外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2019年チュニジア・トルコ・イタリア旅行記(3)~チュニス2日目・方向音痴編~

2019-10-09 17:03:50 | チュニジア

 

チュニス2日目の朝、9時半頃に朝食に行こうとドアを開けたら、廊下にいた掃除係らしき若い男の子(真面目そうな男前)が私を見て近寄り、出かけるのかと尋ねた。朝食を食べに行くところだと答えると、部屋を掃除したいと言うので、鍵を渡して1階に降りる。

 

朝食はパンと飲み物だけの簡素なものだったが、給仕のおじ様がにこやかで感じが良く、私がクロワッサンしか食べずにコッペパンみたいなのを食べ残したら、翌日からはクロワッサンを2個用意してくれた。方言が強くて、何を言われているのかよく分からないのが残念だったが…

 

コーヒーや紅茶はカウンターの中のおじ様に頼み、ジュースなどが欲しければコカ・コーラのロゴ入りの冷蔵庫から自分で取る方式。ジュースは別料金のようだった。

 

小学校風の薄いベニヤ板の椅子と机、なんとなく懐かしい

 

 

朝食を済ませ、廊下にいた掃除係の彼から鍵を受け取って部屋に戻り、綺麗になった部屋で2度寝する。朝が遅い私にとってホテルでの滞在は、掃除の時間に部屋を空けなければいけないことがネックなのだが、このホテルでは朝食をとっている間に掃除が終わっていたので、心置きなく2度寝することが出来た。掃除をするのが男性なので、下着の洗濯のタイミングや干す場所が微妙だったが・・・

 

11時頃、もっとゴロゴロしたいのを我慢して、勇気を出して出かける。私って、なんてエライんだろう。(「褒めて伸ばそう良い自分」運動推進中) 旧市街を目指して歩き出したのに、なぜか新市街の鉄道駅にたどり着いた。不思議だわ、宇宙人の仕業かしら?(単なる方向音痴や)

 

道すがら中央市場を通りかかったので、魚売り場を覗いてみた。チュニジアが地中海に面しているためか、いかにも新鮮な海の幸が豊富に並んでおり、それを男たちが下処理しつつ売りさばいていた。人出が多くて活気がある。よかった、午前中に出かけて・・・早起きは三文の徳とはこのことか。

 

正面入り口

 

鮮魚売り場の入り口

 

屋内の市場であまり自然光は入らないが、電球がたくさんぶら下がっていて、シャンデリアのように煌びやか。まるで舞踏会の会場のようだ。タイやヒラメが舞い踊るタイプの生臭い舞踏会。

 

新鮮さを見せるため、エラを見せる形でディスプレイされていた。アンマンの市場のハエのたかった不吉な匂いのする生魚と全然違う。

 

何か叫んでいるっぽい魚もいた。地球温暖化が導く恐ろしい結末を人類に警告しているのか。(妄想)

 

関係ないが、チュニジアでは私の知っている他のアラブの国と違って、眼鏡をかけた男性をよく見かけた。新聞や本を読む人が多そうなイメージ。

 

魚売り場の脇には植物コーナーもあり、その片隅でサビ猫さんたちがとぐろを巻いていた。

 

中央市場を出て、少し歩くと市電(メトロ)のバルセロナ駅に着く。チュニジアなのにバルセロナ。何本かの路線がここに乗り入れており、主要な乗換駅となっている。

 

 

市電のチケット売り場。降りる駅に寄って運賃が異なるので(2~30円程度だったが)、窓口の人にどこに行くか伝えて、言われた金額を払う。

 

 

周辺には市バスのターミナルもあった。ちなみに、着いた日に乗ったバスの運賃は0.5ディナール(20円弱)だった。乗ってから払う。

 

 

市電の駅から小さい公園を抜けて、隣接する鉄道駅に行ってみた。電車に乗るわけではなく、単なる見物だ。

 

公園でお出迎えしてくれた子。この子は目が白濁していた。目に問題を抱えてそうな猫は少なくなかった。不憫だ…

 

この子は大丈夫そう。

 

鉄道駅はバルセロナではなくて「チュニス駅」。けっこう広い。

 

 

見学を終えたら駅から出て、本来の目的地だった旧市街に向かい、道すがらスーク(市場・商店街)を眺める。この日はイスラム歴(ヒジュラ歴)の元旦だったが、普通に店が開いていて人通りが多く、非常に賑やかだった。

 

何を売っているのかよくわからない店。アラブあるある。

 

香水屋さん。アラブ人は男性も香水が好きだと思う。

 

乾物屋さん。唐辛子ペースト「ハリッサ」の本場だけあって、唐辛子を繋げて干したものをよく見かけた。右端の壁にかけてあるやつ。レイの代わりにも使えるね。

 

美味しそうなお菓子も色々ある。揚げ菓子が多い。

 

カラフルな小さいスプーン付きのパックで売られている。気配りが細かい。でもこのスプーンを使うと、きっと手がベタベタになる。

 

写真を撮っていたら、どうぞ、と差し出された。揚げてシロップに浸した系のお菓子。甘いけど美味しいけど甘い。

 

 

やがて旧市街のヘソ、ザイトゥーナ・モスク(グランドモスク)に面した広場に出た。ミナレットが遠くからも見えるので、方向音痴でも見つけやすい。この広場の周辺には、安食堂や食べ物・ジュースを売る店が並んでいる。

 

軽食の売店。お店の人が、「あらどうしよう、外国人観光客に写真撮られちゃった。私有名になっちゃうかしら」という感じのカメラ目線をくれた。

 

賑わっていた安食堂。入りたかったが、あまり食欲がなかったのでやめておいた。大きな胃が欲しい・・・

 

生ジュースが飲めるスタンドが2軒並んでいた。この隣はサンドイッチ売り場。

 

このミックスジュース(たしか桃・林檎・バナナ)を飲んでいる人が多かった。私も飲んでみたが、どろっとしていて甘すぎず、美味しかった。1.7ディナール(約65円)。旅行中はビタミンが不足しがちなので、こういう生ジュースをできるだけ毎日飲むよう心掛けている。

 

 

ジューススタンドのすぐそばのアイスクリーム屋さんらしき店。猫のお客さんが入ろうとしていた。

 

店内は薄暗く、誰もいない模様で、猫さんは思案顔

 

別の猫も登場。ここは猫スポットだった。

 

 

この後、ザイトゥーナ・モスクの脇から細い路地に伸びたスークを抜けて、フランス門に向かった。このスークは猫だらけだった。

 

(続く)

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