(その1)デモンストレーションや、入植地に隣接した危険地域において、パレスチナ人のそばに存在することにより、入植者たちやイスラエル兵たちの、彼らに対する攻撃を和らげる。
(その2)写真やビデオを撮って状況を記録し、自国の人達に伝えて、パレスチナへの支援を呼びかける。
NGOや国際組織に属している人達は、医療や教育支援など、直接役に立つことが出来るだろうが、私のようになんの組織にも属さず、手に職もない人間(しかも怠け者)に出来ることは限られているのである。
そんな訳で、とりあえずデモンストレーションに参加してみることにした。西岸各地で毎週金曜日の午後(イスラムのお昼のお祈りのあと)に、壁やフェンスや入植地建設に抗議するデモ行進が行われているのである。私は団体行動が嫌いだし、催涙ガスもこわいけど、パレスチナまで来て一度もデモに参加しないわけには行かないんですもの。
私はビリンという村で3回、ナビー・サーレフ村で1回参加した。どちらもラマッラーから乗り合いバスで30分ほどのところにある。ビリン村のデモは6年前から毎週行われており、国際的にも有名なのだが、ナビー・サーレフは1年前の入植地建設をきっかけにデモを行うようになったので、まだ歴史も浅く、知名度も低が、ここのデモはすごかった。