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歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

自立支援ってなんだろー?

2009-12-28 01:11:25 | Weblog
介護保険改定で自立支援が主に取り上げられるようになった。
でも、自立支援ってどんなことをするんだろう?
そんな疑問、ありませんか?

その人が今出来ることを維持していく。
そして、
ほんのチョットだけ前向きになれるように努力してもらう。

お年寄りには、
這えば立て、立てば歩け、は通用しないのです。

政治ではないが、介護保険の冒頭に掲げられているのは自己責任。
維持するために努力しないといけないのです。

施設で生活する方は持病があっても長生きです。
生活リズムはイヤでもつけられるし、
カロリー計算された食事、
適度なご近所付き合い(?)=刺激
わが母も既に入居7年。

意地があって、負けん気の強いタイプは自立してます。
「忙しいのに、こんなこと、頼んだら悪いでしょ」
車椅子で、男性の入浴介助で平気だった人が、
杖歩行、男性なんかとんでもない!
と、言う事例も目の当たりに・・・。

排泄介助が必要なのに関わらせてくれないツワモノもいます。
「とんでもない!」
自分でどうにもならなくなって、やっとという人も。
私たちから見ると、介護拒否。
本人のプライドを傷つけないように関わっていくのは難しい。
これができれば、自立支援だと私は思う。

食べること、寝ること、排泄すること。
そして次に、移動手段。
自立で歩く、杖歩行、車椅子自走、歩行介助車(バギー)、歩行器、車椅子介助。
小規模施設でも、これだけある。

認知力や体調が急激に変化すると、スタッフが付いていけない。
少し先が読めないのだ。
つまり、リスク管理ができない。
「あれ?今までと違う」
変化を、どのように受け入れてケアするかが、その人の支援になる。

自立支援はレベルアップだけとは限らない。
レベルダウンしていても自立を高める要素がある。

話すこと、聴くこと、箸が使える、スプーンで食べる、
笑える、泣ける、手が動く、声がでる、
うなづく。

その方のいるところ、笑い声が耐えない!
なんて、いいですねえ。