外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

洗濯機と猫と新聞

2013-06-06 17:01:00 | ヨルダン(猫中心)


昨日も今日も、朝ドアを開けたら猫が出待ちしていた。
いつも同じ2匹、美少女っぽい茶トラ猫(姫と命名)とマロまゆである。
みゃあ~!みゃあ~ん!(「朝ごはん!朝ごはん!」と私には聞こえる)と急き立てられ、あせってキャットフードをカバンから取り出す。
別にあせる必要もないのだが・・・。


姫とマロ(マロまゆの略)



この2匹はよく、午後帰宅した時もうちの前で待機していたりするのだが、そんなに何度もエサをあげる経済的余裕がないので(月給は安く、キャットフードは高い)、なるべく目を合わさないようにして家に入る。

昨日の水曜日は洗濯日(=週1回水道水が流れる日)だったので、溜まっていた衣類を洗って庭に干したのだが、この時もまた姫とマロの「ゴハン!」攻撃にあった。
洗濯物を取り入れるときも右に同じである。最近では、ちょっと庭に出るのにも気をつかうわ~。

ちなみに、うちの洗濯機はすごく年季の入ったLGの2槽式だ。
専用の蛇口などないので、台所の流しからタライで水を汲み、洗濯槽にザバーとあけて溜めるという、かなり原始的なやり方をとっている。
洗濯機は台所の流しの近くに置いてあるので、移動距離は短いのだが、やはりそれなりに体力を使う。
また、うちの脱水機は無気力で、1回にシャツ2枚と靴下数足程度しか脱水してくれないので、全部終わるまで非常に時間がかかる。
そんな地道で根気のいる作業を行っているうちに、うちの猫が外から帰ってきた。
洗濯機が回っている間、台所に座って膝の上の猫をなでくりまわしつつ、新聞を読むのが私の水曜日の習慣だ。

夕方買い物に行く途中、ゴミ箱のところで顔見知りの猫を見かける。
しっぽが痛々しくちぎれているので(血糊のような赤いものがくっついているし)、遠くからでもすぐ判別できるのだ。
私が近づくとすぐ近寄ってきて、んみゃああん!んみゃあああん!と声を限りに鳴きたてる。
たまにしか顔を合わさないのだが、ちゃんと私を「食べ物をくれるヒト」だと認識しているらしい。
この凄みのある容貌と、アグレッシブなまでのアピールぶりが私の心の琴線に触れるので、キャットフードをたっぷりあげる(姫とマロにはケチるくせに)。

しっぽちぎれ猫



家に戻ったら、出かけた時と同じく、うちの猫はヒラメのように床に平べったくなって寝ていた。
この猫は最近いじけた態度だったのだが、これは私が家の前で他の猫にエサをやっているのを目撃したせいらしい。
飼い猫としての、自分の立場が脅かされたように感じたのだろう。
バカだなあ、僕が愛してるのは君だけなのに~、と囁きながら、努めてなでてあげるようにしたら、元の状態に戻った。
猫の心理もけっこう複雑なのかもしれない。
コメント
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