ギルのヘヴィ-メタル、プログレ系音楽室

ヘヴィ-メタル、プログレ系、ハ-ドロック等、幅広く音楽CDの感想を書きます。

脅威のEdenshade

2006年06月07日 | Weblog
Edenshade / The Lesson Betrayed   2006

評価8.5/10

オフィシャルHP

試聴先

イタリアのMacerata 出身5人組。1stではテクニカルプログレッシブデスメタルを演奏。2枚のデモ盤もある。その彼らの新作2nd。

この手の音は大好きなのだが、まったくチェックしていなかった。CDを再生すると、いきなり出てきた音は様々な音楽要素をミックスし、メタリックでメロディアス&テクニカルでスリリングに融合させた脅威の1stアルバムをリリ-スした当時のPain of Salvationを思わせるようなサウンドで、とても驚いた。1stではデス声主体でコ-ラスはノ-マル声のソイルワ-クタイプだったのだが、、新作2ndではかなりノ-マル声を多用し、インパクト付けのためにデス声を取り入れたタイプになっている。これではデスメタルと呼ぶのは変だ。デス声入りプログレッシブメタルと思っていただければ間違いないだろう。

アルバムはコンセプト作品になっているようだ。このあたりもPain of Salvationを強く意識しているのか?

肝心のサウンドは変幻自在で複雑なリズム。ドラマティック、スリリングに展開し、デスメタルの攻撃性もある。メタリックで重いギタ-かと思えばメロディアスで魅力的なリ-ドギタ-パ-トとそれに交差するキ-ボ-ドサウンド。ドリ-ム・シアタ-等に代表されるようなプログレッシブメタル関連の音好きなあなたならかなり楽しめるはずだ!もちろん全ての楽曲も飽きさせずに強く訴えかける優れ物。

難を言うと、ノ-マル声に限り、若干へなちょこな感じがする。せっかくのすばらしいサウンドの質を落としていてかなりもったいない感じがする。デス声は問題ないと思われるので、ノ-マル声がうまくなれば、Pain of Salvation級の優れたバンドと双璧を成すのではないかと期待できるバンドだ。ノ-マル声を練習するように!でも何回も繰り返し聴いていたらへなちょこノ-マル声にも馴れてきた(笑)。

イタリア物が続きましたね。