外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

母猫がベビー猫たちを連れて最後のお引越し

2014-09-20 13:53:05 | ヨルダン(猫中心)


昨日、母猫ふぁーちゃんがベビー猫を5匹全員連れて引越しした。

ふぁーちゃんは1週間ほど前に、居間から寝室に3回目の引越しをしたばかりだが、
今回は家の中の移動ではなく、よそへお引越ししたのだ。
尾行しなかったので確認できていないが、これまでの経験からいって、
引越し先は隣りの建物の広いバルコニー(テラス?)に間違いないと思う。
あそこは植物の鉢植えがそこら中に配置してあるので、隠れる場所がたくさんあるのだ。


昨日の夕方、ふぁーちゃんがわあわあ騒ぎ立てていた。
なにかと思ったら、ベビー達がわらわら廊下や台所を歩いていたのだ。
そして、それに釣られたのか、しろちゃんたちも一緒になってウロウロしていた・・・





ベビー達が寝室を出るのは、これが初めて。
「おぅ、いつのまに、こんなに歩けるようになったの~」
と私は感慨深かったが、ふぁーちゃんは激しく動揺している様子だった。
「子猫たちが広い空間に出るようになると、外敵に襲われる危険性が増す」という、母猫の本能的な懸念らしい。
そもそも、心配性な猫なのだ。
昨日は午前中来客があったりしたので、余計落ち着かなかったようだ。

そしてまもなく、ふぁーちゃんはとうとう家の外へのお引越しを開始したのだ。
ベビー達はまだ1ヶ月のお誕生日を迎えたばかりだから、
まだあと1、2週間はうちに留まるだろうと予測していたのだが
(前回と前々回の出産の時は、産後約1ヶ月半頃に出て行ったので)、
今回の子達は成長がいくぶん早かったので、もう頃合だと判断したのかもしれない。


「引っ越すで~!」と号令をかけるふぁーちゃん 関係ないヒトたちも落ち着かない



ベビーを一匹咥えて



台所の流し台へジャンプ



そして、窓をくぐり抜けて外へ。 まるまる太った子供を苦労して運ぶふぁーちゃん



1匹運んではすぐ戻ってきて、息を切らせながら次の子を運ぶふぁーちゃん。
すごい運動量だから、ダイエットになりそうだ。
子連れ引越し猫ダイエットって、けっこう斬新かも。

4匹目を咥えて出て行ってから、ふぁーちゃんは長いこと戻ってこなかった。
あと1匹残っているのを忘れて、引越し先で授乳を始めたのだと思われる。
どうも彼女は子供の数を4匹だと勘違いしているらしく、
以前の室内引越しのときも、いつも最後の1匹は私がお運びしていたのだ。
今回はお運びするわけにいかないので、彼女の帰りを待つしかない。


お母さんの帰りを待っている間、最後の一匹ちゃんはかわいく眠っていた



目が覚めたたときお乳を欲しがったので、膝に乗せてあやす



しまちゃんは、スーツケースの上で彫像になる



やっと戻ってきたふぁーちゃんは、「あ、もう1匹いたわ」と気がついたようだ。やれやれ



最後の1匹も無事に運ばれていき、うちの中は急に静かになった。


行っちゃったな



行っちゃったね



寝室をうろちょろしていた可愛い赤ちゃん猫が急にいなくなると、やはり寂しいものだ。
たぶんもうあの子たちには、二度と会えないのね。しんみり
いつも弟妹たちと過ごして、傍らで寝たり遊んだりしてたしまちゃんも、なんだか寂しそう。
しろちゃんとしみちゃんはそれほどでもなさそうだが・・・。

前回の出産の時も、ふぁーちゃんはしろちゃんたちを隣りの建物へ運んだのだが、
私は尾行して家宅侵入し、うちに無理やり連れ戻したのだった。
今回はさすがに同じことを繰り返すわけに行かないので、
傍観を決め込んでいるのだが。
ちなみに、ふぁーちゃんは引越し後もうちに頻繁に通って食事をとり、
子育てが終了したら、またうちに住むのが常だった。

今回も、引越しを終了したふぁーちゃんは、夕食をとりにやってきた。
そして、チキンの塊を咥えて寝室へ入り、
「おかーさんがご飯運んできたよ~!子供達いらっしゃ~い!」
とモゴモゴ叫び、いつまでもベビーたちが寄ってこないので当惑している様子だった。
ふぁーちゃん、あんたさっき全員よそへ連れてったんでしょう。
ちょっとアルツハイマーの気があるのでは。

昨夜から今朝にかけて、ふぁーちゃんが何回も寝室に登場して赤ちゃん猫を探し回り、
「私の赤ちゃんがいない!」と鳴きわめいていた。
だいじょうぶなんだろうか、この猫は…しんぱいだわ。

そんなわけで、ベビー猫たちは姿を消したが、
私の安眠はまだまだ帰ってこないのだった。






コメント
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