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親父

2006-09-28 01:09:02 | Weblog
ひさしぶりに風邪っぴき!
思う存分、恋人に甘えてしまいました。
ありがとう恋人。

うれしさつながりで、こないだの話。

三日前に突然、父親が新宿にぼくを訪ねてきてくれて、
いっぱい話した。
父は大学を退官してから、福井の私立大学でおしえる仕事をしてたんだけども、
どうにも金儲け主義のただ「こなしさえずればいい」たぐいの仕事に辟易してたんだけど、
いまは豊田にあるあの自動車会社の子飼の研究所で研究に没頭できる状況にいるらしい。
顔が生き生きとしてるのがありありとわかって、やっぱり息子としてはうれしい。

そういった金儲け主義に反抗してしまうところとか、
思いっきしぼくは受け継いでしまってるみたいだなあと苦笑い。

でも父の「やせ我慢をするやつらってのは、この社会ではどうしたって必要なんだよ」
って言葉が胸に沁みた。
知らんぷりも出来ず、棚上げも出来ず、やりたいことやるべきことをやることで、なんにも実入りもないことに苦笑いするような、でもそんな父の息子であることがぼくはとっても誇らしい。

こんなに会話が弾むのはほんとうに久しぶりだなあと思っていたら、
そこに秀が自転車をキーッと止めて、
ぼくらのテーブルに近づいてきた。
父は満面の笑みで、秀に「いつもお世話になってます」と言ってくれた。
秀も父もうれしそうで、ぼくはもうなんとも言えない幸福感でいっぱいだったよ。

そうだ。
その日、僕は初めて、父の顔に刻まれたしわをじっくり眺めたんだ。
なんだか顔の輪郭にあわせるように何本もシロナガスクジラみたいなしわが刻まれてた。
笑いジワだ!

いろんなことがあって、
大地震もあって、息子がゲイであることに何年も悩んだり、いろんなことがそれなりにあった父の人生だけど、
こんなにいっぱい笑いジワが刻まれてることに、ぼくはその日、初めて気がついた。
うれしいなあ。

三人で、
もっとお茶飲んでいたかったけど、
なんだか楽しすぎてソワソワしてしまって、そのあとすぐにお開きになってしまった。

今度はお酒が飲みたいっすねえ。
うん、必ずそうしよう。
まだあったかい白湯が喉や胸のあたりにずっと残ってるようで、
その日はホントにゆっくり眠ることが出来たんでした。


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