いやなことは、さっさと忘れてしまって

何度見せても「この人は知らない」と言い張る

で、友達にこの話をしたら
彼女ももうずいぶん前に離婚を経験しているのだが

「私もそうかもしれない・・・
  もう、私の頭のなかには彼と暮らした記憶も薄れていて
 娘を見ても完全に彼とは別に切り離して考えてしまっているから」

ということだった。

なるほどねぇ

わからなくもないのだが

母が元亭主を頭の中から抹殺してしまったら
私の存在もなくなってしまうことで

今、現在、母はまだ20代頃の世界に生きているようだ


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1 コメント

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Unknown (健太)
2010-02-17 22:38:06
忘れているのではなく、消し去っているのだと思うよ。

うちの母なんぞは「嫌い」の一言ですわ。

ストレスの元だから
   会わせないようにしてる(=^^=)

うちは発病8年くらいだけどもう
   僕のこともほとんど分からないな・・・
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