secret boots

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

チャーリーズ・エンジェル(V)

2008-06-20 23:34:52 | 映画(た)
評価点:40点/2000年/アメリカ

監督:マックG

美女(?)三人によるスパイ・アクション。

美人エステシャンのアレックス(リューシー・リュウ)、男にうといナタリー(キャメロン・ディアス)、そして妙に谷間の広いディラン(ドリュー・バリモア)、
彼女たち三人は、チャーリーと言う謎の大富豪のものとで働くスパイ。
今日もまたチャーリーのから音声のみの依頼が届く。
しかし今回の依頼は少し複雑だった……。

映画が上映されたときにはちょっと人気を博した本作。
僕が持っている情報筋によると不評だったので観なかったのだが
人間ふりかかる縁と言うものには逆らえないもので観ることになった。
一言で表すなら「アメリカ人も無駄遣い好きだなあ」。
結構お金をかけたB級映画だ。

▼以下はネタバレあり▼

シナリオは超B級でとるところがないが、SFXにお金をかけたのと、
美人が戦うというシチュエーションがあるために、映画として成立している。という種類の映画。
要するに、駄作。だけど好きな人は案外いけるのかもしれない。

一つ一つのシーンはとても楽しめる。
たとえば網膜のコンタクトレンズを手に入れるために、その人間に「いかにも」という格好で踊りを見せたり、ほとんど無意味だがレース対決をしてみたり、
ダイバースーツが妙に谷間が広かったり。

けれどどれも単発ものであり広がりがない。
だから映画全体としてはとてもお寒い。
「マトリックス」などをパロっているシーンや、他の映画のシーンを模しているようなシーンもあったが、中途半端。
どうせなら「最終絶叫計画」のように、無理やりに笑いをとりいれてほしかった。

アクションもまじめにやっていていいのだが、いかんせん笑いとの釣り合いが取れていない。
全力で笑わせてにいっているのか、それともアクションをみせたいのか。
ワイヤーばればれなのだから、もっとありえない動きをとりいれて笑わせるべきだったのではないか。

「裸のガン~」などは笑えるのだが、これはちょっと無理だった。
面白くないというのではない。全然ツボを突いてこないのだ。
だから爆笑できない。

肝心のシナリオも最低の出来であり、素人が書いたような脚本だ。
声紋がDNAの役割をするのは分かるが、なぜそれとGPSとが組み合わさるのかも良く分からない。
電話しているだけで場所が分かるなんて。
もうすこしマシな設定はなかったのか。

加えて音楽もちょっと使い方に疑問が残る。
ゴジラのテーマソングを使うのは良いが、全然うまくない。
もっと研究してから使って欲しい。
全体的に違和感が残る音楽が多かった気がする。

正直な話、私にしてみれば三人ともあまり好きな女優ではない。
キャメロンは「メリー」あたりで終わっているし、リューもチャン・ツィイーのほうが好きだし。
バリモアはもう「E.T.」のときで、終わっている。
特にバリモアは、みていて苦痛ですらあった。お化粧の厚さがねえ。
不細工が三人集まったところで、不細工に変わりはない……。

(2003/01/05執筆)

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