茂林寺って何？

茂林寺？

何それ？

唐突に聞かれ、坊主じゃないんだから、知らんと答えた私。
　
分福茶釜って知らない？

その茶釜、合羽橋で売ってんの？

ぶっははは…。

バカなの涼風〜。

日本昔ばなし見てないのかよ。

そっち系の話ですか。

風水とかで、どっかのインチキ商売している茶釜かと思ったよ。

違うから!


群馬県館林市とかの方にある、古くからのお寺が茂林寺。

その茂林寺に分福茶釜が展示している？


そんなことを聞いて、グンマーの秘境、館林に行ったのです。

到着したら、最初に目に飛び込んだのは、左右に狸の石像が並んでいる光景!

うゎ、キモイ!

回れ右で帰宅!

いやいや、折角だから中へ…。

そして気がついたのだけど、なんで、お寺の出入り口、タヌキの石像下で、この家族がお絵かきして、ピクニックしてるんだと…。

生まれてから、寺の出入り口でピクニックしている光景なんて、桜の季節以外に見たことが無いんですけど。　

リアルな化けタヌキ？

このまま進んで行くと、神隠しにあうのだろうか、とても不安です。

すれ違うジジババ、全員、化けタヌキに思える（失礼しました）。

恐る恐る先に進めば、左前方にも、ひときわ大きなタヌキ像が!
（見なかったことにしよっと）

マジでタヌキ寺かよ…。
怖い。


展示を観るには有料だそうで、お金を払って中へ。

ここでもタヌキがお出迎え。

寺の中に剥製…。
怖過ぎ！

そして、分福茶釜。

由来を聞き、分福茶釜をガン見!

どっから見ても茶釜。

なんでも助けられたタヌキが、恩返しに茶釜に化けて、自分を店に売るように仕向け、それを買ったのが寺の和尚。

いざ茶釜を使おうとしたら、火にかけられたタヌキが慌てて助けられた家に逃げ帰り、今度は元の姿に戻れなくなった姿を見世物にして恩返しをした。

そんな昔話だったと思うんだけど、間違ってたらアイムソーリーってことで。

何でも、ここの和尚自体がタヌキって噂（昔）だとか、いついつまでタヌキが居たけど、いつからか消えてしまったとか、夢のあるお話しでした。

帰り際に、お寺を出たところにお土産屋さんがあったので、タヌキの置物を見物して、食物を少し買い、帰路についたのでした。

分福茶釜の茂林寺のお話しでした。