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KEMONO

2006-03-07 03:33:44 | Weblog
ごはんを食べてるときのしゅうを
ながめてるのが好きだ。
すっごいこわい顔して けんめいに食べてる。
表情筋をたっぷりつかって おいしそうに不機嫌に夢中になって食べてるんだ。
がふがふ もがもが けもののように真剣な顔つきで。

ふと見たら、箸を宙に浮かしたまま、じーっとアジの干物の皮をみつめてる。
まだ身がのこってないか考えてたみたい。
わらいをこらえて、ながめていたらふいに 目があった。
「なーにー?」とはにかんだ笑顔で軽くせめられた。

むかし読んだマンガに 
猫キチガイでなかなか家に帰ってこない息子が
たまに帰ったというので、息子が好きな料理を全てつくって、
彼がそれに まずどこから箸を付けるのか 箸を付けるのかとワクワクして
「やっぱり! あなたは昔からそれをまず最初に食べるのよ!」と 
鬼の首を取ったかのように よろこぶお母さんに
料理を口に運ぶと見せかけて ふいに手鏡を顔の前に出して見せて、
「ほら! おかあさんはぼくが料理をたべるときにはかならず ぼくといっしょに
口をあけて ぼくを見つめてるんだ」
と、昔年の溜飲をさげる息子に呆れる母親、という お話しがあって、(綿の国星だな)
ぼくはなんとなくその話が好きだったのだけど、
いまは もうまさに そういう感じだ。

ぼくはしゅうが ごはんを食べる姿が 
彼のふわっとわらう 笑い顔と同じくらいに いちばん好きなんだ。

しゅう、大きく育て!




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