外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

2019年チュニジア・トルコ・イタリア旅行記(23)~フィレンツェ2日目前半・チェントロ散策編~

2020-08-16 17:03:46 | イタリア

 

日本は8月に入ってから毎日危険な暑さだが、皆様いかがお過ごしだろうか。私はへにゃへにゃで、ぼわぼわで、ごろりごろりな状態だ(頭が働かないからまともに説明できない)。7月はあんなに寒い日が続いていたのに、どうして8月に入ったとたんに灼熱地獄になったのか。よくわからないが、きっと何もかもコロニャが悪いんだ・・・

 

猛暑日が続くと、大昔に見た宇宙戦艦ヤマトのワンシーンを思い出す。「太陽の核融合が異常増進して、地球の気温が上昇し続け、普通の暮らしが出来なくなって人類が危機に陥る」というような話だ。

当時、この話の映像をテレビで見て心底怯えたものだが、今けっこうそんな感じかも。

 

 

といいつつ、去年の旅行記を早く終わらせたいので、気力をギュギュっと振り絞って続きを書く。私って、なんてエライんだ・・・(普通や)

 

 

前置きが長くなったが、今回はフィレンツェ滞在2日目の話。この日はチェントロ(中心部の歴史的地区)を散策して過ごし、夜は友人と会って夕食を共にした。

 

 

まず、朝10時半頃に友人宅を出て、携帯のSIMカード(WINDで25ユーロだった。高い…)や市バスのチケットを買ったりしながら、シニョリーア広場、レプッブリカ(共和国)広場、そしてサン・ロレンツォに向かい、中央市場(メルカート・チェントラーレ)をうろうろ歩き回ってから、付近の店で昼食を取った。

 

 

イタリアのハトさんたち、おはようございます。ハトはどこの国でも、見かけも行動も同じで安心感がある。

 

 

バスのチケットを買った店。お菓子や蜂蜜、コーヒーなど様々なものが売られている。その辺にある普通の商店なのに、品物のディスプレイの美的レベルが高い。さすが芸術の国。

 

 

「JOHN BORNO」という名のバール。挨拶の「BUONGIORNO」をもじったのだろう。

 

 

パラッツォ・ヴェッキオ(=ヴェッキオ宮殿、フィレンツェ市役所)の塔が見える。

 

 

私が住んでいた当時(10年以上前)からずっと、怪しいフォントの日本語の看板が出ている両替屋さん。その時々によって数字だけ変わる。

 

 

シニョリーア広場。木のオブジェが出来ていた。

 

 

パラッツォ・ヴェッキオの入口の正面右側にある「ヘラクレスとカークス」像。左側にあるダビデ像の方がずっと有名だが、写真を撮り忘れた。

ヘラクレスが怪物のカークスを押さえつけてるところらしいが、一番下の四天王に踏まれてる邪鬼みたいな動物たちがきのどく。

 

 

近づきすぎて上手く撮れなかったパラッツォ・ヴェッキオ。こんな市役所、なかなかないよね。

 

 

ロッジア・ディ・ランツィ(ランツィの柱廊)、いつも観光客でいっぱい。でも今はコロニャのせいで空いてそう。

 

 

ネプチューン像

 

 

シニョリーア広場からすぐ近くのレプッブリカ広場に向かう途中、オルサンミケーレ教会の外側の「やっとこの聖人」像に挨拶する。

 

私「お久しぶりです。相変わらずドヤ顔でいらっしゃいますね」 聖人「・・・(なんやこいつ)」

 

背景にやっとこが描かれているので私は「やっとこの聖人」と呼んでいるのだが、本当の名前は「聖エリージョ」(Sant'Eligio )で、蹄鉄工と貴金属細工師の守護聖人らしい。

 

 

メルカート・ヌオーヴォ(新市場)のイノシシ像、通称「Porcellino (ポルチェッリーノ )=こぶた」の前には行列が出来ていた。

 

長年ナデナデされ続けてお鼻がツルピカだが、あまり嬉しくなさそうな顔。なでると縁起がいいらしい。トレヴィの泉的に口の中にコインを入れたりもするようだが、私はやったことがない。(参考

 

 

イノシシ君の背後にあるのは、フィレンツェ名物トリッパ・ランプレドットの屋台

 

 

トリッパもランプレドットも牛の胃袋(第2胃と第4胃)の細切りを煮たものだが(参考)、私はより脂っこいトリッパ派で(ランプレドット派の友人もいる)、この屋台では使い捨て容器に煮汁のトマトソースごとトリッパを入れてパンを添えたものを買い、プラスチックのコップに入った安物の赤ワインを飲みながら食べるのが常だった。そして、パンとトリッパをハトにおすそ分けしながら食べるのが好きだった。フィレンツェのハトはトリッパも食べるのだ。

 

 

レプッブリカ(共和国)広場。あのメリーゴーランドにいつか乗ってみたいと思いつつ、気恥ずかしくてなかなか乗れない。

 

 

広場に面した柱廊では、毎週(何曜日だったか忘れた)植木市をやっている。

 

かつてエディソン書店(以前のブログ記事)があったところに、フェルトリネッリの書店が入っている。

 

 

駅の構内の店舗といい、レプッブリカ広場のここといい、フェルトリネッリはフィレンツェの(イタリアの?)書店界を制したのだろうか。

 

 

書店の中には、広いカフェスペースがあり、食品の販売コーナーもある。本を売るだけではやっていけないのだろう。

 

 

広場に面した老舗のバール、パスコフスキー。1903年にポーランド人の家族がビアホールとして始めた店らしい。(ウィキペディアの情報

 

 

格調高いインテリアの中で、この星座のくっついた壁時計が微妙に浮いている気がするのは私だけだろうか。

 

こういうおじさま方が飲み物を用意してくれる。

 

カプチーノ 珍しく酒以外のものを飲む私。 

 

 

レプッブリカ広場から歩いてすぐのところに八角形のサン・ジョヴァンニ洗礼堂、そしてフィレンツェのシンボルのドゥオーモ(サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂)がある。

 

ドゥオーモ様、いつもお美しいですね。

 

 

わざわざ観光スポットを回っていたわけではないのだが、フィレンツェの観光名所は狭い範囲にギュギュっと集まっているので、チェントロを歩いてるだけで観光地巡りのようになってしまうのだ。

 

 

ドゥオーモを通り過ぎて、サン・ロレンツォのメルカート・チェントラーレ(中央市場)に行くことにした。

 

 

途中にある紙類のお店「イル・パピロ」 とってもステキなものが高値で売られている。

 

 

中央市場を取り巻く革製品の屋台。コロニャのせいで、今は市場の中の店も周辺の屋台も大半が閉まっているようだ。

 

 

中央市場の中に入って、お店を見物する。

 

 

チーズや生ハムのお店

 

お肉屋さん。サルシッチャ(生ソーセージ)や串焼き用の肉なども売られている。

 

ドライのキノコやトマト

 

野菜がでかい

 

ズッキーニの花は、モッツァレッラチーズとアンチョビを詰めて揚げることが多い

 

魚屋さんが並ぶ一角もあり、鰻が売られているのを見たこともある。

 

 

あ~、買いたいものがいっぱい・・・(なぜ買わない)

 

 

大して歩いていないわりにお腹が減ったので、市場の外にある切り売りピザとフォカッチャサンドの店「BONDI」で昼食を取った。安くて美味しいので、かつて時々食べに行っていた店だ。

 

 

ランチタイムを外れていたせいか、いつになく空いていた。

 

 

この店はピザやフォカッチャの具のバリエーションが豊富なのだが、私は毎回サルシッチャのピザを食べ、生ビールを飲んでいる。合わせて4.5ユーロ。ピザはふかふかのパン生地のもの。切り売りのピザによくあるタイプだ。

 

 

食後は中央駅に向かった。中央市場から歩いてすぐだ。

 

 

通りかかった駅のそばのバールのウインドウ。サンドイッチが4ユーロ(約500円)もする。フィレンツェは物価が高いなあ・・・

 

 

駅の地下の商店街は、改装されて小綺麗になっていた。

 

 

改装前からあって、駅に用事がある時によく寄っていたバールで赤ワインを一杯飲む。1.5ユーロで、立ち飲みでも座って飲んでも同じ値段。座ると席料がかかって値段が倍になったりする店は多いが、こういうカジュアルな店はその限りではない。

 

 

この後、駅構内のフェルトリネッリで本を買ってから、バスで友人宅に戻って昼寝した。

 

 

(続く)

コメント (2)
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