みじんこのお家

気が付かないうちに流れ去っていく時間の中でほんの少し交差する時間
グルメ・写真・旅行&猫

お葬式 その6

2008-03-24 19:36:09 | 生活
父の家が近付いて来たころ、

「どのあたりになりますでしょうか?」

「えええ、私、知らないんです、どこにあるか」

「えっ!(運転手さん絶句)」

それでも、何とか父の家を探し当て、鍵を開けて中へ
先に入った旦那の叫び声がする

「なんやぁ~~これは、なんやぁ~~これは」

中に入ってみると、引っ越した時の
段ボールの開封されていないものがいくつか

部屋は2か月前に救急車で運ばれた時のままという状態

それでも何とか仏壇の置いてある部屋を見つけ
そこに道具を組み立ててもらう
しかし、ちょっと、部屋が暗い


電気・・・・・・・・・・・・・が



   つ・か・な・いw



ブレーカーやらなんやら調べてみたが結局


どうやら
電気は・・・・・・・らしい


        (*´ο‘*)=3 はふぅー 


道具を組み立てて、セッティングしてくれた運転手さんは

「どうしましょう、まだ時間はありますし、行くところがあればお送りしますけど」

そう言われても、どこに何があるかわからないし
結局、その人の提案で
斎場の近くまで送ってもらうことに
そのあたりに喫茶店があるから、そこで時間つぶしでもしてくださいと

きた道を戻り、斎場の近くの駐車場へ

車の止まった、真正面に焼肉屋が

左手には喫茶店

少し奥の方に、お好み焼きと、テイクアウトのお店w

さぁ~~てどうする

運転手さんは3時ころに、またここへ迎えに来ますのでと言って

さっさと立ち去ってしまった


お葬式 その5

2008-03-24 19:29:53 | 生活
なんとか延長なしにお式当日を迎える

9時半少し前に会館のドアを開ける

「おはようございます」

閑散とした会館の中に声が響く

と、あわてて出てきた担当者が階段の途中から顔をのぞかす

「どうぞ、中に入ってお待ちください」

靴を脱いで会場の中に入ろうとした私の肘を旦那がつつく

「ね、ね、今の顔みた?」

「ん?」

「絶対来るかどうか心配だったんだよ。すごくうれしそうな顔してたもの」

なるほどぉ。そう言われてみれば・・・・
ほっとしたような笑顔だった。o(*^▽^*)oあはっ♪

きっと、そう言う人っているんだろうなぁ
預けっぱなしにしてドロン!

部屋の中はすっかり準備が整い
戒名も決まって棺の前に立ててあった。

その戒名を読んで、
思わず、極楽トンボの人生を送った父らしい戒名だと思い
お坊さんってうまく考えるもんだとひとしきり感心してしまった。

「私の葬式もこんな感じでいいなぁ」

と、旦那が言う

「もう少し、花が欲しいけどね。大体、水もないのに回る水車とかそんなものはいらないよ。これなら人間の尊厳も十分に保ってるし」

会葬者は二人だけ、お坊さんと、担当の人だけの実に簡素なお葬式はあっという間に終わり。いよいよ、斎場へ向かう準備

「あの~、道具の方はお荷物になると思いますので、先にお家の方へお届けしておきます」

「家って?わたしの?」

「はい」

「あ、それは困ります。母がいますので持って帰るわけにはいかないんです」

と、言うことで父の家に運んでもらうことに

12時少し前に斎場到着。

合掌

「では、3時5分くらいにこちらに戻ってきていただきますように」

ありゃ、3時間もかかるの?

霊柩車を運転して来てくれた人が

「3時間ありますので、この道具をお家にお届けしますので一緒に行かれますか?」

と、言うことで車を乗り換えて一路、父の家に